1. セレナ
あらら、レビューめちゃめちゃ少ない、随分マイナーだったのね。同じジェニロペ主演のアナコンダなんかより、ずっといい映画なんだけど。日本では知られてない歌手だし、仕方ないのかな(って私も知らなかったけど)。とにかくライブシーンがよく出来ていた。実際に多くの人を動員したライブの再現を心がけたらしく、手をかけていて迫力があった。音楽映画としてはかなりのレベル。ただ全般には少し食い足りないところがあって、家族愛を描きたかったのはわかるんだけど、皆さんご指摘のように、ミュージシャンの伝記なのだから、もっとサクセス・ストーリーを丁寧に描くべきじゃないだろうかと思う。いつの間にか大人数を動員できるようになっていて、ちょっと唐突に感じた。バス移動中の家族描写なんか悪くないんだけどね。ジェニロペは熱演しており、中々良かったと思う。最後にセレナ本人の記録映像が出てきて、ちょっと映画の締めとしてはイマイチなんだけど、泣かされた。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-04-03 13:10:12) |
2. 戦場のメリークリスマス
騒がれていたのは、豪華キャスト、音楽、そしてテーマの1つに同性愛を盛込んだため?印象度は確かに高いのだが、結局何が言いたいのかよく解らなかった。反戦ものでもなさそうだし。公開の頃に大島監督のインタビューが雑誌に載ってて、何と言うか、自己解説というより自画自賛って感じだったのを思い出したが…戦争という普遍のテーマを扱いながら、わからん奴は頭が悪いと言わんばかりの小難しげな映画を作るって、何か好感が持てなかったなあ…。難解っぽい振りをして、かつ欧米から見た日本軍の印象を「利用」して、自分の好きな世界観を作っただけ、という意見を聞いたが、その辺が当たらずとも遠からずなのかも。教授も、あのメイクを含めてなんかいかにも作られたキャラになってたし、相手にもミュージシャンを配したあたり、えらく狙ってる感じだし。教授の音楽とたけしの存在感+ラストのセリフは印象的でした。 [地上波(邦画)] 4点(2009-04-03 13:07:00) |
3. 青春の蹉跌
《ネタバレ》 鑑賞は“試写会”にしてるが、公開から数年後、当時住んでいた近くの大学の大学祭で上映していたもの。私(当時小学生)・姉・その友人(中学生)・母・姉の友人の母という女5名で観に行ったのだが・・・なんか濡れ場が恥かしくって、子供3人、机(上映してたのが講堂だったので)につっぷした覚えが一番強い^^;70年代の若者風俗に浸るには子供過ぎ、まだ若い桃井かおりが、気だるくエロっぽい女優であることのみ強く印象に残った。よく考えるとミスキャストのようだが、桃井かおりのキャラが子供目にも強すぎ、そういう話なんだ、と思い込んだ。つまり、これは「青臭い学生運動から足を洗い、司法試験に受かってエリートの道を歩みだした青年が、育ちのいい婚約者をも得、妊娠して邪魔になった気だるい恋人を殺してしまうが、それによって自らも破滅していく話」なんだな、と子供にしては上出来の解釈をしたのだが、この「気だるい」ってとこ今考えると全く筋立てに不要なんだよね。桃井かおり、恐るべし。 [試写会(邦画)] 5点(2009-02-05 13:31:11)(良:1票) |
4. セーラー服と機関銃
“観た映画は全てレビュー”を目標に昔観た映画も記憶を掘り起こしながら投稿しているので、一応レビューしとく(笑)。かなり話題になったので興味はあったが、小遣いはたいて映画館に足を運ぶほどのものではないと判断した当時中学生の私。気長にテレビ放映を待つ間に原作を一読。原作読んだ後も、実際にテレビ放映があって本作を観た後も、自分の判断が正しかったのを実感したものです。同年公開のアイドル映画でも、あんなに演技の下手な聖子ちゃんの方が、文芸作品をしっかりと撮ってもらえたのになあ(野菊の墓)。まあ映画はクソだが、薬師丸ひろ子のアイドルとしての地位を不動のものにした、記念碑的作品としての価値はあるだろう。 [地上波(邦画)] 2点(2009-01-29 13:24:11) |
5. セブン
怖い、というよりエグかった。「食わせ殺し」なんてよく思いつくよな。しょっぱなからえづきそうになった。自分の腹の肉を切り取らせるなんてのもそうだが、ちょっと発案した人の倫理観を疑ってしまう。後味も悪すぎるし。猟奇ホラーは好きな分野だが、これはちょっと肌に合わなかった。サスペンスとしても言うほど優れてるかなあ?ブラピ・・・もいいとこ出してるようにも思えない。グウィネスやフリーマンはいい。 [映画館(字幕)] 5点(2009-01-12 13:10:51) |