1. 植村直己物語
《ネタバレ》 全然期待していなかったけれど、とてもスケールが大きくて丁寧に作られている。 まずもって全編を通して迫力ある冬山登山のシーンが多くて圧倒される。どれだけの予算と時間がかかったのか分からないが、よくここまで撮影できたものだと思う。しかもどれもどうやら史実通りのようで、西田敏行さんの迫真の演技もあって実際のドキュメンタリーを観ているようで素晴らしい。 ちゃんと公ちゃんとの関係も最初から丁寧に描かれていて、とてもいい味が出ている。 植村直己さんといえば偉大な人格者を想像してしまうが、不器用なところや奥さんに暴言を吐いたりするところなどの描き方も評価したい。 難を言えば、やはりそれぞれのエピソードがあわただしいので、どれか一つでも冒険を長く丁寧に取り上げてほしかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-11-15 19:04:31) |
2. 裏窓(1954)
《ネタバレ》 ん〜セリフが多いな〜と思いながら我慢して最後までいっきに観たけど、よく分からなかったというのが感想。 いったい「箱の中身」は何だったのか、それすら観客に判断を委ねるのはスッキリしない。 いったい主人公は妄想に取り憑かれているのか、そうでなかったのか? 事実を明かさなかったのは、検閲とかいろいろ事情があったようだけど、実は一番怖かったのは窓の閉まっていた新婚カップルだったというオチで良かったんじゃないか。 それにしても、動けない主人公が男に襲われるシーンだけは、とても怖かったし、秀逸だった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-03-01 21:20:06)(良:1票) |
3. 麗しのサブリナ
《ネタバレ》 名作なのは認めますが、いかんせんセリフが多くて長くてダレました。 パリに行って垢抜けたと思ったら、急にモテモテになり二人の男を行ったり来たりなんて都合の良いこと。しかし、主演男優が父親の年齢にしか見えないのはいかがなものか。 オードリーが好きかどうかでも評価は変わると思いますが、ヒョロ痩せ型なんでまったく身体的には魅力を感じず。 コメディータッチという設定のようですが、お父さんの存在も特段笑えません。 ボガートとサブリナの気の利いた会話なんかは良かったですが、全体的にはこの点数です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-06-17 21:40:11)(良:1票) |
4. ウォルター少年と、夏の休日
良いなあ、こういう映画。 基本はコメディータッチで、ときには馬鹿馬鹿しいくだりもあるけど、シリアスじゃなくてそういうニンマリできるものを見たいのよ。 とにかく老人二人がカッコよくて、それに副題のライオンをうまく使っている。 忘れたころにまた見たい作品。 [地上波(吹替)] 7点(2022-05-26 19:14:28) |
5. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(2017)
《ネタバレ》 低俗な趣味まるだしですね。私は男性ですが、女性目線で見るとまるで現実感がない。 真っ白いワンピース姿で松田聖子歌われてもね。ウンコネタとか、誰の趣味ですか? 他の人が書いてるけど、大人びた女子と、いつまでもガキな男子の対比が突き抜けてて、主人公ののりみちの魅力のないところが一番駄目。 アニメ版「時をかける少女」のヒットで、安易に古典のリメイクに走ろうと思ったのが運のつき。 二人でジャンプしちゃったときには、「いっけえぇぇ!」とか叫ぶのかと思った。 こんな駄作を映画館で観た方ご愁傷様でした、って言いたいところだけど、映像だけはやたら綺麗なので、大きなスクリーンで観たら「君の名は。」みたいにインパクト大なんだろうな。 [地上波(邦画)] 3点(2020-08-08 21:00:25) |
6. 海街diary
《ネタバレ》 なんというか、良くも悪くもまったりした佳作といった印象。 いちおう名のある有名女優や鎌倉の美しい風景などの見どころはあるにはあるが、特別なことは起きない。 ゆえに、ひとつひとつのエピソードが膨らまずに盛り上がりにかける。 調べてみたら、これって日本アカデミー賞の最優秀作品賞なのか。 2015年は邦画が低調だったとはいえ、こういうインパクトに欠ける映画が選ばれたというのはちょっと意外だった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-28 09:22:54) |
7. 海がきこえる<TVM>
後半、とくに終盤になるにつれて好感度が上がっていく、稀有なジブリ作品。 そもそもこんなヒロインは現実的にはいないんだけど、周りの人間が妙にリアリティがあって、そこが他のアニメとは一線を画しているところであり、この映画の魅力を高めているところでもあるんだと思う。 70分ほどの短い時間の中に、青春の葛藤や幼さやいろんな想いを詰めた良作。 自由奔放でどこか寂しげな女の子が魅力的。いや、現実にはいないんだけど。 [DVD(邦画)] 7点(2015-03-21 22:00:29) |
8. ウィンチェスター銃'73(1950)
そうとう面白くない。期待はずれ。 序盤の射撃コンテストは良かったものの、そこからの追いつ追われつの逃走劇はドタバタしていてよくストーリーが分からなかったし、第一誰にも感情移入できなかったのはどうしたことか。 苦手なウエスタンで、しかも最後までむやみやたらに派手な銃声ばかりでイヤになった。 時間が長く感じた。2点に近い3点。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-09-24 18:37:32) |
9. ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢<TVM>
今回はサスペンス風。 起承転結がしっかりしている上に、あいかわらずの奇想天外のストーリーも目が離せない。 シリーズファンの期待を裏切っていない完成度。時間が短いのも良い。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-01-14 22:05:46) |
10. ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!
ハチャメチャでおかしく、ちょっと心が温まるウォレスとグルミットシリーズの魅力がたっぷり。 ただし少し冗長すぎるところが玉に瑕か。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2011-01-14 22:03:09) |
11. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 全体的に映像が綺麗で、演出といい一流の映画でした。ピアノ対決のシーンも迫力があり、ストーリーもよくできているのに、1800の最後に取った行動は説明不足なのか現実味がありませんでした。そもそも奴隷でもないのに一生船に乗ったまま、外の世界を見ないなんてありえるのだろうか・・・と考えさせられました。 [ビデオ(吹替)] 6点(2008-09-19 15:24:12) |
12. 雨月物語
《ネタバレ》 二組の夫婦の顛末と女幽霊の存在感がものすごい。とくに幽霊になった女たち、見た目が絶世の美女だった姫君の妖艶さ、理想の良妻賢母だった宮木の、じつは亡くなっていたという現実の恐ろしさ。立身出世や快楽を夢見る男の性。登場人物たちの熱演もさることながら、ストーリーの意外性も相俟って傑作と言われるだけのことはある。人間の本質をかいまみせられる。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-04-02 12:25:43) |
13. ウォレスとグルミット、危機一髪!
《ネタバレ》 じつにうまくできたアニメです。プルプルくんのキャラから始まって、サスペンス調でハラハラドキドキ、奇想天外なアクションシーンまで見所満載。前作の出来をさらに越えているといって良いでしょう。吹き替えの欽ちゃんの声がまた味が出て良いです。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2008-03-29 20:17:14) |
14. ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!
起承転結がはっきりしているところが良い。また、人間のウォレスより犬のグルミットのほうが実は頭が良いというところが良い。最後まで大活躍でしたな。しかし、悪いペンギンだ(笑) [CS・衛星(吹替)] 7点(2006-08-21 19:46:21) |
15. ウォレスとグルミット/チーズ・ホリデー
小気味良い短編だけど、月に着陸してからが面白くなかった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-08-12 10:24:59) |
16. うなぎ
独特の緊張感のある映画。最後までどう解釈して良いか分からなかったけど、中終盤のドタバタ劇で冷めてしまった。画面が暗すぎるシーン多数。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-20 10:30:00) |
17. 浮雲(1955)
普通これだけ暗い気分にさせられる映画は先のことなど見たくもないのだけど、この作品は違った。いかにも昔の日本人を描いた名作で、もはやこんな暗くて不幸な日本人は少数派に近いのではないか。今の10代を中心とした若い人がみたら、どんな気持ちになるのだろう。そんなことが気になった。成瀬監督の作品は初めて見たが、女の嫉妬、涙、懇願、怨みが上手く描かれていると思った。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-04 20:20:03) |
18. 海猿 ウミザル
テンポの良さと(良くも悪くも)過大な演出がこの映画の最大の魅力。後味が良い映画というのは、やはり観ていて気分がいい。ただ、大きく心を動かされるまではいかなかった。水圧の恐怖を感じさせるシーンがあまり出てこなかったが、海の底というのは恐ろしく怖いところだというアピールはもっとあってもいいはず。何しろ、水深5mでも頭が締めつけられるように感じるのだから。 [地上波(字幕)] 6点(2005-06-30 11:33:02) |
19. ウォーターボーイズ
男のシンクロなんて汗臭いし、予告編を見た限りではつまらないと思っていた。見事に間違っていた。一途な少年の青春物語だけれど、テンポがいいし、笑わせてくれる。川越高で実際にこの部があったそうだ。最後のほうは映画とはいえちょっと出来過ぎ。竹中直人が出ていたので、「Shall We ダンス?」の少しぶっ飛んだキャラを思い出した。 [地上波(字幕)] 7点(2004-07-04 12:19:20) |
20. ウェディング・プランナー
若い女性のための映画、という気がした。 5点(2004-02-03 08:59:06) |