1. ウトヤ島、7月22日
まさに、こういう夢を見る事がある。誰だか判らない者に追われ、仲間と、或いは独りで、ひたすら逃げまくるという。 「覚醒したままの夢の再現」という点で傑作に思います。 「カヤ、あなたなの?」と、声はすれど岸壁を見渡しても誰も居ない・・この辺りも本当に夢で見る感覚に近い。 最初の1分位を除いてすべてワンカットなのに、最後までリアルさと緊迫感を継続させた演出力、俳優達の演技力は凄かったです。一体どうやって撮影したんだろうか。(どこぞの学園祭レベルの疑似ワンカット映画とはえらい違いだ。) 全くの架空の設定にして、観客がどんな解釈でも出来得るような作りだったら、純粋に映画としてもっと評価できたかも。 監督が意図したであろうプロパガンダ的なものが逆にマイナス要素になっている気がします。ただ、アイデア一発もの映画としての完成度が高いので得点高目です。 [DVD(字幕)] 8点(2020-03-14 00:00:03) |
2. ヴィジット
《ネタバレ》 シンプルながら良く出来ていて面白かったです。でも絵面が何かキチャナイのでもう1回観たいとは思わないw しかし異民族や同性愛者差別にはあれだけうるさいのに、ゾンビと精神障害者には容赦ありませんねアメリカ映画。 例えば、久々に出会い山奥のキャビンに一緒に泊まることになった友人が実は友人を殺して成りすましたガチホモだった・・て無茶苦茶怖そうなんですけど(w)逆にこういうのは抗議の嵐を受けて作れないんだろな。この辺の基準が欧米モノはよく解らない。 個人的には、最後は本物の老夫婦には生きててほしかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2016-06-12 11:04:20) |
3. ウエスタン
《ネタバレ》 映像がとにかく凝ってて美しいです。長々と人間模様を描き、散々じらした挙句に勝負は一瞬にして決まる。この濃縮さ加減は好きです。しかしブロンソンの兄貴とフォンダの間に何があって、ああいう事になったのか一切描かれず不明のまま。しかしそれでいいのかも知れません。この映画は、1人の男の復讐劇はあくまで点景に過ぎず、古き時代のアメリカの「情景そのもの」をノスタルジーを込めて丹念に描写することに主眼があるようなので。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-16 11:44:20) |
4. 運動靴と赤い金魚
《ネタバレ》 子供はどこの国でも一緒だな、という印象。あれだけ頑張ったのに報われない、誰も認めてくれない。けど金魚だけが慰めてくれた…って感じのラストが良かったです。イランというと産油国=お金持ちというイメージがありますが、靴一足があれだけ貴重なほど、貧しい人は貧しいんですね。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-16 10:08:40) |
5. ウィッカーマン(2006)
《ネタバレ》 普通なら行かないよ、とか、最初から捕まえて閉じ込めておけばいいのに、とか、何でセスナ機の人が殺されるの?とか、脚本に粗がありすぎ。最後のどんでん返しが肝の映画でこういった粗は致命的。またオリジナルと異なりフェミニズム共同体になってますが…古代社会は常に外部からの侵略があるので(女性を頭に頂く事はあっても)共同体自体がほぼ女だけというのはあり得ない。ハチ組織ってのはオスが屈強な兵士なんだよ。新興宗教だとして古代の生贄の儀式との関連が意味不明。何か薄っぺらいです。オリジナルより巨大でシステマティックになったウィッカーマンの威容は良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2009-08-09 11:40:38) |
6. ウィッカーマン(1973)
《ネタバレ》 チーフタンズ、アルタン、エンヤ、クラナド…ケルト音楽が好きなので少々ショックでした。ああいう描かれ方をしてケルトの方々怒らないのかな? 聞けば、元ネタは実在の島、実在のお祭だそうで(あんな人柱は無いでしょうが)、島民もエキストラ等で積極的に協力してたとかでビックリ。例えば日本映画においてお隣の半島の風習をああいう風に描いたとしたら、マスコミに総掛りでボコボコにされそうです。価値観の逆転というか、我国が何だか恐ろしい全体主義国家に思えてきました…。 リメイク版とは異なり、警部が選ばれた理由や祭の日まで追いかけっこを続けていた理由も、キチンと合理的な説明が付いています。上手く出来た話だなと思いました。リメイク版を先に観てしまった事が本当に残念。 [DVD(字幕)] 8点(2009-08-09 11:12:10) |
7. 雨月物語
《ネタバレ》 「実は幽霊でした」で終わったとしても、喪失感からくる余韻が相当なものだと思うが、更にその後主人公の再生のさまを淡々と描く。これが蛇足でなく、全く説話調になってない所が凄いと思いました。今時こんな映画を取れる人居ないだろうな…何か白々しくなりそう。 [DVD(邦画)] 10点(2008-02-16 20:10:21) |
8. ヴィレッジ(2004)
《ネタバレ》 全体的に良くできた話だと思います。絵的にも「ジェボーダン」よりずっとイイ。ただ、ああいう伝統的な環境が10数年(?)やそこらで作り上げられるものなんだろうか?という辺りに違和感を持ちました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-28 23:17:05) |
9. ウエストワールド
確かに「ターミネーター」の元ネタという感じですね。ユルブリンナーの演技はシュワルツネッガーとはまた違った怖さがあってイイです。 さすがに今見るとしょぼく見えるのは否めませんが、逆に70年代SFサスペンス特有の「気怠い緊迫感」が、何ともいえない味になっていて個人的に好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-04-03 11:13:14) |
10. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 船から一歩踏み出す話が見たいクチですが…実話だから仕方がないのか。でも何故か雰囲気の気持ち良さは捨て難いものがあります。ジェリーロールモートンとの対決は、お笑いと紙一重のカッコ良さ。このシーン好きです。 6点(2004-04-25 13:25:14) |