1. 動くな、死ね、甦れ!
《ネタバレ》 ソ連時代に生きるイタズラ好きの少年と賢明な立ち振る舞いを見せる少女の物語。すごい盛り上がりがあるという感じではなく、日常の中に凄まじさを描き出すような構成になっている。電車の脱線も、強制収容所の女も淡々と描き出される。 ■問題のラスト。監督の指示の音声がそのまま入るというなかなかな「脱構築」ぶり。しかしラストは一体何なのだろうか。発狂した女、唯一少年の視点がどこにも存在しない、すさまじく非現実的で浮いたシーン。分からない。ラストはとにかくどんよりと歯切れ悪く終わった。全体を振り返ってもやはりよくわからない作品。 [映画館(字幕)] 5点(2013-01-29 22:55:36) |
2. 裏切りのサーカス
《ネタバレ》 正直な感想「分からなかった」。これまでもSAWやインセプション等の映画は見て一応は理解できるのだが、時間軸が三本存在して、しかも特徴付けも抑揚も特に付けてくれないので、ものすごい複雑で、かなり辛かった。リンチ映画やフェニーニ映画のように「分からせないタイプの映画」でもないストーリーが明確にある映画なだけに、ある程度ポイントは定めて描写して欲しかった。 ■あと映画として見ると辛いのは、人物の掘り下げがよくわからない(原作を見ないと正しい解釈に至るのは困難)という点。ストーリーを変に複雑にするぐらいなら、人間像の掘り下げの方にエネルギーを注いだ方がよかったように思う。 ■骨格のストーリーそのものはそこそこ面白い(のであろう)し、映像や雰囲気はすごくよく取れているのでもったいない。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-06 01:49:41) |
3. 牛泥棒
《ネタバレ》 人は自らの正義を簡単に信じてしまう。そして、その「正義」の実現のための障害は力でもって簡単に取り除いてしまおうとする。信じた「正義」の目から見れば、手続を踏む法はあまりにも遅く、そして間違えることもある。 ■しかし、「正義」を信じて走るとこういうことになる、といういかにもすぎるぐらいに教訓的な話。面白いか、というよりは意義深い作品。75分の短さで骨格だけでストレート勝負している。 [DVD(字幕)] 8点(2012-02-14 00:25:39) |
4. ウェルカム・ドールハウス
《ネタバレ》 常人には持ちえない服のセンスとやたらハイテンションなBGM。すべてがずれた女の子に起きる日常的ないじめ。こうは極端ではなくても端々には自分とどこか重なる部分があるのでは? [DVD(字幕)] 5点(2010-10-06 15:09:54) |
5. ウィッカーマン(1973)
《ネタバレ》 うーん、全編異常な雰囲気は伝わってくるんだけど・・・とりあえずこれ「ホラー」のコーナーにおかれていたけどあんまり怖くはないような・・・一番怖いのは丘の上のウィッカーマンより壁から除く動物の首のかぶりものだったしなぁ。まあカルトっていうジャンルがぴったりの映画。 ■個人的に一番気になったのは、主人公の警部のキリスト教っぷりは、英米圏で見ると「あれで普通」なのか「狂信的な人」になるのかという点。それがどっちかによって何を描いているかが180度変わるだろうから。「普通」なんだとしたら徹底して島の異常性が描かれるのだが、「狂信的」なのなら逆照射的に「お前たちの信じてるキリスト教もあの島の宗教と大差ないんじゃないのか」と切られることになる。後者の方がメッセージ性としてはいいと思うんだけどねー [DVD(字幕)] 6点(2010-09-13 00:59:33) |
6. 運命を分けたザイル
《ネタバレ》 つい1週間前に冬山に登ってきて、今回は暖冬で暖かく、割合楽な行程だったけど、そういったことを少しでも知ってるとこれがいかに大変だか分かる。去年の八ヶ岳は寒かったけど、それもー25度とかだから、-60度ったらとんでもない寒さだと。指が動かないってのも、実際アイゼンがつけれなかったからよくわかる。 [DVD(吹替)] 8点(2006-12-23 23:04:43) |
7. WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース
《ネタバレ》 「運命じゃない人」が面白かったのでこちらも見てみましたが、同じく面白い。 山本くんのキャラがよく、しっかりと感情移入が出来、山本くんと一緒に驚いたり悩んだりしていました。個人的に一番面白かったのは、電話ボックスで校歌を歌うシーン。 謎の薬サムライ、卒業アルバム、写真の裏の住所、指輪、牛乳、アメリカに行った謎の女、ふところに大金、なくなった携帯など、しっかりと伏線を回収しているので、見ていてスカッとする。 それにしても女は怖い。 [DVD(邦画)] 9点(2006-12-19 14:18:23) |
8. 運命の瞬間(とき)/そしてエイズは蔓延した<TVM>
《ネタバレ》 医学に進む人にはぜひ見てもらいたい。政治的思惑、人間のエゴ、金、名声といったものに振り回され、肝心の病人は置き去りになっている。エイズの蔓延はまさに今後への教訓として語り伝えねばならない、ということで甘めの10点。 【追記】やっぱり10点は甘かったと思ったので9点。 【追記2】面白味、という意味では弱いので8点 [DVD(字幕)] 9点(2006-12-19 09:48:50) |
9. 運命じゃない人
《ネタバレ》 人が死ぬような事件が起きるわけでもなく、ごく日常的な中にこういった事件を盛り込むのは思わずにやっとさせてくれる。同じ時間を何回も繰り返し映すというありふれた手法ながら、非日常ではなく日常の中というのは独特だろう。 エンドロールのウソは、ここをみて初めて気づきました。このサイトに感謝です。 [DVD(邦画)] 8点(2006-12-19 09:03:14) |
10. ウエストワールド
《ネタバレ》 「ターミネーター」の原型。どっちかといえばT2かな。ユルブリンナーがまばたきもせずひたすら迫ってくるさまは怖い。ただ前半1時間は退屈な感じなのでこの点に抑えてあります。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-18 23:16:51) |
11. 裏窓(1954)
《ネタバレ》 最後の最後まで、犯人は実は別にいると思っていたらそのまま犯人だとは・・・グレイスケリーはきれいでした。 [地上波(吹替)] 7点(2006-12-18 19:34:37) |