1. ウォーリー
《ネタバレ》 ピクサー映画はなんとなく敬遠しており、まともに観たのは今回が初めてでしたが・・・ 絵作りの巧さに感激しました。特に前半部のウォーリーとイヴの二人?芝居は、チャップリンの無声映画を彷彿させる。ロボットの微妙な感情?表現と美術館級のCGの美しさ。そのシチュエーションごとに切り替わる挿入音楽との調和。まさに「プロの仕事」! 後半からは「2001年宇宙の旅」をパロってのドタバタ劇になるのだが、キューブリックより遥かに理解しやすい素直な構成に好感度。 退化と進化を繰り返す人類と、進歩の過程で“人間らしさ”を醸成してしまったロボット。創造主が自ら作り出した機械から「人類のアイデンティティ」を啓示される大いなる皮肉を、さらりと描いています。映画好きの大人ほど十分楽しめる秀作です! [映画館(字幕)] 9点(2009-02-11 01:51:00)(良:1票) |