1. ウイークエンド(1967)
《ネタバレ》 自分がバカなせいでさっぱり意味が分からなったのですが、後期の作品よりはだいぶまし。 それより前半の長い渋滞で「いったい何があったよ?!」という感じの長回しや、道中の出来事などそれ自体はなかなか面白かったです。主人公たちもメタ的な表現が多くて、これはそういう映画だ、と考えを切り替えて楽しむのが正解だったのかなと思いました。再見すればより楽しめるのかもしれません。しばらくしないと思いますが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-04 20:02:17) |
2. ヴィジット
《ネタバレ》 POV形式ですが「記録映画」として撮っているのでだいぶ観やすいです。 そして序盤から不穏なことが起こりつつ、オカルトか?それとも?と思わせる描写や最後の種明かしなど、展開もうまく、怖いシーンもきっちり怖いのでとても面白い作品でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-07-31 00:39:19) |
3. 宇宙戦争(1953)
《ネタバレ》 前半から中盤までは確かにすこしかったるいというか、緊張感があまり感じられないかなぁという感じなのですが、初めて火星人が主人公らの前に姿を現す演出がさりげなくホラーだったり、淡々と世界の崩壊を語られる演出が逆に無情さを強調していてリアリティがあったり、実際に街々が容赦ないくらい破壊され、暴徒と化す人々の様子など結構迫力あるなぁと思いました。特撮は確かにチープですが、最終的に勝利の鍵は人間の知恵ではなくて自然、というのも、現在(2022年)世界を覆っている状況を考えても説得力あるなぁと思いました。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-05-27 02:27:05) |
4. 海辺のポーリーヌ
《ネタバレ》 バカンスで訪れた海辺を舞台にした四人の男女による恋愛模様。とにかく日差しや海などの景色が綺麗、と言うのは他のロメール作品にも通じるところ。 恋愛に関して、大体拗らせてる連中が多いなかそれほど今作は「こじらせ度」が低いと感じるのは、15歳という多感な時期の少女。ポーリーヌが主体だからでしょうか? 門を開けるシーンでじゃじまり、門を閉じるシーンで終わるのもなかなかよかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-12 16:44:49) |
5. ウエスト・サイド・ストーリー(2021)
《ネタバレ》 ワイズ版は遥か前に観た霧なのでどこがどう変わっているかとかそういうのはいいとして、キレのいいダンスや楽曲群、ハッピーエンドではないのになぜかあまり嫌な気分にならないストーリーなど、観ていてとても楽しかったです。 ただ、ダンスシーンは、あまりカットを割らずに見せて欲しいなあと思ったり。 あとはストーリーについてというか、まあ前から思っていたことですけど、さんざん移民移民とか言ってますけどあんたら白人だって元々移民じゃん?というのが気になって気になって。まあそこは気にしたら負けなのですが(笑) [映画館(字幕)] 7点(2022-02-24 05:34:39) |
6. 牛首村
《ネタバレ》 恐怖の村シリーズも3作目ということでだいぶこなれてきた感じです。 怖いか怖くないかでいえば、ぶっちゃけそれほど怖くはないのですが、過去作よりもストーリーがスッキリしていますし、最近の税像が綺麗なホラー映画というよりは90年代までの、どこか懐かしいような色褪せた感じの色彩の画面から漂ってくる不気味な感じ、なんでもないシーンのちょっとゾッとするような雰囲気などはなかなか良かったと思います。 場面転換がちょっと「それはなくない?」というような強引さがあったり、中盤がやっぱりちょっとかったるかったり、最後の変身はちょっとやりすぎじゃね?と思ったりと色々とあるのですが、忌み子という設定や神様に返還される子供たちと封印された穴蔵で何年も死体を喰って生きながらえていた、という設定などは好みですし個人的にゾッとする要素でしたし、総じて楽しかったです。 そして何より恐ろしいのは「さんざん酷い目に遭いながら何度も復活して続編に登場する動画配信者のアッキーナ」(懲りないな)笑。 [映画館(邦画)] 6点(2022-02-19 19:47:22) |
7. うたかたの戀(1936)
《ネタバレ》 当時18歳(!?)だったダニエル・ダリューの美しさに尽きる作品。 原作はどうなってるのかわかりませんが、ルドルフ皇太子が今でいうところのダメンズで全く魅力がないのがなんとも(笑) ただ最後の「決意」からの2人の行く末というか皇太子の眼差しなどは今までのダメなやつから一変、という感じで良かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2021-11-24 21:28:11) |
8. ウインド・リバー
《ネタバレ》 雪の中で見つかった少女の死体、と状況や死因などに色々と謎の多い事件という感じですが、顛末はそれほど複雑なものではなく寧ろ痴話喧嘩の類という平凡なもの。しかし作品全体から漂う空気感、ネイティブ・アメリカンを取り巻く複雑な状況などとても重苦しい作品でした。 事件そのものが事実というよりは、行方不明者の下りが事実、という感じがしますが、それにつけても、異様な状況で、作中のような行為があるとすればそれは作り物よりもよっぽど恐ろしいと思いました。 ジェレミー・レナーの偏屈なハンターやエリザベス・オルセンのいかにもアカデミックな捜査官の凸凹コンビは、モルダー&スカリーのような「安定感」はありませんが、これはこれでよかったと思いますし、ラストの、決してハッピーエンドとは言い切れない余韻もとてもよかったです。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-09-20 00:16:27) |
9. ヴィデオドローム
《ネタバレ》 冷静に観るとさっぱりなストーリーですが、元々クローネンバーグって御方は突拍子もないストーリーを強烈なインパクトと独特なグロテスク描写で強引に引き込んでいく人ですのでこれでいいのです。 そもそも、血管の浮き出たテレビやらウニョウニョ動くビデオテープなんてもの、この人くらいしか考えないであろうといった感じで、シュールでありグロテスクですが、不思議と嫌悪感はそれ程感じません。 ビデオ、メディアの有する有害性、中毒性を変わった視点で描いた作品として傑作の部類に入るでしょう。ただ万人受けはしないでしょうが。 というより、こうした作品を観続けている人は、すでにビデオドロームの世界に逝っちゃってるのかもしれませんね。自分含む。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-20 02:16:46) |
10. 美しき諍い女
《ネタバレ》 まず浮かんでくる当然の感想として、やたら長いと音楽が一切流れないというものがありますがそこはあえて無視します。 あまり撮影技法だとか、映画の理論、そして芸術云々の難しいことは僕は判らないのですが、場面の一つ一つがとても絵画的であり、また、まるで小説を読んでいるような感じを受けました。 音楽が流れない、というのが一役買っているのだと思いますが、たとえば庭園で語らう時などは木々のざわめきや小鳥のさえずりとうの自然の音がとても特徴的で、アトリエにて絵を描く場面に至っては、神の擦れる音や描くときの筆の音等がとても特徴的で、ここで繰り広げられている心理面での闘いだとかは、観る人が自由に連想してください、といった印象を受けました。 内容はたぶん、画家の哲学と自己開示とかそういうことを云ってるんでしょうし、ほとんど会話と絵を描く場面で構成されているので、かったるいといっちゃかったるいんですが、久しぶりに「なんかすごいもん見たぞ!?」と思わせてくれる作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-04-02 05:42:54) |
11. ウルトラヴァイオレット(2006)
《ネタバレ》 え?紫外線の映画? …という冗談はさておき、途中失速気味になったり、「リベリオン」のような銃による殺陣(って云うのか?)やマンガ的な設定、アングル等とツッコミ所はありますが、何も考えずに診るには十分なクオリティではないでしょうか。 流石に最後の敵はちょっとあっさりとしてる気がしましたが、アクションシーンは多めだったのでなかなか楽しめました。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-28 19:22:03) |
12. ウィロー
これってやっぱり全部本物の小人なんですかねぇ。なんかホドロフスキーの作品見てるみたいだったんですけど(あれほど凄まじくはありませんが…。)世界観やストーリー構成、視覚効果やアクションシーン等、なかなか作りこまれていて良いと思いますし、所々の自然の風景も作風にマッチしていてとてもよかったです。ただ、冒険ファンタジーとして、心躍るものが少し足りなかったり、物語の展開をもう少しゆっくりと丁寧に描いて欲しいと思ってしまうのは、やっぱり僕がLOTRなどの大作ファンタジーの洗礼を受けてしまったからなんでしょうかねぇ…。しかし、そうはいっても適度な時間とテンポで最後まで見られるものなので、最後まで飽きることなく見ることが出来ました。 [地上波(吹替)] 6点(2005-09-14 03:01:12) |
13. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 正直、最近のハリウッド映画はネタ切れ状態で、この“地球戦争”についてもさほど期待はしてませんでした。話題の作品といえど、これだってかつての作品のリメイク(オリジナルは未見)ですし、聞くところによると展開やらなにやらみんな前と同じだと聞いていましたから。しかし、実際に作品を見てみると、それほど悪いものでもないと思いました。流石に特撮の技術も向上し町が崩壊していく描写などは物凄く迫力がありましたし、親子愛の描き方もなかなか丁寧で最後まで飽きずに見られました。ラストについても、散々引っ張った挙句あのオチ、というのは確かに拍子抜けしますけど、下手にどこかの国が活躍したり一部の人間が事態を解決させるよりも、人類の危機を描き出すという点ではずっとしっくりくると思いました。確かに最近はリメイクの嵐状態ですが、ただのリメイクではない、新しいものも撮ってもらいたいです。最後に、宇宙が舞台じゃないのに宇宙戦争って…これは間違いなく“地球戦争”でしょう。 [映画館(字幕)] 7点(2005-08-14 20:56:42) |
14. 姑獲鳥の夏
《ネタバレ》 かの京極先生のデビュー作…とか言っておきながら実際は読んだ事ないのであまりでかい事は言えんのですが、映画単体で見るとなかなか面白いものだと思いました。最初の京極堂と関口の会話が伏線になっていたり、トリックや設定がかなり凝っていたり…とこれは原作に拠るところなんでしょうが。しかし、やはりこれは文で読んだほうが世界観に込める様な気もします。でもまあ、久しぶりに悪役でないアベちゃんが見られただけで良しとしておきます(笑)。 [映画館(字幕)] 6点(2005-07-23 03:21:47) |
15. ヴァンパイアVS.ゾンビ
《ネタバレ》 まあ何人の方が判っていてくれているかは判りませんが、僕は所謂ク○映画キャッチャーですからね、こうした映画を見るとついつい見てしまうわけですが、今回もその欲求を満たしてくれるにふさわしい内容でした。まず題名ですが、偶々レンタル・ショップの中を徘徊しておりましたところこの映画を見つけたんですが、そのジャケットやコピーから「またかよ…」と相当にゲンナリさせられたもんです。普段こういう映画を見ていない人でも多少映画を見てる人なら内容云々は想像が付くと思いますが、こんなもんでも貸し出し中だったんですから、世の中ってのは面白いモンですね。で、内容のほうですが、はっきり言って物凄く“地味”です。恐さとかは別としても、フレディやジェイソン、エイリアンやプレデターのバトルと比べて明らかにバトルが地味ってのは、まあ、大体の人は気付くと思います。しかしね、まだそれでもバトルを繰り広げるなら良いんですよ。でも、この映画はヴァンパイアとゾンビは闘いません。いや、厳密に言えば闘うんですけど、物凄く少ないんですよ。それでいて題名がこれですからね。それに、特殊メイクがチープってのはまあまだいいとしても展開が物凄く支離滅裂で、何が何やらサッパリ判りません。いや、考えれば実はしっかりとした作りになっているのかもしれませんが、考える気も起こらないくらいどうしようもない映画なんです。皆さんくれぐれも騙されないように気をつけてくださいね。ちなみに、「食人族vs首刈族」なんていうこれまた嘘っぱちなvsものもありますが、それも食人族と首刈族が戦うシーンなんて5分と入っていないので、あらぬ期待は持たないようにしてください。まあ見ないとは思いますがね(笑)。 2点(2005-02-23 22:36:47) |
16. ヴァン・ヘルシング
怪奇・恐怖映画界四天王のうち3人も出演しているので、昔からのファンには涙モノ…のようにも思えるけど、多分、生粋のファンならドラキュラ伯爵の気品と威厳のなさにちょっと肩透かしを食らうのではないだろーか。ぶっ続けで派手なアクションを見せ付けてくれるのはいいとしても、どうも勢い&ノリで強引に話を引き伸ばしているように思う。 4点(2005-01-14 23:00:06) |
17. ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間
今から考えれば演奏はダラダラ&荒削りなものばかりで、今の音に慣れたロック・ファンには少々辛いところだと思うがこれが本物のロックだと思う。そもそもこの時代の音楽は全て社会の文化と一体のものであり、彼らミュージュシャンが社会に対して示したかった生き様そのものだったからである。「愛と平和」というのは確かに幻想に過ぎないのかもしれないが、この時ここ(ウッドストック)には確かに「愛と平和」が溢れていた。そして、音楽によってあらゆる人々が一つになった。当時のヒッピー文化を知る上ではやはり避けては通れないものだと思うし、サンタナやジャニス・ジョプリン、大トリをつとめたジミ・ヘンドリックスなど往年の大スター達の勇姿も見られるのでまさに一石二鳥。全ロックファン必見である! [DVD(字幕)] 9点(2005-01-14 22:53:39)(良:1票) |
18. URAMI ~怨み~
ロメロって、やっぱりゾンビ1発だったのかなって思わず感じてしまうが、一つの作品としては、後半がやや降り気味ながら、周囲の人々からいつも裏切られ、ある日起きたら突然自分の顔(アイデンティティー)が消えて、今まで自分を落とし入れてきた人々に復讐して、新しい自分になるっていう設定は中々手堅く纏めた方ではないだろうか。でもここまでパッとしないのはやはり、ロメロは“アヌビス3部作”という文字通り映画史に残る傑作でここまで大きくなった人なので、撮る作品撮る作品どうしてもそれら“傑作”と比べられてしまうという普通の監督よりも少し厳しい立場にいるからなんだろう。確かに彼が撮ってきた他の作品はアヌビスに比べテーマ性もエンターテイメント性もイマイチだが、それらと比べなければ中々面白い作りをしていると思う。 6点(2004-05-11 03:16:32)(良:1票) |
19. うずまき
初音映莉子が可愛いっスね!これだけで8点!…と言いたい所だけど、そうは問屋がおろさないんだなぁこれが。彼女含む殆どの人にだけどこのやる気のないへたっぴーな演技はナニ!?さすがにこれは辛いっすよー。話自体もそんない面白いわけでもないし。悪いが3点だな… 3点(2004-04-16 19:43:58) |
20. ウエスト・サイド物語(1961)
《ネタバレ》 いや、随分変わったミュージカルですね。現代版ロミオとジュリエットと呼ばれているらしいですけど、まさに看板に偽りなしです。ミュージカルながら人物の描写はきっちりと(ミュージカルだから荒いというわけではないが)されていますし、救われない最後も印象的です。確かに最後は幸せになって欲しいという感じはありますがこれはこれで良いと思います。それにしても、やっぱりミュージカルってのは大変そうですね。普通の演技をするだけならまだしもああいう激しいダンスなどもやらなければならないんですから。そう云う面でも、役者たちの頑張りには本当に脱帽します。 8点(2004-03-11 02:40:34) |