1. ウォルト・ディズニーの約束
《ネタバレ》 メリーポピンズ、リターンズ共に鑑賞済ですが内容はあらかた忘れています。 エマ・トンプソンの病的な偏屈さに満ちあふれた物言いは「いい加減にしろ!」腹立ちまくり。 そんな彼女に辛抱強く対するトム・ハンクスに何時キレてしまうのかハラハラして見てました。 共に流石の大スター、貫禄の演技です。 私的クライマックスの二人が対峙するシーンにて「過去の哀しみに囚われ引きずって生きるのは疲れた、やめましょう」が忘れられない。 ポール・ジアマッティは分をわきまえて穏やかながらも芯の強い人物で脇役ながらも存在感がありました。 [DVD(字幕)] 7点(2025-06-24 23:45:57) |
2. WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々
月1,500ドル受取の為に邪な行為に走った小市民ではあるものの、いたって常識人でダメ男ではないマイク。 斜に構えるところがあっても祖父思いでレスリングの才能豊かなダメ少年ではないカイル。 二人のかかわりと彼等を取り巻く人々の交流が淡々と描かれています。 派手な出来事がないので盛り上がりには欠けますが、ほのぼのとしたホームドラマとして飽きずに観れた良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2025-06-24 22:33:59) |
3. ウォンカとチョコレート工場のはじまり
予備知識ゼロ。 冒頭で歌いだしたのに、ヘンなの借りちゃったかなー。 ではありましたが、映像美に夢中になりっぱなし、美術・撮影関連スタッフさんに拍手喝采 通常二の次三の次なストーリーが小じっかりしており、カカオ30%~100%の味わいがありました。 「およよ!」びっくりしたキャストの面々の好演にも満足。 ご本人は「生活の為に・・・」不満だったらしいヒュー・グラントは美味しいところを掠っており、私的MIPのオリビア・コールマンに演技の幅広さを見せつけられました。 不安が杞憂に終わった快作であり「チャーリーとチョコレート工場」も観ることにします。 [DVD(字幕)] 7点(2025-03-08 18:06:05) |
4. ウルフ・オブ・ウォールストリート
《ネタバレ》 監督は、株屋は客の事をお客様とはカケラも思わなく自分の金儲けの道具・カモとしか見ていませんよ、と言いたかったのでしょうか。 私なんぞのド素人でも、まぁそういうものでしょうなと分かります。 しかし、職場でのクスリ&セックスの酒池肉林模様は理解不能で、これはいくらなんでも脚色ですわね。にしても3時間もの間ソレを垂れ流す監督らしいしつこく下劣な演出にはウンザリ。 20年間お勤めを果たしたのなら1ミリの酌量余地があったのが、4年に減らして貰うために仲間を丸ごと売り飛ばして0になる。 更にこのどクズの自伝をもとに本作が作られたというのにとどめを刺される。 ジャン・デュジャルダン&マシュー・マコノヒーに1点ずつ。 [インターネット(字幕)] 2点(2024-09-30 01:32:52) |
5. ヴェルサイユの宮廷庭師
庭師を女性としたのは作品の彩りなのでしょう。惚れた腫れたの不倫話が主となる展開で、お庭の制作過程がおざなりになったのが物足りないところ。ではありますが、監督の人柄そのままの上品な作りを心地良く観ることが出来ました。 [DVD(字幕)] 6点(2024-06-26 01:02:27) |
6. ウォールフラワー
壁の花の男子高校生はトラウマを抱えていた。 何が言いたいのか分からないハナシがタラタラ流れていてつまらなかった。 野暮を承知で、親の金で生活させてもらう半人前の身でいっちょまえな事してる皆さんに、あほくさと言いたいところです。 [DVD(字幕)] 3点(2023-09-11 16:46:48) |
7. 宇宙人ポール
ET、未知との遭遇、興味なく未見。そんな私でも大いに楽しめた秀作。ポールの眼、その美しさに惚れてしまい、人間味ある小粋な物言いも心地良く点数の全てを。シガニー・ウィーバー・・・色んな作品に顔出してるのが笑えます。 [DVD(字幕)] 8点(2023-07-22 20:29:09) |
8. ウォー・ゲーム(1983)
お目当てダブニー・コールマンは見せ場無く物足りないものの、小じっかりしたストーリーで機械オンチの身にはワクワクさせられ通しで楽しめました。キムタクっぽい若きマシュー・ブロデリックもなかなかのもの。 余談ながら彼がギャラガをしているのに、当時、仕事帰り梅田で毎日ギャラガとゼビウスにはまっていて、電車の時間・お金を気にせず家で自由に遊べたらなぁと思っていたアホな自分を思い出しました。 当時本作を観た知識を持った攻める側守る側の人々に影響を与えたと想像出来る良作でした。 [DVD(字幕)] 7点(2023-06-26 15:41:52) |
9. ウソはホントの恋のはじまり
あなた好みの女になりたい♪ 男性版なお話。 価値観はまだしも趣味趣向を完全一致させる必要がどこにあるのか。 魅力皆無の小利口な青年のウダウダぶりが退屈で寝落ち寸前。 尺の短さだけが救いだった凡作です。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-05-02 16:29:59) |
10. ウイラード(1971)
《ネタバレ》 ウイラードという名のネズミが街を恐怖に陥れる作品だと長い間思っていました。 アーネスト・ボーグナインは悪辣さに欠け、ブルース・ディヴィソン演じるウイラードに共感出来ず、先が見える安っぽい展開を眺めていました。ソクラテスを白ネズミとしたナイスな演出以外、ネズミ達も烏合の衆でイマイチ盛り上がりません。 しかし、マーティン退場以降の展開に目が覚めました。 「用済みになったら裏切るのか、お前だけ幸せに暮らせると思うなよ」と言いたげなベンの怒りで煮えたぎる表情が凄まじい。よくこんな表情撮れたものだと仰天。 何百匹のネズミを1年かけて調教したという労力に拍手。 [DVD(字幕)] 8点(2023-03-19 01:23:10) |
11. ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
旧日本軍同様の撃ちてし止まんの精神、ヒトラー同様の立て板に水の話しぶり。 勝てば官軍なオハナシ。私的に理知的なイメージを持っていたチャーチルの酒食らって喚く言動に幻滅であります。 クリスティン・スコット・トーマスの賢夫人ぶりに点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-10-03 11:46:21) |
12. 裏切り者(2000)
登場する男性陣全員が阿漕なマネをしでかして裏切りあってアタフタしているのを見せられてアホクサとしか思えず。結末には「お前が一番の裏切り者やないか」怒怒怒怒怒 100へぇな豪華キャスト共演でのこの愚作ぶりに仰天。 お目当てジェームズ・カーンが一瞬ドン・ヴィトー・コルレオーネに見えたところに+2点。 [DVD(字幕)] 4点(2022-08-12 00:28:15) |
13. 美しき小さな浜辺
《ネタバレ》 冒頭に戦災孤児について記されており、監督が彼等への激励を籠めた作品にも思えます。ジェラール・フィリップが何者かが早くに分かり彼を追ってきた男がどう絡むのか興味を惹かれました。全編で降り続く雨の中傘もささずに歩くジェラール・フィリップのやるせなさは、ジーン・ケリー「雨に唄えば」の濡れて行こうや! とは対極な姿でフランス映画界の至宝が魅せてくれます。訪れた時点で覚悟を決めていたかのような結末が堪りません。湿度100%ながら見応えある良作。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-05-30 14:11:37) |
14. 美しさと哀しみと(1965)
22歳加賀まりこ演ずる小娘キンキン喚く台詞回しとペランペランの内容が胸糞アホくさの極み。山村聰の浅はかな中年作家センセイはまだ見れたものの、八千草薫の空回り感が痛く、25歳山本圭に至ってはマネキンのような存在にポカーン感しかありません。 [DVD(邦画)] 2点(2022-05-02 14:44:37) |
15. ウィンチェスター銃'73(1950)
《ネタバレ》 名銃一周回って元の位置なお話。小気味よい展開が秀逸。キレある身のこなしのジェームス・スチュアート、画面に華を添える水難の名女優シェリー・ウィンタース若かりし艶やかな姿に+1点ずつ。因縁が骨肉の争いであるところに-1点。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-27 22:47:01) |
16. ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏
アメリカの先住民に対する仕打ちを始めとする、この星誕生以来あちらこちらで繰り広げられた、「力だけが正しい」お話。文明の劣っている者に対する蛮族呼ばわり。どちらが蛮族なのかを澄ました顔のジョニー・デップが見せてくれます。マーク・ライランスはまり役ではありますが、予定調和であってテンポの悪い展開にウツラウツラしながら何とか完走。 広大な砂漠の風景が問いかけてくる、ラスベガスのような街並みになるのが幸せなのか、このままが幸せなのか、考えさせられたところに点数の全てを。 [DVD(字幕)] 5点(2022-03-15 16:20:20) |
17. 海の狼(1941)
「天国で仕えるより地獄で統治するほうがましだ」ねじくれ曲がった性根の船長演ずるエドワード・G・ロビンソン、通常運転のオレ様暴君ぶりに加えてやさぐれた風貌に凄みがありました。相対するヤンチャなジョン・ガーフィールドと理性的なアレクサンダー・ノックスとの絡みは見応えがあったのですが、アイダ・ルピノの大根芝居に都度テンションが下がったのが残念。 [映画館(字幕)] 6点(2022-02-27 21:08:22) |
18. 家へ帰ろう
《ネタバレ》 老い先短いおじいちゃんの長年の思いを果たさんとするアルゼンチンからポーランドまでのロードムービー。ハッピーエンドで何よりだったのですが、それは見ず知らずの人の善意のアシストがあったればこそ。強がっても斜に構えてもどうにもならない事が印象深い作品です。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-26 01:09:20) |
19. 飢ゆるアメリカ
WW1で武勲を横取りされドイツ兵との捕虜交換により帰還。戦傷が原因でのモルヒネ中毒で職場である銀行の金を使い込もうとするのに行き着く所まで堕ちて行く姿を想像しましたが。この件は話の糸口に過ぎず、71分によくこれだけ盛り込めたと驚く山あり(僅か)谷あり(大部分)の展開で、それぞれ自分の事しか考えない、資本家、労働者、共産主義者、赤狩りにいいようにされ貧乏くじを引き続けるリチャード・バーセルメス。それでも腐らないばかりか他人を思いやる姿は信じ難いもので、大恐慌の最中でヘイズコード制定直前に「負けたらアカン」監督の熱いストレートな思いが迫ってくる秀作です。 若きロレッタ・ヤングの瑞々しさに好感。アリーン・マクマホンの存在感も印象的。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-11-29 02:18:00) |
20. 嘘をつく男
《ネタバレ》 お目当てトランティニャンは率直に言えば与えられた台詞を発しているだけなのですが、贔屓目で言えばこの無機質で淡々としたキャラクターに当てはまっています。自分は村の英雄ジャン・ロバンだと言ったかと思えばジャンの親友ボリス・ヴァリサだとも言う。ゲージュツ的な描写で描かれるジャンの帰還を待つ妻、妹、家政婦(三人とも微妙なお顔・・ゴメン)との絡みに辟易。嘘をつくというか矛盾まみれなオハナシが延々と続き、メチャクチャな時系列と併せて寝落ち寸前。当時のチェコスロバキアに於ける人間の本質、英雄か裏切り者かを問うたようにも思えるのですが、ついてゆけなかった作品です。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-08-31 11:37:43) |