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1.  ゾンビ革命~フアン・オブ・ザ・デッド~ 《ネタバレ》 
キューバとゾンビ。ハイチとゾンビにイメージは限りなく近く、遂にゾンビ本場からの作品登場といった感じで、映像そのものがゾンビに非常にしっくりくる。しっくりくるので、冒頭場面、ゾンビを釣っちゃうシーンも「こんなことも普通に起きる土地柄」感が溢れ出ており特有の雰囲気がイイ。いまさら血しぶきだの内臓グニュグニュなんか流行らないのは重々承知の作りで、とにかく底を流れる「だらけた」感じがなんともイイ感じ。ところどころにみられる下品な脚色もこの映画には実にしっくりくる。肩肘張らずにああやって「落として」生きられたら俺もどんなに楽だろうと、憧れた。
[DVD(字幕)] 8点(2013-06-27 06:57:02)
2.  ソルト 《ネタバレ》 
この女優さんも年取ったなあ・・・というのが正直な感想だ。蝶研究者との出会い回想シーンでのメイクと、逃げ回っているときのメイク。化粧でこうも印象が変わるものかと女優さんを若く見せる技術に驚嘆した。そもそもこの女優の「ヒアルロン酸注入過剰」下口唇(カコウシン)は到底日本人である私の美意識には耐えられる代物ではなく、白人特有の美意識からくる過剰さなのであるが、そこらへんはアフリカで唇に板を入れたりする風習に共通するような原始的、本能的な野性味と相通ずるものがある。古くはソフィアローレンがそうであったが、若い時はいいが、年取ると悲惨だ。 ストーリー的には、こういってはなんだが、まあどうでもいいような感じだ。アクションのキレとスケールは凡庸だった。
[DVD(字幕)] 5点(2010-11-25 20:48:51)
3.  ソウ ザ・ファイナル 3D 《ネタバレ》 
怖い。真似する変質者が出ないことを祈りたい。しかし、よくもまあ、これだけ残酷な殺され方をいろいろ考えつくものだと感心する。こういったものには慣れているつもりだったが、この映画に限っては、いくつかの場面で数秒間目を閉じた。心をあまり汚したくなかったから。しかし、この映画の味は今やこういった面にあることは明白であり、細かくストーリー展開の妙だとか、いままでのシリーズの流れだとかは考えないほうが楽しめる(楽しむという言葉自体、この殺人場面集を楽しむだなんて、変質者的ではある)。そう、「残虐殺人場面図鑑」だ。そういった点では本作品は非常によくできている。 それと、今回で完結じゃないでしょ、この展開は。どう考えても。まだあるよ。
[映画館(字幕)] 7点(2010-10-31 23:38:29)
4.  ソウ6 《ネタバレ》 
「生きる意志」というお題目を前面に押し出し、米国の弱肉強食な医療制度問題を批判したつくりには賛同。が、なんとなく、それって、「きれいごと」だなと思えてしまう。ホントに見せたいのは残虐シーンでしょ?って・・・・。高尚な理念を散りばめてはいるけれど、殺されていった保険会社の社員にそれほどの罪があるか?体制の問題を個人の問題として押しつけているわけで、そのあたりは「ジョン」らしくない。無理がある。生かすか殺すかを決めるのに健康状態だけではなく、生きる意志を考慮すべきと、保険会社のあの社員にあの話の流れのなかで説けるほどの人間なら、それくらいわかってるはずだが。映画の作り手にとってはそういった倫理的お題目は結局「お化粧」に過ぎないか。
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-05 23:19:09)(良:1票)
5.  ソウ5 《ネタバレ》 
この映画は面白い。正直面白いんですが、面白いと評するにはいくらか勇気が必要で、自分が残虐ホラー好みの危険人物の一人で、変態嗜好があるとでもみなされてしまうのではないかという心配が多少あるため、大っぴらに手放しで褒めづらい。が、「ソウ」って、ストーリーも確かに凝っているけど、楽しみ方はそこじゃない。だってサスペンスじゃないもの、ホラーだもの。各シチュエーションごとに「詰んだ」「終わっちゃってる」状況から子羊たちが、それはつまり感情移入した自分自身が、どうやって生き延びるか?そのスリルにある。助からなかったときの死に方が「痛そうで」「残酷で」「意表を突く」ものであればあるほどスリルは増大する。この「ソウ5」はそこをよく計算されて作られており、そういった処刑シーンの連続、そのスピード感はシリーズトップだ(不謹慎だが)。
[DVD(字幕)] 7点(2009-03-21 20:01:15)(良:1票)
6.  ゾンビーノ 《ネタバレ》 
変わったゾンビ映画。残酷なシーンは、人を食べるという「ゾンビとしての符合」を最小限表す程度の描写にとどめられており、製作者の意図がホラーとしてのゾンビ以外にあることは間違いない。「ゾンビは生きてるの?死んでるの?」との少年の問いかけがこの映画の主題で、ゾンビ=死ではなく、ゾンビもひとつの生の形?であるとして映画は進行されている。ただ、そのことを善としているわけでもなく、結局は「生と死をちゃんとわけないと問題が起きるぞ」と言いたいのかもしれない。昨今の医学の進歩で脳死という、生きてるのか死んでいるのかという論争が日本では起きた(今は死んでいるということでかたづけられたが、本当はそうではなく、受け入れられない家族も多いはず)、今後の科学と医学の進歩を揶揄しているのであろう。舞台設定が一昔前の幸せ、豊かなアメリカンファミリーで、ノスタルジックな雰囲気がいい。 現代のような複雑な医学科学環境がなかったあの時代でも「みなさんそのほうが幸せだったでしょう?」とそう問いかけているのだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2008-05-11 06:50:05)(良:1票)
7.  ソウ4 《ネタバレ》 
複雑な時間軸が私にはすでについていけないレベルに達してきていて、よ~く考えれば、きっと、よく練られた話なのだと思うが、「なるほど~」などと簡単に感心できるようなものではなかった。冒頭の病理解剖描写について一言。グロ趣味でもなければあそこまでリアルに解剖シーンを描写しなくてもいいのではないかと思う。この映画を好む人物象って、そ、そうなの??って、なんだか見ている自分がそう思われているのかと、恥ずかしく思えた。
[映画館(字幕)] 9点(2007-12-07 22:41:15)
8.  ソウ2 《ネタバレ》 
前作は、一見シンプルな状況設定でありながら驚くような、目新しい展開をスピーディに描いていたところがミソであったと思う。続編の本作は状況設定が「普通に複雑」で登場人物も多く「ぼけた」印象を受けた。最後のどんでん返しはなんだろうと考えながら観るのだが、今回のは「ちょっとそれはないんじゃない?」という感は否めない。  ジグソーは変質者、異常者という位置づけでいいのだろうか。映画ではそれなりに生の尊さを訴えるスピーカーになっている気もするのだが、それはかいかぶりか。ジグソーの後継者となった?女性にしても元々ヤク中で、そういう人間はやっぱり変な人なんだよということでいいのか。そこらはどうとでもとれる。  いくら役割とはいえ、あの元ヤク中女性、感染症(エイズなど)にかかるリスクを負ってまで注射針のなかから解毒薬を探すだろうか?あの描き方はおかしいだろう。  それから神経ガス!東京で使われたやつ云々言ってたからサリンのことだろうが、サリンは解毒薬使えばきれいに回復するってもんでもないでしょ。血を吐くって症状も変でしょ。
[映画館(字幕)] 7点(2005-11-06 21:05:54)
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