1. 打撃王
《ネタバレ》 野球ファンなら誰もが知ってる。アメリカ野球の歴史上最も愛された男であろうルー・ゲーリックの生涯を映画化している。これを見るとルー・ゲーリックの凄さがよく解る。ファンあってこそのプロスポーツ選手であるとファンを大事にし、自分を支えてくれた良き妻と出会った二人の監督に対する思いがあのラストのスピーチによく現れている。それを涙を流しながら見る妻の姿が感動的である。感動的という意味かにおいても何故大勢の人が野球に熱くなり、感動を覚えるか?全てが本当だからである。嘘偽りがないから人は感動するのだ。この映画が感動的なのも実話だからである。話の途中で出会う足の不自由な少年と交わした約束、そんな約束を果たした少年とのやりとりも印象に残る。野球ファンは勿論、映画ファンなら一度見て欲しい映画だ。 [DVD(字幕)] 8点(2013-06-29 11:28:33) |
2. ダンボ(1941)
《ネタバレ》 他の象とは違い耳が大きいてことだけで仲間ハズレされて、いじめられるダンボが苦しみを言葉にせずにいる姿がとても悲しくて、あの他の虐めてる象たちが本当に憎くてたまらなくなる。バカにされているダンボの見方となるネズミのティモシーが良い。ティモシーの優しさのお陰で勇気を出して空を飛ぶダンボと更にはあのカラスたちも良い。ティモシーの一言に涙を流して見方となって励ますカラスたち、ここにもまた思いやる気持ちというものの大切さを描いている点を私は評価したい。確かに子供向けのアニメだとは思うけど、大人が観ても何か得るものがこの作品を観ると感じずにはいられなくなる。ダンボが空を飛んでる時の嬉しそうな顔付きは永遠に忘れられなくなるほど本当に楽しそうです。象が空を飛ぶ。飛べるという発想、これをヒントに映画が作られたものが日本にはあるような気がする。宮崎駿監督の「紅の豚」はこの映画をヒントに作られたように感じるのは私だけでしょうか? [DVD(吹替)] 8点(2011-04-20 21:32:23)(良:2票) |
3. 脱出(1944)
ハワード・ホークス監督によるハードボイルド映画の代表作!ハンフリー・ボガートの人間臭さとローレン・バコールの怪しい魅力とが上手く描かれていて十分楽しめる仕上がりになってます。ハンフリー・ボガートのタバコの吸い方、かっこ良いです。ところどころ笑えるシーンもあったりと、どんなジャンルの映画でも水準以上のレベルにある作品にしてしまうハワード・ホークスという監督もアメリカ映画全盛期の素晴らしい監督の一人だということがどの映画を観ても解る。 [DVD(字幕)] 8点(2006-01-09 17:17:03) |
4. 断崖
《ネタバレ》 相変わらず、ヒッチコック監督は小道具の使い方が上手い!この作品にしても、ミルクを使ってのトリック、映像の魔術師たるヒッチコックの才能、上手さを観ることが出来ます。ヒッチコック監督って本当に恐がらせることに関しては世界一の監督だと思う。ホラー映画みたいにやたら血を流す訳でもなく、心理的な恐さをヒッチコックならではの映像と物語で見せるあたりはさすがヒッチコック!間違いなくヒッチコック監督は超一流の監督だ! [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-19 22:55:52) |
5. 第三の男
《ネタバレ》 映画のお手本のような映画!演出、脚本、撮影、編集、音楽、そして出演者全員の演技、どれをとっても完璧です。映画とは何か?光と影のバランスの妙、美しさ、それもモノクロならではの素晴らしい映像美の前には現代の映画が霞んで見えるぐらい素晴らしいです。勿論、サスペンスとしての魅力もいっぱいで何度見ても面白い!余りにも素晴らしいシーンが多くて、特に暗闇の中から浮かび上がるオーソン・ウェルズと墓地から続く並木道に立つ作家の前を振り向かずにハリー(オーソン・ウェルズの親友役、ジョゼフ・コットン)の恋人(アリダ・ヴァリ)が去っていくラストシーンは特に忘れられない印象を残すほどの名場面! [DVD(字幕)] 10点(2005-07-04 22:55:23) |