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1.  海街diary 《ネタバレ》 
数年前より絵面はずいぶん凝ってるなあ。  【ネタバレ】 この人が売れてるんなら、それは喜ばしいことだ。  こう言っちゃなんだが私は相当に育ちの悪い人間なので、こういう親族内での気の遣いあいみたいな話はよくわからない。わからないがしかし、桜のトンネルも花火も、「自分や妹みたいな不幸な子供を作るのが嫌で自分を犠牲にして」幸せになりそこねたお姉ちゃんも、なんかどこかで見たことあるような(ないような)。あれは現実だったか、それとも映画だったか。 全体がそうした「見かけほあほあ」した幸せのトーンにあふれていて、これが日本のまったりだみたいな。どうせ50年たったらばあさんなんだから、そう力みなさんな、みたいな。  感情の起伏なし(そもそも健康な四人娘の話じゃ暗くなったりしようがないが)。 決してとんがった映像は撮らないけど、うまくなった是枝の、一周回ってワンみたいな話(なんじゃそれは)。  一番印象に残ったのは広瀬すずのサッカーテクかな。
[映画館(邦画)] 6点(2015-07-10 20:33:24)(良:1票)
2.  ウルフマン(2010) 《ネタバレ》 
前半まあまあ。きれいなお月さん背景にカッコいい映像ばりばり。後半イマイチ。  【以下バレ】  特に狼男同士の格闘は何とかならんかったのか。ぬいぐるみじゃねーのかあれ。  ジプシーの村で疾風の如く殺戮していく場面だの主人公が村人に連行される場面(2回)だの、妙に印象に残るシーンあり。昔の田舎の雰囲気最高。あのまま村を出なけりゃよかったのに。しかし変身シーンについては『ハウリング』の頃とそう変わらんのな。  デル・トロの顔の不気味さ、それに殺戮や拷問や幻想や月やグロなど、ばらばらと見せるだけで筋に有機的に絡んでいない感じ。ラストもアホほど陳腐。おもしろいとはとても言えないストーリーだが、見るところを変えれば結構楽しめるかも。要はこの人、美術だけ担当してりゃいいんじゃないの? 
[映画館(字幕)] 6点(2010-05-21 18:23:26)
3.  ウルトラミラクルラブストーリー 《ネタバレ》 
相米や村川透の長回しですら大好物であった私なので、この映画に悪い点数が付けられるわけがない。デート時の男女の微妙な距離感をあらわすのに、そのシーンはとりあえず成功している。その他にもマツケン臨終やらトラックから飛びかう野菜やら、いまだ瞼に浮かぶ映像がいくつもあった。 願わくば、麻生久美子が絡み出した後も、すべて津軽弁で押し通してほしかった。どちらかといえば感化されるのは彼女の方であろうから。 どうせたいしたこと考えていないだろうから筋を云々するのはやめておく。ただし、私の減点は後半の筋とラストが対象であることははっきり書いておく。まあとりあえず、次回作は必ず見させていただきます。 
[映画館(邦画)] 7点(2009-06-22 22:49:23)
4.  ウォッチメン
ぐだぐだでメタメタのストーリーにグロとポルノを3時間近くにわたって散りばめた最低最悪の映画。結末がまた我が眼我が耳を疑ったほどのルール違反。貴重な時間と入場料返せ。
[映画館(字幕)] 0点(2009-03-30 01:38:32)
5.  ウォーリー 《ネタバレ》 
これはいい! アニメということで敬遠している映画ファンの方々、この映画は見にいかなきゃ損ですぞ。ことに今年は他の正月映画がどうも低調のようで、ひょっとしてこの冬いちばんのおすすめということになるのではないか。 序盤、もはや昔ながらの「アニメ」という言葉が合わないのではと思えるほど緻密な映像(CG)や、登場ロボたちのリアルな動作にまず引き込まれる。イブが目標物を見つけたらすぐシャットダウンしたあたり、いかにもありそう。中盤の宇宙船に潜入するあたりからはさすがに「それはないだろう」というシーンが続き、破綻ぎりぎりだなあとは思うがまあ子供らが見れば夢中になるだろう。腑抜けと化しどちらが飼われているのかわからくなってしまったような人間たち、700年前の命令に忠実に従おうとするオート、オートの言うとおりにしていればそのまま平和に暮らせるにもかかわらず、地球に戻ろうとする船長と、言外に突きつけられるテーマの数々は案外深い。クサイ表現だが、いちばん大切なものって何だったっけ、という気にさせられる。そして、いいおっさんが思わず涙したラストシーン。疵があるとすればなぜ主人公のロボットだけが生き残っており、かつなぜああも人間的な感情を持っているのかという説明がいっさいないという点だろうが、そんなことはどうでもよい、負けたよ。
[映画館(吹替)] 8点(2008-12-31 22:43:01)
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