1. ソフィーの世界
《ネタバレ》 ただ雑然と配置された賢者達を巡る旅という印象。哲学がどうこう言う割に哲学も感じなければ映画自体に理路というものがない。曖昧な世界で、曖昧な解決をみるだけの映画。どこか騒々しく慌しい様子がいかにもヨーロッパ映画だなぁと、なんとなく思った。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-07 19:14:24) |
2. ゾディアック(2007)
《ネタバレ》 確かに長いが、じっくりとリアリティをもって描かれているのでぐっと引き込まれて観ていられた。比較的、ゾディアック事件の全貌という描くというのではなく、ゾディアック事件に様々な面から関わった人々の姿を描こうというスタンスだが、事件部分はかなり忠実に再現して撮られているようだ。要の事件をしっかり作らなくては、人物描写の説得力も半減してしまいますから。未解決事件といことは知っていたので、またうやむやな感じで終わってしまうんだろうと思っていたが、意外やほぼ犯人は特定というか断定されて終わるので後味も悪くはない。しかし、現実には別に犯人がいてこの映画をニヤニヤして観ていたらと想像すると恐ろしい。まあ彼以外とも思えないですが。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-28 18:03:33) |
3. 続・猿の惑星
前作を観て、続編がこんな内容になるとはきっと誰も思い付かない。はちゃめちゃ。やりたい放題の色んな意味で凄い映画。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2007-11-29 17:55:00) |
4. 続・サラリーマン清水港
《ネタバレ》 前作よりもこちらの方が面白い。笑えるところも若干増えたかも。何と言っても今回も三木のり平さんが面白い。小林桂樹の松は、生活のことは何一つ自分で出来ない。あんなに社長に振り回されているのでは結婚してもこの先大変そうだ。宝田明の酒造メーカーの二代目もボンボン丸出しで、今回は助かったけど、この男の下での経営ではこの先長くはなさそうだ。そんなわけで皆とりあえず丸く収まったけど、よく考えると皆先行き不安。それがらしくて、かえって良いとも言えるかな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-11-14 21:07:55) |
5. スナイパー/狙撃者<TVM>
《ネタバレ》 確かにマット・デイモン版とは全然違う。しかし意外と普通のサスペンスアクション。進むに従い、思いのほか勧善懲悪的な判り易い話になっていくんですな。TV映画、そしてちょっと古めとあって、迫力もいまひとつ。自分がもっと若い頃に見たならばもう少しのめり込むことが出来たかもしれない。主人公が殺し屋というイメージからはかけ離れていることもあって、映像で見るよりも本で読んだ方が面白かったような感じも。うーん、期待しすぎました。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-18 21:01:16) |
6. 続・少林寺三十六房
《ネタバレ》 続編ってことに邦題で勝手にしちゃってるぽいですが、前作とは打って変わってコメディタッチ。しかしこのコメディがまったく面白くない。作り物の出っ歯をした男がなんか嫌。こんなにはっきり判る作り物の出っ歯をする意味があるんだろうか。これで香港人は笑うのか?まさかね。嘘がばれたことを主人公のせいにしたり、修行して帰ってきた主人公を何の反省も無く諸手を挙げて頼ったり、責めることばかり一人前で自分で変革する意識に欠ける周りの人間の無責任さが嫌。特に主人公の兄貴には呆れるばかりです。修行に入ってからもいまひとつ盛り上がりにかけ、やっと面白くなるのは主人公が足場組みを命じられてから。この足場組みで得た技術が最後の戦闘にも応用され、戦う相手を次から次に拘束していく戦い方は面白かった。こういう反映の仕方はいいね。そんなわけで終盤だけはなかなか楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-08-31 18:49:22) |
7. 宋家の三姉妹
《ネタバレ》 中国近代史などに大して詳しくないため、それなりに見ていて目新しく、興味を持ってみていられる。歴史を垣間見るにはそれなりに勉強になっていいのではないだろうか。セットなどにチープさを感じられないのも良いです。冒頭から姉妹の三者三様を打ち出しながら、意外と個性の違いが出てくるのがかなり遅めなのは難点。日香合作の割りに、日本兵の描かれ方はナチのそれと大して変わりないのも気にはなる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-09 23:08:16) |
8. ソラリス
《ネタバレ》 オリジナル版は未見なので比較は出来ないが、これだけで言えば映像は美しく、物悲しい雰囲気、悔恨の情が全面的に映画を包み込んでいる感じは嫌いではない。街のデザインなどを無駄にSF的にしていないところも好み。最初に妻の幻影が現れたときに動揺しポッドで宇宙に放出してしまう感覚も、意外に抵抗無く理解できた。とはいえ内容については難解でほとんど謎は謎のまま残される。明かされる謎についてもはっきりと明示するには至らない感じ。でもまったく訳が判らないというほど判らなくもないし、特に何かが足りないという感じもしないんですなぁ。面白くは無いがつまらんと吐き捨てるほどつまらなくもなかった。うーん、結局のところ「嫌いじゃない」という感想が感想としては的確のようだ。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-07 22:43:10) |
9. 卒業の朝
《ネタバレ》 懲りない奴は何を言っても懲りない。間違っていてもそれを信念として持ってしまうと、ちょっとやそっとでは変わるもんじゃありません。信念というものはそれだけに恐ろしい。そういった男の不正が息子にばれるということで、因果応報がさりげなく描かれているのは良いですね。ひとつの間違いがあったからといって全て功績を否定する必要はないという主張も納得がいくし、ラストも清々しい。ただ、それでもちょっとどこかに物足りなさも感じてしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-09 20:23:15) |
10. その男、凶暴につき
今見直してみると、北野作品の作風に慣れてしまったことが大きく、さすがに粗の方に目が行ってしまったりもしますが、当時は素直に相当な衝撃を受けたもんです。それまでの映画にはなかったものを強烈に感じさせてくれた作品。 [DVD(邦画)] 7点(2007-02-02 20:55:44) |
11. 続・座頭市物語
《ネタバレ》 さすがに兄弟、似すぎるほどによく似ている。知らない人が観たら一人二役と思う人もいるんじゃなだろうか。内容は前作のほぼ後日談的な内容。前作の最後で、1年後にまた供養に来ると言っていた座頭市。その言葉を守って本当に戻ってくる律儀さが良い。前作に比べれば殺陣シーンも多くなったりで、全体にエンターテーメント性が強まった。ラスト、親分を斬ったところでばっさり終演するところが良いです。 [DVD(邦画)] 6点(2007-01-08 22:43:28) |
12. ソフィー・マルソーの三銃士
《ネタバレ》 フランスらしいコメディですが、やはりこういうノリは苦手です。悪党はしまりなく、なんだかぼやけた感じ。コメディとはいえ、悪党がここまでぼやけているのは問題がある。あまり必要とも思えないソフィー・マルソーの脱ぎは単なるサービスってことだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-12-18 22:11:13) |
13. 卒業(1967)
アン・バンクロフトは今更ながら巧いが、ダスティン・ホフマンもまた、やはり巧い。この二人の演技だけで十分楽しめる。画作りもまた良い。そう簡単に仲直りは出来んだろうとは思うけど、なんだかんだいってもあのラストシーンはやっぱり凄いです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-08 20:13:07) |
14. 草原の輝き(1961)
《ネタバレ》 男の心の流れにちょい無理を感じます。姉にしても事件の後はほったらかしで、最後に事故で死んだことがひとことだけ語られるのみというのはいただけない。自殺を図った娘を、親はいとも簡単、あっさりと精神病院に入れてしまうってのもどうなんだ。この三点がとてもに気になってしまう。しかしラスト周辺は良い感じ。途中で出てきた題名の言葉も出てくる詩が作品のテーマとして生きていて、ラストシーンもその詩が繰り返されることが実に味わい深くなってます。最後の再会シーンでの男の嫁さんの演技にも感じ入るものがありました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-10-08 20:02:10) |
15. 続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
《ネタバレ》 前作通りの格好良さを期待して見ただけに、どちらかというと人間劇、小悪党のジタバタ劇にガッカリ。最初の登場シーン以外、クリーフも見せ場なし。地味な悪党になっている。橋を爆破する下りは男気を感じさせるエピソードだが、そう簡単に爆破出来るわけないじゃん。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-04-18 09:19:38) |