1. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
《ネタバレ》 綺麗な映像で泣きそうになったのは、この作品以外にはない。 岩井監督が描く子供たちの行動パターンが、いちいち可愛らしくいちいち昔を思い出させる。 物知りでうんちくをたれる奴、普段強いこと言うが本場に弱い奴。 好きな女の子はいるが、いざ告白されるや、一体どうしたらいいかわからない。 男の友情優先みたいな選択とか(ほんとは彼女と行きたいのに)、祐介の行動がいちいち共感できて、終始ニヤけっぱなし!岩井監督って絶対モテなかったんだろうな・・ タイトルにある以上、花火が上がることは誰しも判っていることなんだが、上がったときの感動たるや! タイミングか?それまでの助走がいいのか?取り方がうまいのか?音楽がいいのか? なんかわからんが、感動してしまった。大したドラマがあるわけではないのに!(←これが凄い) 分析するに、子供たちの一員として花火を見たからではないだろうか。 一緒に歩いて、一緒に灯台にのぼり、一緒に花火の見え方について話をし、一緒に花火に驚く。 そうなってくると、俺はなんて叫ぼうかなと想いをめぐらさずにはいられない。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-04-28 17:34:18)(良:1票) |