1. ダイ・ハード/ラスト・デイ
《ネタバレ》 クレムリンの尖塔が大々的に出てこないなと思っていたら、ロケ地はブダペストだったんだね。ハンガロリンクの一部を貸し切ってセットを組んだりしたとか。「なんかモスクワってとっても近代的な都市なんだな」と思ったら、まったく違う場所だった(笑)。 Mi-24やMi-26が出てきたのはわくわくしたけれど、ハインドがせっかく出てきたのなら、ロケット弾ぶっ放して欲しかったね。映画的な演出ならマシンガンよりもそっちの方が迫力あっただろうに。 映画としては3作目よりはマシだったが、「ダイ・ハード4.0」の方がずっとおもしろかった(1、2作目は別格として)。本作では1作目へのオマージュ的シーンが多数出てくる。たとえばステンドグラスの崩落とか、コマロフがハンス的な演技をするシーンとか。 でも、演出として、最初にあれだけ大々的なカーチェイスを延々と見せられた後では、その後のもっと盛り上がりを期待するところが、「え? こんな展開?」という、一種のしょぼさを感じてしまうのだ。一緒に観ていた彼女もそう感じたし私もそう感じた。また、同じ会場にいた別の夫婦も同じ印象を述べながら退場していた。期待感が大きいほど失望も大きいというところだろうか。あと、ラストの空港シーンは蛇足だったね。それと、エンドロールではぜひともシナトラの歌を流して欲しかった。 まあ、大画面と大音響で映画館で観るのを前提の映画だが、作品としてはシリーズでもガッカリ感が強いということだ。 ところで、娘、4.0のときはもっと痩せていて可愛いという印象だったんだが、本作では太ってガッカリだったな。あのときのハッカーとはもう付き合ってないのかしら? [映画館(字幕)] 6点(2013-02-17 13:07:27)(良:1票) |
2. 第9地区
《ネタバレ》 ドキュメンタリー風の演出がおもしろかった。 いちばんまともに思えるのがエイリアンの子供と感じられるくらい、出てくる人間がどいつもこいつもクズばかりというのは皮肉な演出。主人公自身も最初はどうしようもない最低のクズ野郎だったのが、エイリアンとふれあうことで「人間性」に目覚めるのも皮肉。最後は3年後を信じてああなってしまったのかと考えるとある意味哀れでもある。 続編ができる可能性もあるようだし、監督自身はその後を描く気があるようだが、これはこれでこのまま完結という形でも好いような気もする。 [DVD(吹替)] 8点(2011-02-12 23:14:02)(良:1票) |
3. ターミネーター4
パロディというかオマージュというかがてんこ盛りで充分楽しめた。 お気に入りは、主役級二人にそれぞれ別の場面で「大脱走」のマックイーンの再現をさせるところや、「地獄の黙示録」のカーツ王国の爆破シーンを再現してるところ。もうそれだけでこちらはニヤニヤが止まらない。イセエビというかウミヘビというかのターミネーターを使っての実験シーンとかはエイリアンを想起させられる。 スカイネットの基地に潜入するシーンは「ロード・オブ・ザ・リング」を彷彿させるし、自分がお気に入りの映画の場面が使われているのは嬉しく感じる。マイケル・アイアンサイドが出てきたら「スターシップトゥルーパーズ」が連想されるし、A-10が飛ぶシーンは「ルーデルかよ」って突っ込みたくなる(笑)。2018年に現役で稼働できるんだね。 主役が誰なのかは大いに疑問があるが、“彼”に人間的な魅力があるのは間違いない。ただ、あれこれ盛り込みすぎたために竜頭蛇尾的に終わった感は否めない。「5」に期待するか?(笑) [DVD(吹替)] 8点(2011-01-02 19:33:59) |
4. ダイ・ハード4.0
《ネタバレ》 いやあ、おもしろかった。FOXのオープニングテーマが終わる辺りから画面がウィルスに浸食されるみたいな演出も「くすっ」としてしまった。ああいうお遊び精神って好き。とにかくいろんな要素てんこ盛りで、十二分に楽しめた。さすがに100人以上のスタントマンを使っただけのことはあって、これでもかというアクションシーンの連続。やはりこういう映画は映画館の大スクリーンと音響で観ないとダメでしょう。監督があのオタクだから、きっと自分の好きなようにいろんなことを盛り込んだんだろうね。細かいところにいろんなパロディがいっぱいあったし。オタク要素というか、作り手の遊び精神というか、そういうのが気に入ったので、採点はちょっと甘めです。 で、なんといっても今回のメインテーマであるハッキング。キーボードかたかたやってるああいうオタクっぽい雰囲気の奴、けっこういるよね。サイレント・ボブにしてもジャスティンにしても好い雰囲気が出てたし。「ジーパーズ・クリーパーズ」のあのガキが、こんなハッカーになっちゃったんだねえ(笑)。「ニュースが操作されている」という台詞は笑ってしまった。まあ、ある意味マスコミの出す情報はふるいにかけられているから、そういう意味では“操作”されているのは本当かもしれないが……。 そして、サイバーテロをする集団が結局は金目当てという、わりと原点回帰っぽいストーリー展開で、人質もホリーがルーシーに置き換わっただけ(名字のことなんかね)。「129分もあったの?」と思えるくらい、あっという間に観終わってしまった。それだけ映画にぐいぐい引っ張られていたんだろうね。マクレーンが最低でも5回は死んでいると思える強引な展開もご愛敬。個人的にいちばんウケたのは、ハンドル一本でトレーラーを立て直したところ(笑)。あんなことできるわきゃねーだろ!(笑) ところで、ルーシー役の女優。「ファイナル・デッドコースター」に出てたんだね。まったく気がつかなかった。わりと好みだなあ。配役の妙といえば、FBIのボウマン役の彼、「コラテラル・ダメージ」でのテロリスト役だったよねえ。そういうのもおもしろい。 とにかく、いろいろと突っ込みどころは満載なんだけれど、こういう映画は余計なことを考えずに素直に楽しむのがベスト。アメリカバンザイで終わらないのも好印象だしね。DVD出たら欲しいなと思う一本。 [映画館(字幕)] 9点(2007-08-15 00:30:51) |
5. ダ・ヴィンチ・コード
やっぱりこの作品は原作本を読んでいるかどうかが大きく影響するんだろうなと思いました。映画公開前に読んでいたけれど、けっきょく映画館に行く機会が無く、そのまま年末まで待ってしまった(笑)。 わりと原作に忠実に再現しようとはしているが、上下2冊ものを150分にまとめるのが無理があるわけで、映画単品で観るとしたら今ひとつかもしれない。これから観る人がいるとしたら、その前に原作読んでおくことをおすすめします。 ティービングやラングドンが歴史的背景を説明する場面で、オーバーラップする過去の歴史がけっこう細かく作られていて、できればそのシーンだけをまとめたキリスト教史の映画を観てみたいと思ったくらい。遠投投石機の動くシーンに、なんかわくわくしてしまった私は変でしょうか?(笑) ただ、現代劇でのスリル感の演出がかなりものたりない。同じようなシチュエーションの「ナショナル・トレジャー」の方が、わたし的には、かなりおもしろかった。たとえば、インディジョーンズシリーズみたいに地図を使って位置関係を示すなどしないと、ローズラインとかテンプル騎士団の建物とか、ニュートンの墓とかの位置関係がよくわからないだろう。かなり重要な意味合いがあるのに。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-03 20:04:10) |
6. 大怪獣ガメラ
パソコンの動画配信でやっていたので、久しぶりに懐かしい思いで観たのだけれど、話の作りに無理があるなという印象。 ガメラが最初に北海道に来たときに、核ミサイルによる攻撃をアメリカ軍に要請しようとしたね。そのとき、「あれ? おかしいな。なんで日本国内に核がある?」と思ったのだけれど、1967年12月の衆議院予算委員会で佐藤栄作がはじめて公表した見解だったということは、1965年に非核三原則はなかったということなのかな? ところで、北海道でガメラを攻撃した戦車はM41ウォーカーブルドッグだったね。こういう怪獣ものでは、どんな戦車が使われるのかも世相を反映していて興味深い。印象としてゴジラ映画の場合はなぜか61式ってイメージがある(笑)。そういえば”温泉わくわく”(クレしん)では90式だったね。あれはゴジラのパロディだけれどね。 で、何よりも、左卜全が懐かしい!(笑) 新潟の農民の役だったんだね。その奥さん役の女性が、「長生きすると変なものを観る」といった趣旨のことをぼやいていたのは笑ってしまった。それから、姉弟が身を寄せた築地の実家の親父だけでなく、姉も「大川」と呼んでいたのが耳新しい。つーか、いつ頃から隅田川って呼ぶのがふつうになったんだろうね? 同じ風俗や文化の違いとしては、ガメラにコンビナートが攻撃されるシーンで避難する人が持っていた荷物が、唐草模様の風呂敷に包まれていたのが、妙に目について懐かしかった。あの頃はみんなあの手の風呂敷を使っていたんだろうか? ところで大島に上陸したときは何月だったんだろうか? まあ今でも11月に颱風が来たりするから、あながち間違いではないと思うが、コートを着ている時期に颱風が来るのはちょっと微妙。でも、なんでもかんでも異常気象のせいにするなら好いのかな(笑)。 [インターネット(字幕)] 6点(2006-04-09 01:52:04)(良:1票) |
7. ダンテズ・ピーク
《ネタバレ》 パニックものとして楽しめるのだが、ツッコミどころ満載という作品です。私は火山の噴火を間近で感じたことはありますが、溶岩が流れるとか火砕流に襲われるといったものではなく、「ドーンっ!」という爆発音と火山灰が降ってくるのを経験しただけです。ですから、火山弾が飛んでくるような恐怖は未経験で、リアリティはわからないのだけれど、映画の描写にはハラハラドキドキでした。 さて突っ込んでおこう(笑)。 (1) 火砕流が発生するような火山ではサラサラの溶岩が流れるような噴火は起こらないらしい。どっちかひとつ。 (2) 溶岩流を車で横断するシーンがあるが、どう考えてもあれは無理でしょ。ゴムタイヤはすぐにとけてしまうし、エンジン関係の配線だって溶けてしまう。車ごと溶けて流れて終わりだよね。 (3) 酸性になった湖はありうるのだが、ボートで走っている間に溶けるような強烈な酸性になるとは思えず、ちょっと速すぎ。 とこれくらいのことは素人でも思いつくのですが、専門家が分析してましたね。 http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/tchiba/dantej.html さてさて、ツッコミどころはいろいろありますが、映画としては楽しめたのでオッケーです。発信器の伏線もニヤっとしたしね。 [地上波(吹替)] 7点(2005-05-10 23:06:41) |
8. ダンジョン&ドラゴン
インディ・ジョーンズ? スター・ウォーズ? ネバーエンディング・ストーリー? あの浮いている奴はニコちゃん大王?(笑) なんでジェレミー・アイアンズ、こんな映画に出ちゃったんだろうなあ(苦笑)。タイトルにドラゴンをつけるくらいなら、もっとしっかりしたドラゴンを魅せて欲しいものだ。ただ数を飛ばすだけで、個体としてのドラゴンの魅力が感じられない。その点では「ドラゴンスレイヤー」(1981)の方がよっぽどすぐれている。また、ドワーフやエルフの扮装が学芸会のレベルにしか見えないし、なにより主役の男がいけねえなと思っていたら、あいつ「チャイルドプレイ3」でチャッキーに襲われてた情けないガキだったんだね(苦笑)。演技下手だし、髪型が現代人そのままだし。ちなみに、サヴィーナ姫よりもメイジのマリーナの方が好みです(微笑)。 5点(2004-05-21 22:23:16) |
9. ダブル・ビジョン
期待してなかっただけに、意外に面白かったですね。老荘によって始まった道教っていうのは、基本的に隠遁生活と仙人になることが目的だったわけだけれど、そのオカルト的な面が強調されて神仙思想が一人歩きしてしまったのが、本作のような道教の描き方をしてしまうんでしょうね。実際の道教は本質的には無害なもんです(笑)。ところで、映画の内容ですが、連続殺人の異常さもなかなか好かったし、「セルピコ」のような、過去に曰くありげな主人公の警察官も好演でした。議員の愛人問題なんて実際に台湾であったことだし、そういう点ではけっこうリアルさを追求もしているんでしょうね。犯人が何者だったのか、なぜそういうことをしたのか、という問題は、映画の最重要課題なのですが、その辺がいろいろな解釈のできる描写になっているので、納得できない人もいるのでしょう。家族愛のドラマと考えれば、2年間ことばを失った娘と、離婚を考えていた妻が、大きな鍵を握っていたという解釈ができますよね。主人公の涙は感謝と謝罪のしるしであったのだろうかとも。ところで、デビッド・モースは太っちゃったね。 7点(2004-03-11 08:21:30) |
10. TAXi3
《ネタバレ》 いやあ、お約束の連続(笑)。こういうの楽しいんだよなあ。プールの前で停止したとき、2台目までは予想したけど、3台目は考えなかった(笑)。それにしても(←口癖(笑))、今回は馬鹿署長が大活躍ではないですか! おかげであの二人のコンビが影薄くなっちゃった(笑)。妊娠検査薬根多も面白かったけど、"携帯電話"根多はちょっとお子ちゃまにはいけないよねえ(苦笑)。スタローンはアレでお終い?彼ってフランス語似合わないねえ。やっぱり英語が好いや。しかも、吹き替えぽかったしね。ところで、あの中国女役、不細工だったねえ。あ、いや、顔に不自由な女性でした(笑)。あんなへんてこな化粧がヨーロッパにはうけるのか? それから、署長が着地(?)するとき「バンザーイ」って叫ぶのはなぜ?(笑) 突っ込みどころはいっぱいあるけど、まずまず楽しめました。でも1作目に比べると、お約束が多すぎてパワー不足は否めないな。 7点(2003-12-30 00:17:35) |
11. タイム・アフター・タイム
タイム・マシーンものって、たいていは"現代"の人間が過去や未来にトリップしてというのが多いんだけど、これはその逆で、過去の人間が”現代"に来るという発想がいいですね。ロンドンの切り裂きジャック(デビッド・ワーナー)が現代のアメリカ(サンフランシスコだっけ?)に現れるというのは、位置関係がおかしいんじゃないか?という疑問もありますが、まあアメリカ映画だから仕方ないですね(笑)。その彼が”着任”早々、犯罪多発の社会を見て、「気に入った」と言うのはニヤリとします。メアリー・スティーンバージェンが追いつめられるクライマックスはドキドキですね。 8点(2003-12-14 00:30:08) |
12. だいじょうぶマイフレンド
ピーター・フォンダがこんな日本映画に出てしまったという感慨がありますね。たしかこの映画、ウチのガッコで撮影したんじゃなかったっけな。 5点(2003-12-13 09:27:42) |
13. タキシード(2002)
《ネタバレ》 私は楽しめました。変に悲壮感を漂わせることもなく、お気楽に観るのは好いんじゃないかな。身体を張ったアクションを過度に期待するのは、彼に対して危険を冒せと言っているのではないでしょうか?冒頭のタクシー乗り場でのアクションシーンはノースタントでしょう?あれだって簡単に見えてけっこう危険だよ。ただ、私もあのプールを上から映すシーンでは、ジャッキーのダイブがあるのかと期待してしまったのですが(汗)。「パトリオット」で憎々しげなイギリス士官を好演したジェイソン・アイザックスは、トトさんもお書きの通り、ジェームス・ボンドが似合いそうだね。彼がボンドだったら私は観てみたいな。終盤のアメンボが、なんか「エイリアン」を彷彿とさせるんだけど、いかんせん、アメンボだよ(笑)。いかにマザーアメンボでも迫力不足だったなあ。あれがもっと凄い奴だったら8点献上します。お気に入りのシーンは、最初の場面で「中国人が皆ブルース・リーなわけじゃない」というような台詞をいいますね。あの場面です。ここでジャッキーは、今までのような肉体を酷使したカンフー映画とは決別を宣言したのかとも、私は受け取りました。 7点(2003-12-11 09:30:01) |
14. ダークネス(2002)
やられたっ! 主役の少女が生意気に思えて、まったく感情移入できなかったと思ったら、アンナ・パキンって「グース」のあのわがままな女の子だったんですね。どうりで(苦笑)。ジャン・カルロ・ジャンニーニがタダの医者で終わるわきゃねえなと思ったらああいうことね。 5点(2003-12-07 13:29:38) |
15. ダンケルク(1964)
ジャン・ポール・ベルモンドのフランス兵とカトリーヌ・スパーク演じるフランス少女との淡い恋と、戦争の悲惨さを描いた佳作だと思います。ドイツ軍のまいた毒ガスが広がってフランス兵士がやられていくさまは壮絶なモノがあります。ラストの空撮の絵で、延々と映し出される海岸シーンがとても印象的だと思います。 8点(2003-12-07 12:59:30) |
16. 旅の重さ
ごめんね、皆さん。この映画を観る目的は高橋洋子のヌードだけだったんですよね(汗)。他の印象が何も残らなかったんです(滝汗)。 5点(2003-12-04 23:47:46) |
17. TAXi2
馬鹿馬鹿しさに輪をかけた感じでしょうか。でもこういうの好きです。誘拐のシーンとか、ありえないだろって突っ込みたくもなりますが、それはご愛敬で、この手の映画は何も考えてはいけません。でも戦車はないだろ!(笑) 7点(2003-12-02 03:57:27) |
18. TAXi
こういう何も考えないでいい映画って楽しくて好いですね。フランス人ってそんなにドイツに恨みを持っているのかって思う作品です(笑)。さしずめ、「韓国でヒュンダイのタクシーの運転手が主人公で、セルシオに乗った日本人窃盗団が暗躍する」って具合でしょうか?(笑) 7点(2003-12-02 03:55:55) |
19. タンポポ
ブタの頭にはちょっとビックリだけれど、それなりに楽しめるかな。山崎・宮本コンビは息が合っているし、荒唐無稽なストーリーもまずまず楽しめます。個人的には役所・黒田の雨の中のシーンがいいですねえ。あんなの日常生活じゃまずありえないので、妙に色っぽくて好いです。 そういえば、AVでも”食い物モノ”ってありますねえ(笑)。伊丹十三はそういう人間の本能の部分を葬式だったりラーメンづくりだったりで描きたかったのだろうか? 7点(2003-11-25 17:31:03) |
20. 大誘拐 RAINBOW KIDS
すべては北林谷栄のためにある映画です。おばあちゃん最高! 8点(2003-11-21 20:32:47) |