Menu
 > レビュワー
 > 由布 さん
由布さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 163
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  宇宙戦争(1953) 《ネタバレ》 
メッセージ性としては、リメイク版よりも遥かに強い。というか、1946年にはマーシャル・プランが打ち出され、米ソの核開発競争が加熱していくことを思えば、この作品、当時のアメリカで、どういう位置づけで、どういう評価だったのだろうか? 純粋に喝采を浴びた作品だったのだろうか? 熱戦で焼かれた人々の影など、原爆の脅威にしか見えないと思うのは、私が日本人だからだろうか? 確かに宇宙船や火星人の在り方など、今見ればショボイが、車の取り合いのシーンなども、人間は自分で自分の首を絞める=核開発競争の行き着く先を、痛烈に批判しているようだ。一部の人間が、どんなに救う手立てを考案しても、潰すのも同じ人間で、あの時こうしていればでは、もう遅い。もっと根源的なものを見据えないと、やがては人類も動物も植物も死に絶えると、最後の自然のシーンに込められているように思えたし、とても意味深い一作だと思う。 それにしても、本作では、最後、人々は教会に逃げ込み、助かったが、リメイク版では、先ず、その教会から破壊されていたのが興味深い。
[ビデオ(吹替)] 8点(2006-02-06 23:00:01)(良:1票)
2.  宇宙戦艦ヤマト 《ネタバレ》 
当時、ゴールデン・タイムのゴールデン番組が「アルプスの少女ハイジ」だったにも関わらず、本作TV版の第1回目からこっちを見ていたのだから、自分の嗜好性が分かるなぁ。何はともあれ、当時のアニメ界で一世を風靡した作品であることは間違いないが、その世界観や技術がアニメ界をひっくり返すほどには、凄くはなかったと思う。遥か以前に、サイボーグ009や妖怪人間ベムなんかもあったし。ただ、オリジナル・アニメで、しかもSFで、連ドラのような長丁場の人間ドラマめいたものをやらかして、しかも成功したのは、これが初めてだったかもしれない。そして、いかにも実用型ロボットの登場。これは、ビックリ。R2D2ほどの活躍はしないけど、アナライザーの存在は、当時、それなりに新時代の風という感じを受けた。だって、アニメとはいえR2D2より先立ったもんね。確かに、本作の劇場版は、もろダイジェストで、本放送を見ていた者には「おいおい」という感も拭えなかった。が、当時のアニメ界ではこれが限界だったのだろう。ヤマトの教訓や轍を踏んで、サンライズ・アニメが隆盛し、「カリオストロの城」が生まれ、現在のアニメ文化に至るのだろうから。でも、礎を確固たるものにしたのは、手塚治虫氏なんだろう。それでもやっぱり、宇宙戦艦ヤマトであれば、叫びたい。「デスラー総統、万~歳!!」。アニメが科白に凝るようになったのも、これが走りかもしれない。
[映画館(吹替)] 5点(2005-08-22 02:19:00)(良:2票)
3.  姑獲鳥の夏 《ネタバレ》 
原作は未読。煽り捲くってくれた前知識もいれず、予告だけで期待して行ったけど、外れた。大きく外れた。冒頭から最後まで、こんなに眠かったのは、「シークレット・ウィンドウ」以来。眠らずに住んだのは、近場のおじさんが健やかな寝息を立ててくれてたおかげだが、冒頭からマトリックスの説明で先ず白けて、妻帯者である関口君の恋心が薄過ぎて、物語の骨格がヘニャヘニャに崩れて、しかも、恋心の相手である原田知代の演技がベタ。彼女って、こんな演技が下手だっけ?っと、終始ムカついていた。映像も、一生懸命な工夫は理解出来るけど、奇をてらえばいいってものではない。京極堂の操る鈴の音は、多分原作にあるものなのだろうけど、全く活きていない。その、肝心の主人公である京極堂そのものが、自分の理論に固執する、ただの薀蓄たれに終始していて、この手のミステリーのカタルシスである謎解きの場面でさえ、「おまえ、もういいよ」な気分になってしまう。確かに「説明できないものなどない」のは理解出来るけど、この手のお話は、主人公が摩訶不思議な世界を体現してくれなければ白けるばかりだ。唯一の救いは田中麗奈の溌剌とした演技だが、それとて、彼女が出てくる度に、物語が現代に戻ってしまい、作品的には「あ~あ」な存在だった。そもそも小説の手法を映像の手法で語るのは無理があるし、映像の手法で、もう少し、何とかして欲しかった。
[映画館(字幕)] 4点(2005-07-31 02:53:14)
4.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
私は映像技術や撮影技術には詳しくないので、映像的には十分迫力があったと思うけど、ストーリーの方は正直、がっかりした。トムは一生懸命頑張っているし、俳優陣もフル・パワーで頑張っているのは分かるけど、いかんせん、散漫なストーリーに空回りしているよう。圧倒的破壊力を誇るトライポッドの威容も武器も、マト・レボよりも余程クリアで、いかにも駆逐という感じが出ている。なのに、肝心の感動はいつまでたっても出てこなかった。っつうか、時間が経つごとに白けてしまった。車を奪い合うシーンは、呆気に取られるほど定番過ぎてお粗末だったけど、地下室でのオグルビーは、正直、いらない。これでは直前に起こった爆発で、もしかしたら死んだかもしれないロビー=息子の存在意義が全く薄れてしまう。意図は分かる。ただ、初めからフェリアー親子の絆を視点に描いているなら、死なせてしまったかもしれない息子を思いつつ、親子二人で息を潜めているところに現れた異星人への復讐心と、娘を守る為に堪えろという親父としての葛藤を描いてくれた方が好かった。ロビンスの演技が悪いのではないが、オグルビーに時間を割くくらいなら、ここでワン・ショットでも、潰走する軍隊と混じって逃げるロビーを映して、ここでロビーに「ダディ」と呟いて欲しかった。ラストで、何故かそこだけ無事なボストンで、いきなり沸いて出たロビーと再会されても、ご都合主義としか思えない。終息も、どこかで「原作とは違う」と書いてあったから、どう違うのかと期待していただけに、「なぁんだ、原作通りじゃん」だったけど、それだけに、最後に取って付けたような軍事的勝利はあまりにも蛇足。これもまた、潰走してきた軍隊の中に見つけた息子と再会の喜びも束の間、追ってきたトライポッドの出現で「もう駄目だ」な時、急に動きを止めて、何がなんだか分からないうちに終わっていた方が真実味があるような気がする。それにしても、半世紀前ならともかく、200mも300mも、場合によっては1kも掘り下げてビルおっ建てる時代に、「奴らは地下に埋まってた」設定はないよなぁ。初期のウルトラマンの設定かと思ったよ。ついでに、レイチェルはダコタでなくてもよかったと思う。最近のダコタは、主張が強くて子役としてはうるさく感じるのは私だけ? ただ、映像の迫力は、確かに映画館で見た方がお得。
[映画館(字幕)] 6点(2005-07-04 01:13:45)
5.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
ネタバレはしないで下さいとか、どんでん返しに次ぐどんでん返しとか、色々聞いたけど、悪いけど、冒頭の10分で少なくとも「村」が設立された理由は丸分かりで、こんなに見え見えでいいんだろうか、こんなヨタ話が延々と続くんだろうかと、早くも眠くなったけど、これって、もしかして、「村=アメリカ?」と思い始めた辺りから、わりとドキドキしながら見てしまった。アメリカはそもそも、ヨーロッパの厳しい階級制度や宗教戦争から逃げてきたボート・ピープルで形成された国だし、未だにアメリカ万歳の一国主義で、自由の国を標榜しながら、それが信じられない程、保守的な御国柄だし、「ヴィレッジ」は、まるでアメリカという国の精神を見ているような気がした。しかも、自分達が信じる精神を守る為には、たった一匹の蟻を巨大な化け物ででもあるかのように吹聴して国粋主義を煽る気風は未だに健在で、しかも、時としてそれは、自作自演であったりもする。盲目のアイヴィーは、一見、全てを見通している様に行動している。相手の「色」が分かるという。それは、白人から見た有色人種の色だと思うと、これはかなりきついブラック・ユーモアで、しかもアイヴィーは、ノアをそれと分からずに殺してしまった。ノア=ノアは、大洪水の前に箱舟を作り、家族と動物を安全な地へと導いた。純粋な家族愛によって。けれど、あまりの純真さは、世界を狭めるだけだった。アイヴィーは、それと分からずに殺してしまい、彼女を助けたのは、皮肉にも「ヴィレッジ」を守る為の組織だった。それは、FBIなのか、CIAなのか。本作は、まるでアメリカという国の精神を見ているようで、近年では、マトリックス・トリロジーについで、アメリカという国への痛烈なブラック・ユーモアのようだった。が、無論、シャマラン監督にそういう意図があったかは分からないし、単に私の深読みかもしれないが、本国アメリカで、賛否両論になったのは、分かるような気がした。アイヴィーは愛する人の為に頑なな保守の村に帰ったけれど、「彼女」の目が開かれることはあるのだろうか。
8点(2004-09-17 01:03:23)(良:6票)
6.  うたかたの戀(1936)
終焉のオーストリア帝国の皇太子ルドルフと令嬢マリーとの悲恋を描いた一作で、初めて観たのは、まだ学生の頃で、その頃は、なんでか知らないが、TV向け御正月映画の定番だったと思う。その頃は、悲恋の御話をロマンティックに観ていただけだったけど、今、改めて観ると、新しい発見にビックリ。本作序盤で、皇太子ルドルフが父皇帝フランツ・ヨーゼフと会話するシーンでは、室内の壁に皇后エリザベートの、後世にも伝わっている肖像画が、しっかり掛かっていた。シシィが自慢の髪を胸前で交差させている肖像だが、今まで、全く気付かなかったのは、それまではエリザベートのことには関心なく観てた証拠。だから、今となっては、もう少し当時の社会情勢に踏み込んで描いても? と思うのだが、そうなると1時間30分枠では、辛い。舞台を思えばカラーで観たいなぁ。ダニエル・ダリューが、物言いたげな瞳と唇が印象的で、何より綺麗である。
7点(2002-12-26 02:21:13)(良:1票)
000.00%
100.00%
231.84%
363.68%
4127.36%
51710.43%
63219.63%
72615.95%
83923.93%
9137.98%
10159.20%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS