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1.  Winny
最後に金子氏本人の映像が出てきて、なるほどあのキャラクターは結構寄せていたのだなとわかる。(映画だけで判断すれば)逮捕はいわば警察の陰謀のようなもので、厳しい裁判を戦いながらも、朗らかでオタク気質で天然っぽくもある主人公の人柄が映画を柔らかくしていた印象がある。なので緊迫感みたいなものは薄くなってしまったのだが、自分はこの裁判の結果も知らなかったこともあり、最後まで興味を失わず観ることができた。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-10-21 19:02:11)
2.  ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
ゲイリー・オールドマンがウィンストン・チャーチルを演じた歴史ドラマ。特殊メイクで外見を寄せたらあとは名優にお任せ。当然チャーチルに会ったことはないけど、あんな感じだったんだろうな~という説得力があった。その英首相は困難な状況で難しい選択を迫られている。ハリファックスたちの言うことも一理あって、当時の人たちが先が見通せない中でそれぞれの正義をぶつけ合っていたことがよく分かる。このあたり見応えは十分。勝てば官軍、負ければ賊軍。有事のリーダーはどちらにも転びうるし、勝ったからこその映画でもあった。確かに羨ましいっちゃ羨ましい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-03-31 19:34:46)
3.  うみべの女の子 《ネタバレ》 
まず言うとすれば「主演の二人が頑張った」。こういうのを体当たりの演技って言うのかな。脱いでなんぼ、みたいな古い感覚は持ち合わせていないが、それでもやっぱり大したもんだと思う。もちろん二人とも現役中学生ではなく、女優さんの方は撮影時22歳ということだが幼さを強調して中学生っぽく見せていたから違和感はほとんどなかった。で、ストーリーに関してだけど、これは正直よく分からない。だけど絶望が一つの恋で180度変わったり、繊細で壊れやすくて、訳わかんなくて、そんな懐かしい気持ちを思い起こさせてくれるのが青春ものの醍醐味なのだろう。悪くはない。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-06-22 19:43:02)
4.  歌行燈(1943)
宋山という傲慢な素人の鼻っ柱を圧し折り満足げな喜多八だったが、宋山が自殺しちゃったからさあ大変。恩地家を勘当され、能の世界から追放されてしまう。一方、宋山の妾かと思いきや実は娘だったお袖も人生が大きく変わってしまい…。成瀬巳喜男×名カメラマン中井朝一ということで映像美は随所に散りばめられているが、次郎蔵との出会い以降、都合よく進みすぎる物語にはあまり惹かれなかった。あと、間違ってたら大変申し訳ないんだけど、花柳章太郎の能パートって吹き替えだよね? 声が違いすぎてどうにも違和感が…。山田五十鈴は当時20代半ばだけど、可憐さを上手く表現していたと思う。日本の伝統芸能に興味がある方にはおススメできる映画。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-07-18 22:39:27)
5.  ウインド・リバー
あんな野郎はなー ピューマに食われちまえばいいんだと思いながら観てたけど、もっと相応しい死に方だったんで満足した。とまあ、これは最後の方の話だけど、そこに至るまでもサスペンスとして十分に面白かったし、アメリカの中でも何やら特殊な地域が舞台で、この点、社会派ドラマにもなっている。ジェレミー・レナー主演でありながら最初は4館からのスタートだったらしいが、SNS等で話題になり、2000館以上に拡大、ロングランヒットとなっただけのことはある。あとは、ナタリーを演じた女優さんが綺麗だった。アメリカ人と中国人のハーフらしいね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-22 23:13:31)
6.  美しい星
<原作未読>結局、何が言いたかったのかって話になると、それはよく分からない。でも面白いか、面白くないかで言ったら面白かった。生放送で暴走し始めた火星人リリー・フランキー、水星人らしいので政治家への道さえ開けてきた亀梨和也、怪しすぎる佐々木蔵之介、いかがわしいビジネスに手を出した地球人中嶋朋子に、処女のまま妊娠した美しい金星人橋本愛と。家族なので当然だが、これらの物語が絡み合って、まったく間延び感がなかった。さらにシュールなだけではなく、不気味さも程よく残していて、バランスが良いと感じた。ラストに新鮮味があればさらに良かったけど、これはそもそも原作が50年以上前なので致し方ないか。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-07-26 20:35:25)
7.  海街diary
<原作未読>数々の賞に輝いただけあって高いクオリティであることは間違いないと思いますが、合う合わないはまた別で…。私は少々あざとい感じがして、変な話ちょっと照れ臭かったんですね。「歩いても、歩いても」は妙に居心地が悪かったりで、これはもう監督との相性の問題と言えるかもしれない。といっても7点は付けます。4姉妹を演じた女優陣が良かった。長澤まさみなんてロボコンの頃から見てきてるから、当たり前だけど、この10年で演じる役どころも変わってきて、しみじみ思うところがある。逆に広瀬すずのようなキラキラした新星を目にするのも楽しい。10年後、どんな女優さんになってるんだろうな~
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-05-11 22:00:24)
8.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
今考えたらとんでもないが、子供の頃は大きい台風が来ると嬉しかった。学校が休みになるのが最大の理由だが、いつもと違うってこと自体が楽しかったような気もする。非日常には不安や恐れを抱く一方、その対極ともいえる感情が同居する。ギャグアニメ「うる星やつら」で鳥肌が立ってしまうような演出が盛りだくさん。これ自体が非日常であり、すでに面白いんじゃないかと思ったり。半分、水に浸かった校舎(でいいのかな?)は荒廃の中の美として印象的であるように、ギャグアニメの中のシリアスだからこそ、引き立っている面はあるはず。正直「うる星やつら」は世代ではなく、キャラのことなども十分には理解していないが、それでも結構楽しめたので良かった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-08-30 23:14:20)
9.  WXIII 機動警察パトレイバー
駄作と聞いていたため意外に楽しめてびっくり。この内容で「パトレイバー」を名乗る意味については首を傾げる部分もあるが、レイバーや後藤さんたちが出てこないよりは出てきたほうが嬉しいんであって、プラス思考で捉えることにした。お隣の国の某モンスター映画にも影響を与えたのではないかと思われる怪物の不気味さもなかなかのものです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-04-08 22:34:15)
10.  海の上のピアニスト 《ネタバレ》 
本音を言えば生きてほしかった。勇気をもって一歩踏み出してほしかった訳だけど、あまりに特殊な生き方をしてきたナインティーン・ハンドレッドの恐怖を私たちが完全に理解することはできないだろう。ここのレビューを読んでいて再会のシーンにいろいろな見方があることを知った。全然頭に無かったことだけど「もう既に死んでいた」とすれば、そちらの方がより感動的にも思える。気品ある映像と素晴らしい音楽、ティム・ロスを初めとした味わい深い役者たち、そして描かれた男の友情。私はこの映画が大好きだ。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-08-06 18:40:22)(良:1票)
11.  THE WAVE ウェイヴ 《ネタバレ》 
1967年にアメリカで起きた事件が基になっているが、かつてナチスを生んだドイツで映画化されているのが面白い。生徒たちが挙げていたように独裁の成立には高い失業率や政治への不信など様々な条件が必要になるが、もっと根本的なところでそもそも人間は団結力を持ったグループに属するのが心地良い。この心理のもと、短期間で組織が育っていく様にはハッとさせられた。最後は説教臭くなっちゃったかな…と思っていたが、実際の事件とは異なる展開が待ち受けていた。この後味…う~ん。面白い。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-15 18:38:18)
12.  宇宙人ポール
この旅は楽しそうだな~。命の危険にさらされるのは勘弁だけど、こんなエイリアンと、親友と、若くはないけどまあまあ美人で言葉遣いが笑える女性とで、広大なアメリカを旅してみたい。楽しくてちょっと感動もできて、まずまず。スピルバーグ(声)やシガニー・ウィーバーの登場も遊び心があって良い。車をぶつけられた二人とルースのお父さんがもう少し面白く絡んでくれば尚良かった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-24 22:31:07)(良:1票)
13.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
日本にも村にまつわる都市伝説がいくつも存在するが、怖いもの見たさで興味をひかれてしまう。孤立した村があれば、中で何をしているか分からないから不安になる。時代が違えば今の考え方が通用しないから恐ろしい。19世紀末、あるいは20世紀初頭だとすると日本では明治時代だ。江戸時代だと古すぎて、昭和だと最近すぎる、その中間として、ちょうど良いじゃないか…(?)。ホラー映画の怖さとは違うが、全体を覆う怪しさが面白い。同時にラブストーリーでもあり、ポーチでのキスは実に美しいと思った。ツッコミどころ…というか、よく分からないところもあるけど、こういう生き方に対する虚しさを浮かび上がらせていて、皮肉的でもある。箱の封印が解かれて、真実が明らかになった時の「あれ???」という感覚もやはり良い。さすが「シックス・センス」の監督ってことかな。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-12 22:20:20)
14.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》 
ウルヴァリン誕生の物語だが、驚いたのはローガンがプロフェッサーやマグニートーよりもうんと年上だったという事実。若々しい肉体を維持してるだけで、人生経験は豊富って主人公として大丈夫なのかな? ある意味、記憶を消してくれたストライカーには感謝だな。それはそうと、X-MENシリーズの代名詞とも言えそうな、個性的な能力のぶつかり合いはとても面白かった。最後の戦いはそれらの能力を結集させたウェポンXIを相手に兄弟が協力して戦う訳だけど、ドラゴンボール世代はこういうの大好き。…なはず。しびれた。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-05-20 12:30:14)(良:1票)
15.  ウォール・ストリート 《ネタバレ》 
ブレトンは大物かもしれないが、「ウォール街」のゲッコーと比べると面白くない人。そしてそのゲッコーも約20年の時を経て輝きを失った。これじゃジェイコブだってバドのようにはなれない。ゲッコーが味方に付く展開だろうと、敵に回る展開だろうと、とにかく金融の世界の熱い戦いを見たかった。しかし、なんやかんやと難しいことを言ってるだけで、一向に盛り上がらない。父娘の話もすっきりしないし…。退屈とまでは言わないが、あまり良いところも見当たらず…。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-05 17:31:06)
16.  ウォーリー 《ネタバレ》 
「2001年宇宙の旅」へオマージュを捧げたアニメ。静かな序盤は秀逸。中盤からよくある感じの騒がしい米製アニメになってしまうが、それなりに笑えたんでまあまあ良かったかな(修復室のロボットたちがツボ)。ツッコミどころや違和感もあるが、最後は安定の感動で締めくくっている。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2012-03-25 08:34:36)
17.  ウォール街 《ネタバレ》 
当時の金融界をリアルに映し出し、その在り方に警鐘を鳴らす。「ウォール・ストリート」の予告編を先に見てしまったからゴードン・ゲッコーが逮捕されるのは知っていた訳だけど問題なく楽しめた。バドの逆襲は特に良い。DVDに入っていた監督、キャストのインタビューではバドの父親役はジャック・レモンかマーティン・シーンかで選べと言われたチャーリー・シーンが実の父マーティンを選んだこと。そのマーティンはやたらとセリフを変えたがり、オリヴァー・ストーン監督を困らせたこと。葉巻を届けるシーンの撮影は58テイク、2日間にも及んだこと。監督はダリル・ハンナの演技に不満を持っていたこと。倒れた父を見舞うシーンでは親子の実体験からほとんど演技をする必要がなかったことなど、いろいろ面白い話が聞ける。45分以上あったけど、結局全部見ちゃった。
[DVD(字幕)] 7点(2012-02-26 13:04:32)
18.  宇宙戦争(2005)
<原作未読、オリジナル映画も未見>震災の記憶もあってか、最初は自然災害に置き換えて見ていたけど、あれが登場してからはテロと戦争の合わせ技になった。ゴジラを想像してたらメカゴジラが出てきたみたいな、人工的な臭いしかしないんだからね…。この映画の下地には9.11テロ&イラク戦争があると思われ、どんどんハイテク化していく兵器などは、やっぱり怖さがある。結末は嫌い派。それから大阪の件はデタラメだと思うなぁ…。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-31 20:39:26)
19.  ウッドストックがやってくる!
エロくもグロくもないが、やたらと素っ裸が出てくるためR15指定という…(クスリの方がまずいのかな?)。主人公はウッドストック・フェスティバルを招致した青年エリオット。困難を乗り越え、成功に導く…といったようなものではなく、ウッドストックと私(と両親と友達)みたいな映画。エリオットと父親にとっては人生の転機になった訳だからドラマ性もあるにはあるんだけど、それが中心ではない。「こういう事があった」「こういう人たちもいた」みたいな感じが多く、特に後半は面白さを見いだせず困ってしまった。最後のシーンは嫌いじゃないが。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-01-18 17:31:27)
20.  浮草
オリジナルの「浮草物語」は未見。本作は小津映画を見慣れてない自分でも、小津っぽくないというのが分かるレベルだった。それでも、軒下で口喧嘩をする場面など、随所に見られる美しさはとても印象的で、芸術性の高さは感じられる。一方、ストーリーは美しいどころかドロドロしている訳だが、京マチ子が杉村春子のもとに乗り込んでいく場面など、このニヤニヤしてしまうような面白さは何なんだろう…。中村鴈治郎、京マチ子などのほんまものの(と思われる)関西弁も心地良く、最後まで楽しく見る事ができました。
[DVD(邦画)] 8点(2011-08-21 00:09:47)
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