1. ウルトラヴァイオレット(2006)
《ネタバレ》 『リベリオン』信者の身としては、これはとうてい許されるべき作品ではない。そもそも、なぜミラを使ったのかが意味不明。もう彼女には、『バイオハザード』というアクション映画があり、そのヒロインとして定着しているわけだから。キャラが似通っているのに、なぜオファーをしたのか、なぜそのオファーを受けたのかが理解できない。また、ヘンに予算がついてしまったからなのか、序盤のバイクチェイスが浮いてしまっている。カート・ウィマー作品にあんなハデなシーンは不要。CGの完成度が高ければ文句は言わないが、今時日本でももう少しマシなCGを描けると思ってしまうぐらいの粗悪品だったのがワタシの怒りの火に油を注いでしまっている。あれならいっそ、アニメにしてしまったほうが良かったとさえ思える。SFとしての設定の甘さも気になるし(なんで髪の毛や服の色が変わるのか説明がナシ、鼻栓つけてるくせに口にはなにも保護するものがない)、ファージという曖昧な訳もおかしい(セリフではヴァンパイアといっていたのになぜそれを使わないのか)。個人的に見所であったガン・カタの演武も、ミラだからなのか『リベリオン』に比べ軽い印象が拭えない。クリスチャン・ベールがいかにすばらしい役者だったかというのが良く分かっただけの作品だった。この予算で『リベリオン2』を作って欲しかったなぁ。。。 [映画館(字幕)] 4点(2006-06-27 23:14:16) |
2. 運命を分けたザイル
《ネタバレ》 「遭難の苦労話聞かされてもさ、自分で登ったんでしょ? マッチポンプもいいとこじゃない!」と、フロンティアスピリッツのかけらもない小生が見ても、ついつい引き込まれましたよ。クレバスの間でもがくシーン、ありゃいったいどうやって撮ったのよ?? 本人たちの生還話より、撮影クルーの苦行を映画化してほしいとまで思わせた…製作陣の誠実さに、この点数。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 00:18:48) |
3. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 古典の勉強をせずにオチにケチをつけるのは筋違いだと思うが、そういったライトな層を取り込もうとするプロモート側にも問題があると思うし、微妙だな。今回スピルバーグは怪獣映画を撮りたかっただけ。プライベート・ライアンのときと同じように、最初の30分に全力投球、あとは惰性で撮ったという感じだったね。その惰性に出演を強いられたティム・ロビンスはいったい何を思うのか。。。あとそのティムが出ていた部分は本当にコントだったな。地球人を一瞬に灰に出来るテクノロジーを持っていながら、偵察触手はサーモもソナーもなしですか、そうですか。パニック映画としては悪くない、SFとしては原作を冒涜しているとも取れる作品。観にいかなくてよかった。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-18 23:35:47) |
4. 姑獲鳥の夏
《ネタバレ》 原作未読の連れも分かったというから、及第点はつけておきます。でも、最後に京極堂が謎解き説明する部分で無理やり辻褄合わせた感は否めませんな。原作ファンが気になるのは、どれだけ原作のイメージと役者が合っているかという部分。キバシュウ役の宮迫は、配役決定時からブーイングモノでしたが、やっぱり合っていなかった。そもそもキバシュウは東京の人間なのに、なぜ宮迫なの?まだ芸人だったらドンドコドンの山口のほうがイメージ近かったよ。。。京極堂役の堤もイメージとはかけ離れていたけど、演技の上手さでカバーしてしまった感じで、違和感なし。このへんは彼の役者魂に感服いたしました。あと田中麗奈がよかった。原作のイメージともピッタリだし、役どころを心得ていてでしゃばりもせず引っ込みもせずでいい塩梅です。眩暈坂や京極堂の書庫など、美術もなかなか。邦画の中では、がんばったほうじゃないかなぁ。 [映画館(字幕)] 6点(2005-07-31 05:49:03) |
5. ヴィレッジ(2004)
いやーシャマラン、よくやったじゃないかー!『サイン』であれだけ叩かれたから、少しは反省したかな?前作でエラい目に遭ったから、今回はDVDにしといたが、劇場で観てもよかったなー。ちゃんと、“驚愕”と“愛”が同居している、『シックスセンス』を髣髴とさせる、シャマランらしい作品になっています。画づくりも俯瞰と手持ちを上手く取り入れて個性が出てきているしねー、うんうん。これで次は劇場観にいこうと思うようになった。でも、次でまた『サイン』みたいなのつくらないでよね。。。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-02 03:16:26) |
6. ヴェロニカ・ゲリン
玉石混交のブラッカイマー作品の“玉”の部類に入る作品。今までのド派手作品乱発への贖罪と捉えてしまうのは穿った見方か?事実をもとにした作品としては、退屈させずにまとまっていると思う。 6点(2005-02-09 16:19:38) |
7. ヴァン・ヘルシング
ハムナプトラの監督ですから、ストーリー的なアラは目を瞑りますよ。ヒロインの最期とか、謎の解明の駆け足っぷりには苦笑モノでしたが。その辺置いといて、活劇で魅せてくれればいいのですが、なんですかあのショボCGは!?!?!? ジキル氏はまんまアニメ、クロマキーかと思うくらい馴染んでいないキャラと背景、ロングカットなし&ビュンビュン飛びまくりで誤魔化していた狼男の体毛の質感と、3~4年前のCGを観ているようで、かなり萎えました。ILMが仕事サボったのか、予算がショボかったのか。CGメインでアクションみせてるくせに、あのデキではガッカリです。LOTRみたいな凄いものが出てきてしまった以上、観客はそうそう甘くないっすよ。世界観とヒュー・ジャックマンが好きなので、点数は甘いですけどね。ケイト・ベッキンセールはアンダーワールド出てすぐこの作品だと、モンスター系女優というレッテル貼られそうで怖い。。。 5点(2004-09-08 15:38:13) |
8. ウェインズ・ワールド
ボヘミアン・ラプソディにあわせ、車中でヘッド・バンギングする場面は映画史に残る名シーン。ビル&テッドといい、これといい、音楽は言葉の壁を越えるのである! 8点(2003-12-12 19:07:02) |
9. VERSUS/ヴァーサス
DVD鑑賞。観ていて躁鬱病になりそうな映画。役者の演技にゲンナリし見るのを止めようかと思うと、アクションシーンで大興奮。それが終わってまた役者の演技でまたウトゥになり……。の繰り返し。もうちょっと予算があったら、と思わせてしまうのは、カントクのパワー不足のような。もっとハジけられる余地があったということか? 6点(2003-11-28 17:09:31) |
10. ウインドトーカーズ
やってしまいましたね、ウーちゃん。戦争中の戦闘シーンを撮りたかったの?それにしてはショボかったね。ブラックホークダウンの足元にも及んでないよ。人間模様が描きたかったの?それにしては戦闘シーンに重きを置いていたよね。結局どっちつかずで、どうしようもなくなっちゃったね。日米間で戦われた戦争を、チャイニーズのウーちゃんがどう描くかと思い興味深々だったけど、どっちにも力点置かず、だからといって徹底的第三者的見方もできずに、なにもかもが中途半端に終わってしまいましたね。さあウーちゃん、これからあなたはどんな映画を撮っていくの? 2点(2003-11-27 21:05:34) |