1. それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島
《ネタバレ》 これまでの劇場作品では、様々な問題やトラウマを抱えたゲストキャラがアンパンマンと出逢い、目を背けてきた自らの弱さや過去と正面から向き合い、成長するという筋書きが定着している。だけど本作品では、アンパンマン以上にばいきんまんがゲストキャラの成長に大きく貢献している。誰よりも敗北の痛みや屈辱を知り、辛酸を舐めさせられてきたばいきんまんだからこそ、似た境遇を持つバンナの気持ちに寄り添い、叱咤激励できたのだ。バンナに騙されようとも、我が身の危険も顧みずコオリオニから身を挺して彼女を庇ったばいきんまんの姿は、捨て身と献身の心なくして本当の正義は行えないという原作者の言葉を、アンパンマンに代わって表現しているように思える。その姿がバンナの心を強く突き動かし、バナナ島を救った。終盤で、だだんだんが転んだ場所から生えたジャイアントバナナは、バンナを成長させ、バナナ島を救った大きな立役者であるばいきんまんの活躍を称えているのかもしれない(^^)。 [DVD(邦画)] 10点(2014-09-06 20:59:58) |
2. それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき
《ネタバレ》 これまでの劇場作品で、ばいきんまんが最も悪役らしく描かれている作品。鉄の星の人たちの心境につけいり、星を活性化させると言葉巧みに騙し、ジャイアントモグリンを作らせ、先読みしていたかのように勇気の花を枯らす等、知略と計算を尽くし、町を炎に包ませ、これでもどうだといわんばかりに、パン工場を爆破してアンパンマンを極限まで追い詰めるなど冷酷かつ非情さも際立っている。ジャイントモグリンが大破したと思いきや、悪夢の再来の如くベアリングロボが出現。手足を収納か、折り畳まれてジャイアントモグリンに格納されていたかもしれないが、恐らくジャイアントモグリンが戦闘不能に陥った時の為に予め作ったのだろう。ばいきんまんの計算高さが伺える。 [DVD(邦画)] 10点(2014-09-05 22:38:24) |
3. それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲
《ネタバレ》 メコイスの壺を巡る、アンパンマンとばいきんまんの壮絶な争奪戦がメインに描かれ、何度見ても飽きない作品。メコイスの壺の力で大魔王になったばいきんまんだが、壺の力があまりに強すぎたのか、怒りの力を全開にしたことが災いして、本当の大魔王になってしまった。その際「助けて!!助けて!!」と叫んでいたから、ばいきんまんを苦しめる程に壺の力が凶暴であるかがわかる。 最後は壺の力を抜かれ、いつもの元通りの姿に戻ったばいきんまん。そのままのばいきんまんで良いと思う。 [DVD(邦画)] 10点(2014-09-05 22:15:41) |
4. それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ
《ネタバレ》 未成年による殺人や自殺に動物虐待と、命を蔑ろにした悲惨な事件が絶えない昨今。一度失われると、二度とは戻らない命の大切さをアンパンマンの生き様を通して、強く訴えていると思う。「何の為に生まれて、何をして生きるのか」にドーリィは深く思い悩み、アンパンマンの自己犠牲的な姿に心を突き動かされ、最後には人間として生まれ変わった。そのシーンはとても感動的だ。 私だけでなく、もっとたくさんの人がこの作品を見て、命の大切さと生きる意味に気づいて欲しいと強く願う。ばいきんまんが、ふとした事から自らの生誕時の状況からヒントを得て、造り上げたスーパーかびだんだんは、アンパンマンへの底深い執念が成せる狂気の産物だろう。 [DVD(邦画)] 10点(2014-09-05 21:59:18) |
5. 続・猿の惑星
《ネタバレ》 衝撃的なラストを迎えた1作目からかなりスケールアップしている。物語の中盤で、ブレントとノバが核戦争で廃墟と化したニューヨークの地下街に迷い込む、そして、そこで不気味な地底人と遭遇する。祭壇に祭られている核爆弾(大陸間弾道弾?)を礼拝しているとき、お面を脱いだときの素顔が怖かった・・・・・・核爆発による火傷かな?テレパシー能力も核爆発による大量の放射能を浴びたことによる突然変異かもしれない。終盤で猿達に撃たれたテイラーが死に際に「くそったれ」と言うなり、核爆弾が祭られている祭壇に仕組まれている起爆装置の赤いスイッチを押して、地球は消滅してしまった・・・・・・・一瞬のうちに・・・・・。こういうことが起きたら、ヒロシマや長崎のような惨事の二の舞になってしまう、映画を作った監督さんは核爆弾の恐ろしさを伝えたかったのかも知れない。 10点(2003-08-03 13:19:27) |