1. ウエスト・サイド物語(1961)
えっ?こんな人が?!と思うくらいそのキャラクタにそぐわない切れのいいダンスにはビックリでした。ただ登場人物すべてがいまいち共感できないルックスだったので客観的に見てしまった。ジョージ・チャキリスは顔の色が悪すぎでギラギラしてるし、ナタリー・ウッドはキュートじゃないし、イマイチなぁ…。物語終盤で決闘の夜の気持ちをそれぞれの立場で唄う「トゥナイト」はまさに胸躍る盛り上げ方でワクワクさせられ、名作といわれる所以がここにあるのでしょう。 6点(2003-04-14 03:43:53)(良:1票) |
2. ウェイクアップ!ネッド
ラストの崖で主人公が物思いにふけるシーンは「?」でしたが、それまではおかしかったですね。ただ主人公達の都合よく話が進むのはどうだかなぁ...。宝くじに当選した本人の気持ちそっちのけで「彼はこうなる事を望んでいるはずだ」と勝手に解釈するし、秘密をチクろうとしたひねくれ者のばあさんを車でひいて殺しちゃったり。それがブラックユーモアなのか、ご都合主義なのかと言われると後者の気がします。ま、じいちゃん頑張れって感じ? 6点(2003-04-03 00:54:59) |
3. 海は見ていた
とにかく全体が薄っぺらい!!切ない遊女の恋とか宣伝してましたが話の導入部ですらなく後半からは驚くような展開...あれじゃおしんちゃん、ただの惚れっぽいバカ女じゃないの。期待がはずれて失恋した彼女が立ち直るまでの時間経過を「しばらく寝込んじゃうし」とか言うセリフでカバーしちゃってその後の彼女の気持ちがどうなのか一切明かされず話が進んで次の恋相手が出てくる。自己満足もいいところです。だったらあんな話を入れる必要はないような気がします。彼女が惚れっぽいのならそれなりに彼女の心理を読むべきですよ。彼女が置かれている環境(兄は自殺、父親は病気で母親も寝込んでいる)を考えるとどうして「私だけが...」と思うはずです。しかも彼女自身が少し頭の良い優等生タイプで描かれている為全然悲しさや切なさが伝わってこない。これが感情先行タイプなら「アタシはバカだから直ぐ人を信じちゃう」と説得力も出ると思うんですね。ご隠居と清水美砂との切ない恋だってとって付けたようで、最初は彼女も聞き流していたのに次第に心にひっかるものが生まれてくると思うんですよ。自分を利用する男の為に遊郭を転々とさせられ暴力をふるわれる..そんな心理状況の中で彼女にも男に愛される平凡な幸せもいいかと..。そして驚愕のラストは台風で「全部洗い流してくれる」だなんて。奥田と永瀬とのやり取りでの「ああいうヤツは許せえ!」のセリフもわざわざ言わなくてもいいのに、説得力がなく笑ってしまいました。 4点(2003-02-19 03:15:41) |
4. ウェイキング・ライフ
見終わって何だかとてつもなく切なく感じました。これは哲学的ミステリーとでも言いましょうか?主人公が様々な人と哲学的な話する。人生とは?生きる事とは?死ぬ事とは?そして今生きているのは現実なのか、幻想なのか?一方的に聞かされるその言葉の応酬に唖然とはなりながらも最後まで見れるのはその自由な発想力。実写映像に着色してアニメーションにしたビジュアル、ストーリー性を無視した様々なミステリアスな展開。正直言って何が言いたいのか判らない。しかしその漠然としたイメージが私の頭の中にも宿りハートが震えました。始まって数分はしっかりと見れますが、それ以降はもう趣味の問題です。私にはいい作品でしたが、不条理なストーリや変わった作品が好きな人以外にはお勧め出来ないですね。 7点(2003-01-22 00:24:45) |
5. 運命の女(2002)
<ネタバレあります>いくら突風が来たっていってもあれ程大げさにせんでもと思いました。(風で飛んでくるのは新聞紙とかビニール袋のみ)あれじゃ、パニック映画の前フリ並みです。今も十分幸せな主婦があまりに共通項の無い若い男性におぼれるまでの説得力も欠けてます。しかもそのお相手は男前で野性味溢れ、仕事はブックブローカーという非現実さ。しかしそうは言っても不倫し始めてからの夫婦のお互いの心理描写がすごい!罪悪感を持ちながらも抜け出せない妻、疑い始めてジワジワと嫉妬に狂う夫。そしてこの夫婦の行く末を暗示するように挿入されるシーン(自転車が倒れたり、縄でつながれている湖のボートがユラユラ漂っていたり)がこの監督お得意の手法で改めて関心します。不倫相手を殺害してしまった夫に妻は「違う場所に引っ越して一からやり直しましょう!」と諭し夫はそれに同意する。しかし信号が変わっても車は一向に動き出さない。(しかも警察署の前)このラストの重さがズッシリとのしかかります。後戻りすることが出来ない所まで来てしまった夫婦の後悔がこのシーンに表現されていました。 7点(2003-01-06 20:16:26) |
6. 海をみる
フランソワ・オゾン独特の狂気がここにあります。そして日常に潜むグロテスク。バックパッカーとして現れる女性の不可解な行動にひきつけられます。教訓は見知らぬ人を泊めるなって事でしょうか...彼女には笑顔の中の恐怖を感じました。特に食卓での会話シーンは背筋がゾッっとしました。(注!)食事中にこの作品を観るとドえらいことになります。後、歯ブラシ使えなくなります。 7点(2002-11-19 00:11:34) |
7. ヴィドック
映像はまさに「美麗」で、特に背景は絵画のようでした。ただあまりに早すぎるカットが見づらく、ストーリ-も強引だったので、監督が「どうよ!どうよ!!スゴイでしょ!」ってな感じで観客からすると見せつけられた不快感がありました。仮面の犯人があんな派手すぎるアクションをする必要は無いし、ストーリーは謎解きサスペンスに変なオカルトが混ざって、それらに対して説明も不十分。ヴィドックが仕掛けたトリックでスッキリさせるつもりでしょうが、そこまで”見せつけられた”私にはもうどうでも良くなってました。 5点(2002-07-23 00:13:54) |
8. 薄れゆく記憶のなかで
物語前半は将来に不安を抱く主人公と暗い過去を引きずった同級生の少女の初恋。そして後半はその痛々しい悲恋を描いています。前半のノリで観ていると急に突き落とされたかのような展開にいささか驚きますが、物語の端々でこれからの不幸な出来事を暗示するかのようなシーンが多々出てきます。この監督さんはとにかく余韻を大切にします。彼から貰った残暑見舞いの葉書、燃える俳句、飛んでいくタコの風船等重要なシーンをじっくりと見せていくんですね。それに加えこれから起こる出来事への暗示のシーン。「ああ、この女の子って何かあるんだな。」と思わざるをえません。初恋までの展開も「これって実話?」と思わせるほども実に自然な描写で感動すら覚えます。一緒に帰る二人は会話が成り立たない、三者面談での雰囲気、レストランで口実をつけてコンタクトをねだるシーンなど観ている側としては遠い昔を懐かしみながら入り込んでしまいます。主演の二人は演技と言うよりはまだ未熟でそのままな感じですが、決してダイコンではありません。後半での展開にちょっと無理矢理悲劇に持ち込んだ感はありましたが、それもラストで救われる主人公の少年の涙に免じてOKです。ホント、切ないです。この作品が丁寧に作られており、良質なことを感じて欲しいです。BGMもエンニオ・モリコーネ風でノスタルジックでいいです。 8点(2002-04-24 03:52:10)(良:1票) |
9. うずまき
原作以上に不可解で独特の世界観が良かったですね。ただ折角個性的なキャストを起用しているのに、あの彼氏役のモデル(鼻の頭にホクロがある人)のお陰で台無し!母親役の高橋恵子のキレっぷりも良かったのに。ちょっとぐちゃぐちゃドロドロしてて気持ち悪かったですしね。あ、これホラーになってますが怖いというよりは笑えますよ。 5点(2002-04-17 02:25:50) |
10. ウォーターワールド
かつらの人って妙な違和感からか、いつ取れるかいつ取れるかと観ているこっちがドキドキしますよね。ケビン・コスナーもそんな感じ...(スゴイ、レビュー...) 5点(2002-04-17 02:21:22) |
11. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
幼い少年のほのかな恋心。夏休みのプール、夏祭り、花火、転校と懐かしい題材をちりばめて誰もが感じる甘く切ない感じをよく表現されていました。ホント、結構いいッスよ。この作品。 7点(2002-03-26 07:02:20) |
12. URAMI ~怨み~
何故にロメロっちがこの作品を作ろうと思ったのかが不明。様々な人間に裏切られ自分の存在価値を見出せなくなった主人公がある朝仮面が張り付いてしまい、次々と復讐を行う。ホラーではなくてサスペンスですが、展開も単純でどうも納得いかない。ま、張り付いた仮面メイクは動くは動くはで面白いんですがそれ以外はパッとしません。期待したような残虐さもナシ、かといってドキドキな心理的怖さもナシ。タイトル通り観たことを”怨み”たくなるような作品でした。 4点(2002-03-26 06:16:27) |
13. ウォーターボーイズ
ホント、素直に楽しめました。作品全体が元気いっぱいなのでその雰囲気が心地良かったです。会場には明らかに「若い肉体」目当ての奥方様が多数来てたので、異様な雰囲気を感じました。妻夫木&平山綾(以外と可愛い)両者のラブスーリーが始まると奥方様のテンションが下がり、水着のシーンが出るとテンションが上がる...この反応がおかしかったです。とにかく若いパワーを十分に生かした作品だと痛感しました。色んなカメオ俳優の出演に、粒ぞろいのBGM(青江美奈は爆笑)も愛称が良かったです。 8点(2002-01-26 23:02:23) |
14. ヴァンパイア/最期の聖戦
わーい、わーい、シェリル・リーだ!!えっ?それだけ!!?んじゃ、3点ね。 3点(2002-01-06 05:45:13) |
15. ウェルカム・ドールハウス
いじめられっ子の日常がかなりリアルです。それも死ぬほどの不幸じゃなくて、我慢すれば生きていけるところに複雑な哀しさを感じました。クラス一番のワルガキに「犯す」と脅される、家出をしても誰も気づかない、熱を上げた彼には全く相手にされないと笑うに笑えないストーリーがこれでもかと登場します。唯一「ファック・ユー」連呼で妹をいじめるシーンは笑えました。 5点(2001-12-19 08:01:23) |
16. 海と毒薬
このキャストに脱帽!勝呂役の奥田瑛二、その同僚渡辺謙に看護婦には岸田今日子に根岸季衣、大学教授には田村高廣に成田三樹夫!奥田瑛二と渡辺謙は逆の方がしっくりきていたと思いますが、遠藤周作の原作の雰囲気を損なわない力作でした。原作では二人称から一人称へころころと変わるんですがそれも尋問という舞台を借りて巧く表現されていました。全体的に不気味な感じが良く出ていましたが、やはり人物描写濃いので原作を知らない方には個々の心情がわかりづらいかも...戦時中米軍の捕虜を人体実験した話なんですが、毎日たくさんの人たちが死んでいく中無気力になった人々の心理がジンジン伝わってきました。 7点(2001-12-08 19:52:38) |
17. ヴァージン・スーサイズ
確かに分かりにくいかも。でもこれって彼女たちにあこがれるもてないくん達が見たこと(想像も含め)を客観的にしているから、真相はわからなくて当然ではないでしょうか?要する彼女たちのイメージを作り上げてるんですよね。そう考えるとかく言う私も思春期には気になる子が黒いパンツをはいていてかなりショッキングだった思い出があります...何の話やねん!! 6点(2001-06-11 23:55:01) |