1. ウォルト・ディズニーの約束
《ネタバレ》 メアリー・ポピンズの映画を子供の頃劇場で、子育て中にビデオで繰り返し観た、いわばメリポピおたくにとっては最高の作品である。人生観が変わるほどの影響を受けた映画の制作秘話だ。特に気に入ったのは音楽。チムチムチェリーやスーパーカリー…のような代表曲よりも、銀行員の歌や「凧を揚げよう」などの名曲にスポットが当たり、作曲シーンでたっぷり楽しめる。ファンにとっては、そのワンフレーズが奏でられただけで体中にザーッと鳥肌が立つのだ。それまで頑固だった原作者が、スタッフと共に「凧を揚げよう」を歌い踊るシーンは、涙が止まらなかった。 この映画を観るために、メアリーポピンズを予習として観るのは悪くないが、かなり古い映画であり、独特の分かりにくさを持っているので、予習段階で受け入れられない人がいるかも。また原作者の幼少期のシーンが少し長すぎたか。 ディズニーならではの美しい映像とのどかさ、泣かせどころをはずさない安心感。鑑賞中は幸せ一杯だった。過激な映像が氾濫するハリウッド映画だが、こういう映画を観るたびに、アメリカはすごいと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2014-04-06 21:03:25) |