1. 動くな、死ね、甦れ!
うわー凄い。タイトルもそうだけど精神的エグさも内包した内容にも見事にやられました。まるでドキュメンタリーを見ているかのように市井の人々の生活臭がぷんぷんとする89年作品とは思えないモノクロの映像美。人々の演技も完璧。主役の少年は更生していくのかなという期待をどんどん裏切ってく。幼馴染の少女は愛くるしい。少年を更正させようと努力するのに逆にどんどんアウトローな方向に巻き込まれてく。内容は多分にスターリン主義批判(場合によっては共産主義体制そのものへの批判)までいってしまっている。ペレストロイカ以降じゃなければまず撮影できなかった映画だろう。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-03-26 19:56:52) |