1. ゼロ・グラビティ
SF映画、特に宇宙を舞台にした映画は昔から大好きでそれだけでワクワクするわたしだが、この映画はだめだった。VFX、特にカメラワークはとても工夫してあって感心したが、ただそれだけ。「2001年宇宙の旅」のアナログで撮った映画が今見ても興奮できるのに、この映画には興奮できなかった。 それとは別に、脚本もよくなかった。「ああそう、次はこう来るのね、主人公はどうせ助かるんでしょ」すべてにわたってそんな感じ。別段わたしは自分はひねくれ者とは思っていない。ウェルメイドなハリウッド映画は大好きなほうだ。でもこの予定調和は受け入れられなかった。 そして見終わって心に何も残らなかった。 [映画館(字幕)] 5点(2014-02-18 04:10:07)(良:1票) |
2. 戦場のメリークリスマス
30年ぶりに見直したが、驚いたことに、その時と印象が変わらなかった。 年をとると同じ映画でも見方が変わるというが、これはどうしてだろう。 ひとつには、曖昧なシーンがなくいろいろな解釈を許さない、ある意味“わかりやすい”話だからかもしれない。 もうひとつは、80年代のど真ん中に作られたにもかかわらず、この映画がもし新作として発表されても何の違和感もない、つまり時代を感じさせない映画だからかもしれない。 映画のテーマ自体にはいろいろ議論があるかもしれないが、そういう意味でこの映画は名作と呼べると思う。 あ、ひとつだけ。坂本龍一がデビッド・ボウイにキスされて剣を振り上げるがぶっ倒れるシーンは、当時はポカーンとして見ていたが、今回はなぜか爆笑してしまった。あの坂本龍一の顔は素晴らしい。いやもうね、また思い出し笑いしましたよ。まいったね。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-03-12 18:21:03) |
3. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
この映画は主人公に感情移入するというようなものではなく、ある男の生涯を神の視点で眺めるという類のものだと思うんですね。バリー・リンドン的な。だから主人公に気持ちが入るか否かというのと映画の出来の話は別だと思います。 と言いつつも、この映画はちょっと脚本が弱いのではないか。ひとつひとつのエピソードは印象的だと思いますが、構成があまりうまいとは言えないと思いました。唐突にひとつのエピソードが始まり、終わる。何話かで語る大河ドラマならそれでいいかもしれませんが、2時間40分という尺の中でクライマックスに向かってどのように盛り上がっていくか、映画はそこが大事なのではないかと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-05 20:03:28) |
4. ゼラチンシルバーLOVE
名写真家が撮った映画と聞いておそらく多くの人が想像するであろうイメージからそう遠くないと思われますが、でも思ったより退屈じゃないのです。たいしたものを撮ったシーンなくても映像に見入らせる力があるというのはすごいことです。 [映画館(邦画)] 6点(2009-04-16 22:50:26) |
5. 潜水服は蝶の夢を見る
ほとんどが病院の風景ばかりで外に出るといっても海ぐらいなのに、この映像の美しさ瑞々しさはなんなんだ! [DVD(字幕)] 7点(2008-08-12 09:37:38) |