1. 丹下左膳 こけ猿の壷
《ネタバレ》 三隅研次の監督デビュー作で大河内傳次郎最後の丹下左膳。山中版のリメイクらしいが壷とチョビ安が出てくる以外ほとんど共通点ないです。ほのぼのコメディというより壷争奪戦をメインにもってきてる作品。流石に傳次郎最後の左膳…、お父上とか呼ばれてるがお爺ちゃん。ストーリーもそんな面白くないし厳しいかなぁと。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-04-18 21:31:54) |
2. 丹下左膳(1953)
《ネタバレ》 大河内傳次郎が戦後初めて左膳を演じた作品。当時55歳、体が動かなかったらしいがまだまだ迫力十分。そして相変わらず何言ってるのか...w。山中版の左膳しか観たことなかったけどこれが本来の左膳なのかな。完璧アンチヒーローしてます。これで体が動いた伊藤大輔版とか凄まじかったんだろうなぁ。そういえば山中版にも出演してた沢村国太郎も出てます。デビューしたての山本富士子はまさにミス日本な美しさ。浪花千栄子は出てたの?ってくらい存在感なかったなぁ…。全体的な評価は続篇に保留。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-18 21:31:48) |
3. 大東亜戦争と国際裁判
大東亜戦争開始から国際裁判の判決、刑執行までを描く。アラカンの東条がカトちゃんみたいなズラとメガネで少し笑える。戦後たった14年でこれを映画にって思うとかなりすごいと思った。逆に今のが作れないかと。ほぼ全編ナレーションだけど昔の発音って聞き取りにくい。クレジット見ると天知茂、丹波哲郎出てるらしいけど全然わかんなかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-18 04:04:07) |
4. 大菩薩峠 完結篇(1959)
冒頭に前2作までのダイジェストがあるんだけど、5分ぐらいで大体説明しきれるのが凄い。3部通してみると錦之助の成長振りがわかる。1作目ではかわいい感じだったけど、3作目まで来ると凛々しいというか。千恵蔵の変わらない渋さ、非道さというのも凄いが。そんな千恵蔵も最後は苦業により落ちていく。オープニングの背景やラストの絵といいかなり宗教的な感じする。全編の印象としては掴みづらくそんなにおもしろくなかった。 6点(2004-07-17 23:52:39) |
5. 大菩薩峠 第二部
千恵蔵が失明したのもあって全体的に静かな雰囲気だった。なにかある度に女に拾われる千恵蔵ってのがヒモみたいで面白い。登場人物は相変わらず多いし、二役もあり判別が難しいし、登場しては死ぬというのも少なくない。今作品では千恵蔵と錦之助が結局最後まですれ違いなのも残念。最後のほうで子供と錦之助の会話が消えてるシーンがあるんだけど、放送禁止用語でも言ったのかしらとか思ったり。 6点(2004-07-17 23:52:37) |
6. 大菩薩峠(1957)
内田吐夢と片岡千恵蔵による大菩薩峠3部作の最初。雰囲気は重厚なものがあるが、展開が早い。いつのまにか時間が進んでるし、登場人物も多いので把握するのが大変。原作知らないし、大菩薩峠映画も初めてなのでそこら辺はつらいところ。1作目で判断するのは難しい。印象に残るのは伝次郎の道場に千恵蔵がやってきて錦之助と立会うシーン。その3人の絵の迫力が凄かった。 7点(2004-07-12 20:04:54) |
7. 旅路(1958)
2つのドラマが同時に進行しててどうなるのかと思ったら、最後の個別テーブルシーンでうまくまとまります。少佐が残ると知ったデボラ・カーのあのうれしそうな感じがとてもよかった。リタ・ヘイワースは切ない結末ですけどあれでよかったと思える。他の客のドラマや演技もいい。作品の雰囲気がおしゃれで好きです。 8点(2004-02-21 14:00:28) |