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プロフィール
コメント数 646
性別 女性
自己紹介 2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。
2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。
ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。

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1.  ウェディング・シンガー
今ごろこんなの突然見ているわたしもわたしなんですけど。アダム・サンドラーはかなり好きな役者でけっこう見ているつもりだったんですけど、灯台下暗しって感じですね。この映画の彼はとっても普通のハンサムみたいで、それなりに芸風はかもし出してますけどむしろそちらの方が浮いてる感じ。映画全体がネタなんだと思えばなんとなくそうとも見えますけど。これ見て「アダム・サンドラーってかっこいい」なんて思ってうっかり「リトル・ニッキー」なんか行っちゃったらどうするんだろう、なんて余計なお世話なんですけど。ドリュー・バリモアはすごく苦手なんですけどこの映画では性格の良い女の子を好演していると思います。泣き顔やしかめっ面の可愛い人ですね。ブシェミの友情出演とか、現ベン・スティラー夫人のクリスティン・テイラーとか、アットホームなキャスティングも楽しめると思います。普通に楽しめる普通の映画ですが、実はそういうオーソドックスなものを飽きさせずにちゃんと見せることの方が難しいとわたしは思っているので、そういう意味では非常に良く出来ているのではないでしょうか。それにしてもアダム・サンドラーとドリュー・バリモアってホントに良く似合いますね。
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-04 01:41:33)
2.  運命の女(2002)
元々の期待値が低いというか、当然こんなもんだろうという気持ちで手にしたため大きな落胆はありませんでした。たぶん劇場へ行ってたら地団駄踏んだのではないかと思われます。往年のアイドル、ダイアン・レインのおっぱいを是非見てみたいと思っていたおとうさんたちにささやかな幸福を与えてくれる映画です。ちょっと老けすぎかなーという気もしますが、白人女優がお直しナシでこの年齢になればこの程度に老け込むのがむしろ自然なのかも?と思ったら好感度倍増しました。同世代の子役出身の女優さんたちの苦難の道のりを思うと、ダイアン・レインってジョディ・フォスターにはなれなかったけどクリスティ・マクニコルにはならずに済んだ、微妙な生き残り方ですが本人なりにものすごい努力が必要だったんじゃないかと思います。ルックス的に一番売れたかったはずの30歳前後でパッと咲けなかった人なので、個人的にはかなり同情票入ってるかも知れません。ストーリーはまあ、あってもなくてもどっちでもいいような話ですが、敢えてダサい中年役に徹したリチャード・ギアもなんかふっきれていて良いですね。主演の2人に敬意を表して6点献上。ターゲットゾーンの高い映画だと思いますので、レインにもギアにもなーんの思い入れもない人にとってはしんどいだけでしょう。
[DVD(字幕)] 6点(2005-08-22 10:27:43)
3.  姑獲鳥の夏
狙いたかったモノがはっきりわかるだけに同情票すら入れてしまいたくなるこの痛さ。なんかこう、映画作りに憧れる学生が突然予算を渡されて好きなようにやってみなさいと言われた結果みたいに思えてただもうエンドマークだけをハラハラと待っていた。ただ一人、与えられた役割を真剣に理解して期待に応えていたいしだあゆみの好演もこのメンバーではかえって痛い感じ。雰囲気一発、中学生ぐらいまでなら騙せるかも知れませんが、はっきり言って大のオトナがわざわざ観に行くほどのもんじゃないです。最近好調な日本映画だけに、こういうモノに無駄な体力を費やしていいのかという疑問は残ります。むしろこういう余力が出来て来たことを喜ぶべきなんでしょうか。小説を読んでても思うんですがマトモな台詞の書ける人が本当に少なくなりましたね。洋画世代の弊害とも言えるのでしょうが、字幕だけ読んで大きくなった人々がリアルでの会話と真剣に対峙しないまま書き綴った台詞が活字のまま読み上げられているだけ。それを読んでる堤真一もさっぱり内容を理解出来てる気がしません。役者の力量もあるでしょうが、おそらくシナリオに責任があるのではないかと個人的には思いました。ある意味日本映画界の層の薄さと、役者不足を露呈した作品でしたね。もうなんというか、絶望的に寒い映画でした。ある意味、夏向きではあるかも知れません。劇場まで足を運んでしまったわが身のふがいなさにうなだれた夏の夜です。あ、音楽だけ良かった。音楽だけは。
[映画館(字幕)] 2点(2005-08-14 16:46:40)
4.  宇宙戦争(2005)
アホ映画だと思いますけど・・・あまりにもお金がかかっているので、普通のアホ映画のように手放しで応援できないようなところがあります。いわゆる大作系であっという間に津波に飲まれちゃったりしている群集みたいな、ああいう人たちをリアルに描いたという点では確かに新しいのでしょうが、描きたいモノがもっとキッチュで下品であるべきモノなのに、やけにゴージャスなので違和感ありすぎ。五つ星レストランのシェフに焼き鳥を焼いてもらってるみたいな居心地の悪さというんでしょうか。要するに「宇宙人が攻めて来たぞ~」という話なわけで、もっとオモチャで安っぽいノリだったら素直に乗れる内容だと思うんですよね。ダコタ・ファニングはめちゃめちゃ可愛いし、トム・クルーズも意外と普通のお父さん路線をうまくこなしてますが、話を伸ばすためだけに出て来るティム・ロビンスとか、ほとんど小道具同然のお兄ちゃんとか、半端に膨らませるぐらいならベタベタで突っ走ればいいのに、という感じでした。そしてスクリーンサイズは案の定、どうしてもやっぱりビスタです。わざわざ映画館で見るほどの映画ではないですが、テレビで見るには豪華すぎます。やっぱりわたしは焼き鳥食うなら貧乏屋台で食べたいです。
[映画館(字幕)] 5点(2005-07-26 01:29:38)(良:1票)
5.  ウェルカム トゥ コリンウッド
いいなあ、これ(笑)ウィリアム・H・メイシーとかマイケル・ジェターがお腹いっぱい観られる映画ってあんまりないですよね。しかもまさかと思うほどのハマリ役で。赤ん坊抱えたウィリアム・H・メイシーとか、もうイヤってほどいい感じです。パトリシア・クラークソンの悪女役もステキ。もしかしたらちょっぴりガイ・リッチー入ってるかな?というテンションで、シケた街の冴えないワルたちのドタバタを淡々と、さりげなく冷酷に。冒頭でいきなりボーゼンと立ち尽くすメンバーのくたびれ果てた姿から始まる倒叙劇だが、もちろん何がどうなったらそういう結末に行き着くのかは観るまでわからない仕組みになっているし、わかりっこないおバカな展開が非常に心地よい。やっぱり一番の花はマイケル・ジェター、この人は非常に達者な人でどこに出て来ても当然いい味出してるんですけど、残念ながら滅多に名前が出て来ることってないですね。これはハリウッドの反逆児ソダーバーグが面白半分に、だけど丁寧に丁寧に作った映画。それにしてもソダーバーグとジョージ・クルーニーって本当に異常に気が合ってますね。とにかくロクなことしない二人だけど、こういうイキでお洒落なコメディが作れるんだからこれからもどんどん悪ノリしてもらいたいです。選曲センスも◎。
9点(2004-10-17 05:08:56)
6.  ウェルカム・ドールハウス
凄いです。苛められっ子が、ひたすら苛められ抜きながら夢も希望もない毎日をただ送る、って話なんだけど、そこに出て来るドーンの痛みが、ちゃんと笑いに昇華している。何故彼女が苛められちゃうのか、観ている人にはちゃんとわかることなんだけど、教えてあげようにも彼女はスクリーンの中。のっけから凄い衣装でどうなることかと思ったけど、後半に行くに従ってどんどんヒートアップして行きパーティのシーンではとてつもないことになってしまっている。あの衣装だけでも相当なセンスですよね、狙って簡単に出来るものではないと思います。実はこの映画で一番大事なことは「2年生は、1年生よりもいい?」というドーンの台詞じゃないかな、と私は思っているのですが、子供の世界って本当に狭いから、学校で嫌われちゃったらもうこの世に居場所はないと思ってしまう。ドーンのように家でものけ者にされていたら、本当に庭のクラブハウスしか居場所がない。でもNYがあるじゃない、っていう映画なんですよね。複雑な家庭に育った問題の多いブランドンはNYを目指す。留年スレスレのハンサム高校生スティーブもNYを目指す。それがドーンの人生に小さな突破口を与えてくれるわけです。今は八方塞がりでも、あと何年か耐えていれば自分も街を出て行けるかもしれない、って大人なら誰でもわかることなんだけど中学生が気づくのは実は大変難しい、世の中はけっこう広いんだよ、ということを再確認させてくれるという意味で、日本の苛められっ子にも是非見てもらいたい作品だと思いました。変わった作品ですし、笑いの質は暗いですが、なかなか面白い映画だと思います。
9点(2004-09-12 15:39:26)
7.  ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
たまたま大統領選挙も近いし、と思って観てみました。正直もう少し辛口かな、と予想してたんですが、実際のところはこれで限界でしょうね。デ・ニーロはやっぱり凄いいい味出してますし、わたしは基本的にダスティン・ホフマンって大根だと思ってるんですけど、こういう風にハマると凄いのがこの人の唯一の良さなんじゃないでしょうか。ストーリー的には後で火を吹きそうな地雷を山ほど仕込んだ割には尻すぼみ感は否めませんが、どれが火を吹くか?とワクワクしてたら思わぬところから足元を掬われるみたいな仕掛けに心地よいヤラレタ感がありました。配役とプロットからどうしてももう少しハードなものを期待してしまいやすい作品ですが、運びもタイトだしきちんと良く詰めた作品ですよね。長年、バリー・レビンソンだけは信用しないと心に誓って来ましたが、やれば出来るじゃない、って感じでした。なかなか面白かったです。
9点(2004-09-05 03:50:52)
8.  ヴァン・ヘルシング
ただひたすら「面白い」に特化した作品だけどそれ以外の何も期待していない以上これだけ面白ければ充分だろう。無理に物語りに奥行きを持たせず、ただただ映像的に面白いだけ。敢えて「厚さ1ミリで何が悪い!」と割り切ってしまった潔さは脱帽モノ。とにかくスピーディな展開、「だから何なんだ」とツッコむスキを与えず次から次へと痛快にぶっ飛ばしてくれる。予告編負けしている作品って多いけど、これは良く出来た予告編を2時間たっぷり見せてくれる感じです。何故出来ないんだろう?と長年思って来たけど、やれば出来るじゃん。冷静に考えたらけっこうツッコミどころ満載なんだけど、厚さ1ミリだからOK。ヒュー・ジャックマンはもうちょっと硬派で攻めても良さげなんだけど照れもケレンもなくハマッているからOK。アクロバティックな宙返りと駆け足のトロさとのスゴいギャップで、微妙に運動神経のニブそうなケイト・ベッキンセールのズレた存在感がこのテクニカルな作品に不思議な人間味を加えてOK。何でもアリの突き抜けたおとぎ話だが、どうせ現実離れするんだったらこのぐらいやってもらいたいと主張する立場から、これはかなりの出来。予想に反してサイズがヴィスタだったのはゴシック・ホラーを狙ったのでしょうか。でもこのサイズでここまで躍動感出すのってやっぱり凄いです。ここまでスピード感に乗れたのは、「レイダース」以来かも知れません。しかし涙とか感動とかヒューマニズムとか、プラスアルファを期待したら絶対ダメだと思う。MOVIE MAGIC、この一語に尽きますね。
9点(2004-09-05 03:38:36)(良:1票)
9.  ウルフ
ジャック・ニコルソンは腐りましたね。役づくりのためにちょっと体重を減らすぐらいの努力はあってもよかったんじゃないですか。頑張っても頑張ってもどうしようもなく空回っているジェームス・スペイダーのけなげさが痛かったです。マイク・ニコルズにモンスター映画を撮らせていいなんて誰が言ったんでしょう。
4点(2003-12-30 15:57:56)
10.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
原作やテレビシリーズ等で既に多くの人々にイメージづけられた個性的なキャラクター達それぞれに、役柄に見合った役をきちんと割り振り、それらがこの映画のために用意されたストーリーの中でその魅力を最大限に示すことができたという点で、正しく原作を消化し、脚色し、自らの世界観に引き込んで新しく再構築するというあまり成功例のない試みに勝利した人物として、特にアニメに関心のない私のような観客にとっても、押井守の名は長く記憶に残り続けた。たとえば生徒をどやしつけながら、今日が何月の何日なのかとうわごとのように言い続ける温泉マーク。あざやかな推理で友引町に起きた奇妙な現象の謎解きをするサクラ。そして宇宙人ならではの素朴さで、自らの夢を楽しげに語るラム。不毛な笑いが売り物のドタバタコメディマンガを原作に、ここまでそれぞれのキャラクターの持ち味を活かしたまま、独特の世界観にまで物語を昇華させた手腕は実に見事というより他にない。「アニメなんて・・・」と抵抗を持つ、実写こそ映画の素晴らしさの一つであると信じて疑わない、私もその一人である。日頃アニメに関心のない人々にこそ、この作品は滅多に観られない傑作の一つとして、是非トライしてみて戴きたいと思う。
10点(2003-12-08 22:33:21)(良:1票)
11.  ウインドトーカーズ
どうしてもジョン・ウーの雑な作りに馴染めない私だけど、この作品のベタベタな友情の美しさにはうっかりハマりました。ベタもここまでやると芸になるんですね。部下を死なせたトラウマに悩むニコラス・ケイジが、ナバホ人通信兵を「捕虜に獲られる前に殺せ」という条件つきで護衛するハメになる。このジレンマと戦うニコラス・ケイジの苦悩する姿を楽しむのが本来の鑑賞方法なんでしょうが、私としてはアダム・ビーチのピュアな魅力にメロメロ。さらにお情けでジョン・ウーからお仕事をもらい続けているクリスチャン・スレイターの、あわよくば復活を賭けた大芝居にも目が離せず、個人的には本題と関係ないところでうっかり評価が上がってしまったという感じ。やっぱりニコラス・ケイジは上手いです。特に好きでも嫌いでもないですが、この人のどんな作品でも真剣勝負な力一杯の演技には誠実さを感じます。たまに無駄に熱演しすぎて空回ってますけど、マジメな人なんでしょうね。そういう主役だから比較的安心してわき道に逸れられるというところも確かにあって、アダム・ビーチも新人ながら非常にマジメに一生懸命やっているしクリスチャン・スレイターもそろそろ1作1作が真剣勝負。みんなが真剣に一生懸命やった結果、ベタでクサい映画が誠意あふれるマジメな作品になり得たわけです。アメリカはネイティブ・アメリカンを迫害したのね、その上でここまで利用したのね、ってマイノリティの立場からこういう話をきちんと映画化したのは偉いです。ナバホは中西部の比較的温暖な地域で一大勢力を誇っていましたが、白人によってユタやコロラドの豪雪地帯に追いやられた不幸な民族です。でも暗号にキミたちの言葉が必要なんだ、と言われれば、アメリカ国民として必死に義務をまっとうしようとするマジメな人たちでもあります。必死で頑張るアダム・ビーチの姿に、普段あまり脚光を浴びることのないネイティブ・アメリカンの将来を背負った若者を観てしまうと号泣できます。アメリカが抱えている人種問題の中で、ネイティブ・アメリカンへの差別は見落とされていることが多いです。アダム・ビーチは将来政界入りしてネイティブ・アメリカンのために働きたいそうです。頑張ってもらいたいと思います。
8点(2003-12-07 15:07:35)(良:3票)
12.  ウイラード(1971)
ヒッチコックの「鳥」がバカ当たりしてから山ほど湧いて出た雨後のタケノコの1つとしては、かなり作り手の誠意が感じられる良い作品であると言える。孤独な青年とネズミとの交流を真剣に描いたあたり、ちょっと最近のサイコホラーブームに影響を与えていると言えるような気がしないでもない。たぶん「鳥」と「サイコ」を同時にやったらどちらかの映画の半分ぐらいの価値は出せるんじゃないのかな?と、世間並みの想像力の人たちがおずおずとやってみたらこうなった、という感じでしょうね。でも凡人ながら分相応に頑張っている、という感じが伝わって来て私は好き。アーネスト・ボーグナインはどこに出て来ても映画が締まりますね。
8点(2003-12-07 14:49:26)
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