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プロフィール
コメント数 188
性別 男性
自己紹介 ・・・・最初に投稿してから4年近くたとうとしています。
これからも、細々とでも投稿してゆきたいと思っています。

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1.  ソドムの市(1975) 《ネタバレ》 
・・・・・・なんていうか、これは凄いです。おしっこは飲むは、うんこ食べるは、舌をちょん切るは、目の玉えぐり出すは・・・・・・正視に耐えない映像です。畜人ヤプーの世界そのものです。・・・・よくこんな映画が存在する、という驚きの念がまずわきます。21世紀の現代だと、法に触れずにこんな映画を作ることはできないでしょう。・・・・・いやほんと、役者さん達も、よくこんな映画に出演したものです。本当にご苦労さんです。・・・・・・・とはいえ、これほどまでに強い「告発」の映画は他にはないかもしれません。・・・・・それはファシズムに対する告発というのではありません。(ファシズムはたんなる表面的な題材にすぎないでしょう)・・・人間の欲望に対する告発です。・・・・人間の性欲を冷徹に描き告発する、パゾリーニ自身の中にある性癖を告発する、この映画を楽しく見る人を、あんたも結局同じだと告発する、・・・・そして最後には、神まで告発されています。・・・・ファシズムの暴虐に対して神は何も救いの手をさしのべなかった。それどころか遠くで神はそれを楽しんで見ていたのではないか、という告発です。・・・・・・・自分自身にまで向けた、こんな激しい告発の映画を作ったら、作者はもはや生きていけないでしょう。・・・・最後の方でピアノ弾きが投身自殺をしますが、あれはパゾリーニ自身ではないかと思えました。
[DVD(字幕)] 10点(2007-07-14 10:22:55)(良:1票)
2.  ソナチネ(1993)
自分の好きな世界を、好きなように撮っていいといわれれば、宮崎は「紅の豚」を、たけしは、「ソナチネ」を撮る、、、そんな印象でした。二人の違いがくっきり浮かびますね。、、、、、個人的なことですが、私も7,8年前までは、花火の撃ち合いや、落とし穴や、紙相撲やら、キャンプに出かけては、やったものです。、、、、、ただ、違っていたのは、私たちが拳銃を持っていなかったこと、そして私たちが一番好きだった焚き火がこの映画ではでてこないこと、、、、、、そして一番の違いは、この映画での遊びが、いつ襲ってくるかも分からない死とのコントラスト、緊張感を常に意識させる形で行われていることです。(私たちも、川でおぼれそうな奴がでたり、帰り道に車を大破させたり、結構、死と隣り合わせでしたが、あんまり意識していなかったような、、、)、、、、、ところで、私がこの映画で一番気に入っているのは、人と人との家族的で私的な親密さが一切排除されていることです。例えばブッシュが選挙演説で「ローラには一目惚れだったんだ、えへへ」というように、家族的で、ねっとりした親密さがあらゆる社会関係を制圧しつつある昨今、この映画は、そうした親密なとは異なる原理を鮮やかに提示しているように思えるからです。その際、そうした親密さはアメリカ文化の一つの重要な特徴だと考えられます。、、、、だから、この映画は根底的原理において、反ハリウッドの映画だと私は理解しています。最後のシーンなど、ラストサムライの最後と較べてみるとはっきりしていますよね。、、、、、そうした観点からいうとこの映画の「幸」という存在は、それが存在することでコントラストが鮮明になる一方で、映画の中に家族的親密さを持ち込む危険を孕んでいます。、、、、、その後のたけし映画は、家族的親密さに対するドンキホーテ的挑戦の過程だったなんて解釈も成り立つかもしれません。
9点(2004-11-16 10:07:02)
3.  ソフィーの選択
、、少し不確かな記憶で、いい加減なことを書きます、ごめんなさい。、、、、、この映画で20年近く印象に残っているのは、三人で、橋のところでシャンパンを飲んで、グラスを海だか河だかに放擲するシーンです。映画の主題など忘れ、、、、、あれがやりたいっ、京浜島かベイブリッジあたりで、、、、と飲んだくれると、そう思い、仲間を募っていたものです。もちろん、結局、実現することはありませんでした。、、、、、クリスタルのグラスは、キラキラ輝き、しかしこの瞬間にも割れてしまいそうな脆さを内包し、自分が心の中で大切にしているもの、あるいはどうしても捨てることが出来ない業のようなものを、象徴してくれるように思います。、、、、、あの頃、私は、海に投げ捨ててしまいたい、何か貴重なものを心に抱えていたのかもしれません。、、、、そう考えると、もしかしたら、ゾフィーにとっての過去もそのような存在だったのかもしれないと、今、思えてきます。単に忌まわしいのではなく、それが自分とどこか一体化しているというか、、、、、。そうであれば、あの放り投げられたシャンパングラスは映画の結末を暗示していたのでしょう。、、、、単にホロコーストをテーマとした映画ではなかったと、今になって思うのです。
8点(2004-07-09 09:25:22)
010.53%
121.06%
284.26%
3157.98%
4168.51%
5189.57%
6105.32%
72010.64%
83317.55%
92915.43%
103619.15%

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