1. 007/スカイフォール
私の007への期待は、脚本やアクションもさることながら、ジェームズ・ボンドというキャラをどれだけ堪能させてもらえるか、ということ。その点で今作はちょっと残念な感じ。ダニエル・クレイグは歴代のボンド俳優の中ではショーン・コネリーに次いで適役!と私はかねがね思っていましたが、ショーン・コネリーが他作品で歳とってからますます艶っぽくなっていったのと比べて、逆に現役ボンドなのに色気がしぼんできてしまったんですもの。ハビエル・バルデムも、登場シーンはさすがだったけど、終盤での粘り、凄みに欠けて、肩すかし。彼にももっとフェロモンを感じたかったですねえ。何か流れをなぞるのに精いっぱいで、007らしい雰囲気が、音楽以外からは感じられなかったのが残念でした。<追記>ところで、このサム・メンデスって監督はどんなの撮った人なんだっけ?と改めてリストを見て納得。「アメリカン・ビューティー」や「ロード・トゥ・パーディション」じゃあ、私の好みに合うわけなかったんだわ(笑)。 [映画館(字幕)] 6点(2012-12-07 16:46:25) |
2. ダウト ~あるカトリック学校で~
私も一番思うことはこの年にメリルが主演したもう1本「マンマ・ミーア!」とのあまりの落差に、ただただ彼女が「怪優」としかやっぱり思えない、ってことです。あとは舞台は確かにカトリック学校で、そこそこのリアリティはあるので、自分がカトリックのミッションスクールの出身だからと言って「ありえなーい」とは思わないんですが、もっとざっくりと思想の対立ととらえるべき?と思いました。どんな集団にも起こりうる関係性だと思って見ると、案外分かりやすい、とはいえ実はすごく俗っぽい話だなという気がしたので、この点です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-31 22:11:41) |
3. ダレン・シャン
友達に「何でそんなの見たいの!?」と言われたけど、ジョン・C・ライリー、渡辺謙、 サルマ・ハエック、ウィレム・デフォーと聞かされたら、見たくなるじゃありませんか(なりません!?)。でも、いくら寒い日だったとはいえ、レディースデー、新宿の大きな映画館だったのに、どまんなかに陣取った私の席の前には、だーれもいませんでした(汗)。で、クライマックスで手に汗握ってハラハラドキドキ!ってなるべき展開のさいちゅうに、中年オジサマの「ガー・・ゴー・・」(以下、リフレイン)というイビキがひびきまくり! うーん、せつない。あにやんさんと同様、タイトルバックのアニメが一番よかったかも。あえて言えば、ジョン・C・ライリーの芸達者ぶりはまあまあよかったかな。そこに6点。きっとシリーズ化されるんでしょうからジョン・C・ライリー、渡辺謙、サルマ・ハエック、ウィレム・デフォーの面々が当分お仕事確保できたのはよかったですね、と祝福しときましょう。あ、そうそう。TVシリーズ「アリーMYラブ」のエレイン(アリーの秘書で、ちょっとオツムよわいけど発明?好きの面白い子ちゃん)が出てました。キャラはちゃんとたってるキャスティングで、アニメの実写版としてはそこはまあ及第点なのではないでしょうか。 [映画館(字幕)] 6点(2010-04-07 22:46:49) |
4. 007/慰めの報酬
ストーリーは正直つまんなかった。前作未見だからかと思ったら、一緒に行った友人は前作見ていたのにやっぱり「面白くなかったねー」と言っていたので、関係ないみたい。キャスティング全体は7点と思うけど、マチュー・アマルリックという初めて見た俳優サン、ゲイリー・オールドマンのフェイクみたい。でも、ゲイリーよりかなりうすっぺらい。カタキ役に魅力のない007はダメでしょ。 [映画館(字幕)] 6点(2009-01-29 00:53:41) |
5. ダイ・ハード4.0
3はひねくりすぎで自滅した印象でした。今回は納得の出来。これぞ娯楽映画で、私ゃ満足。欲を言えば、もう少し熱いオチがほしかったのと、せっかくシャレた原題なんだから、このままの邦題にしてほしかったわ。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-06 19:55:15) |
6. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 あまりの評判の悪さと、ワールドカップ開幕前夜にあたったせいなのか、横浜で今いっちゃんアメニティーのよい映画館が、かわいそうにガラすき。だけど私は上映直前にすべりこんだのに、どまんなかの席で前に誰も居ないという快適な状態で鑑賞できて、ゴキゲン! で、内容は、及第点の娯楽作。元々が大胆かつスキャンダラスな仮説なんだから、この監督らしいまっとうな作風でなかったら、現代の宗教戦争にさえつながりかねないですよね。だからまあこれでいいんでしょう。キャストが好みだったから、落ち着いて見ていられましたし。広告のトムの写真があまりに老けてたからちょっと心配しましたが、あんがい少し枯れてきた感じが悪くなかった! 一時あまり好きじゃなかったんですが、これからまた期待できそうかも。 でも、話は戻りますが、原作は未読だったものですから、モナリザに関するエピソードが単なる前フリにすぎなかったのに気づいたときは、そ、そんな・・あんまりだ!と思ってしまいました(苦笑)。 [映画館(字幕)] 7点(2006-06-09 23:13:10) |
7. Wの悲劇
澤井監督って丁寧な仕事をする方だと思います。脚本にうまいひねりを加えて、当時の薬師丸ひろ子のそれまでになかった魅力を引き出したり、大人が見てもそれなりに楽しめる作品に仕上げたのは大したもんだと思うけれど、じゃあ今これを見て楽しめるか、というとかなりキビシイと思う。アイドル映画の宿命かもしれませんが・・。 6点(2004-07-04 23:14:26) |
8. 大脱走
高校時代に映画館で観て以来、何度観たことか。いつ観ても飽きない。間違いなく傑作。最初に観たとき、へーえ映画って男と女がからまないもののほうが面白いじゃんか、と思ったのでありました。今観る人と評価が分かれるのはそりゃ仕方ないですね。もう鬼籍に入られてしまった方が何人も。彼らが最もイキのよかった頃のいわばオールスターキャストであり、その豪華っぷりはたとえば最近の「オーシャンズ11」なんぞの比じゃなかったわけですから。ここ数年観ていないけれど、今観たら終盤のマックィーンやジェームズ・コバーンの姿を見ながら泣いちゃうかもしれないなあ・・あー書きながら何だかほんとに泣けて来ちゃった・・。 9点(2004-06-16 11:55:07) |
9. 太陽がいっぱい
やっぱりこの映画が与えた衝撃は、かつての私にとっても大きかったなあ。皆さんが言ってるので芸がないけど、ラストがあまりに秀逸。若者は今の映画を見たほうがいいよ、なんてほざいていたけど、そうすると確かにこういうものを見逃してしまうし、そりゃもったいないか。 8点(2004-06-14 09:47:27) |
10. 007/ダイヤモンドは永遠に
バイト禁止、月の小遣いもクラスの中で最低ラインだった私が昔、なぜか友だちと見に行った007がこれ。見に行ける作品も限られてたんだからさあ、何もこれにしなくても、行く甲斐のある映画はほかにもあったんじゃないのー?(;_;)と、昔の自分にツッコミを入れたくもなるが、よくよく考えると高校生くらいって背伸びをしたい年頃じゃありませんか。あの「だいもんざっふぉえう゛ぁ~、ふぉえっう゛ぁーっふぉえっう゛ぁー」のテーマ曲と、ボンキュッパのお姉様方を大スクリーンで見ることが大人の第一歩ってな感じがしてワクワクしたんでしょうね、きっと。すでに高校生だったにもかかわらず、そのあたりはいまどきのハイティーン(これももう死語?)と比べたらウブでしたね。後年TVでではありますが、よくよく見比べてみたならば、ショーン・コネリー版007の中では、あーあかなりショボイほうだったす。今観るなら「ロシアより・・」とか、あっちを見てちょ! 5点(2004-06-13 22:16:41) |
11. TAXi
ベッソン監督がかっこよかったのは、本作までだわね。あとはもう、一切見る気がしない。 7点(2004-06-05 22:02:28) |
12. ダンボ(1941)
古さを感じさせない作品ナンバー1かもしれない。 大人こそ、一生のうちに1度は見ておいた方がいいかも。悔いが残らないと思います。 そもそもさ、ゾウを見ていてふつうこんなストーリー考えつく? あんなサイケな映像をイマジネーションできる? あなどっちゃいけないゾウ! 9点(2004-06-02 23:28:58)(笑:1票) |
13. タイムコップ
《ネタバレ》 B級物とあなどるなかれ、という作品ですね。 もう私たちにとり「現在」になってしまった2004年が「未来」として描かれてたようだから(よそのサイトのあらすじで確認しました)、そこはちと痛いが、まあきっとささいなことでしょう。 タイム・パラドックスものに詳しい人が見たら「ありきたり」と思うかもしれませんが、なまじの正統派スパイものよりもハラハラドキドキさせてもらいました。 ビヤッと開脚させた足を壁にはりつけて、敵の襲撃をよけるシーンなんて、ヴァンダムにしかできない芸当ですよね(いや仮にできたとしても、あんなふうにかっこよく見せるテクはやっぱりヴァンダムだけのものでは?) マッチョ男優ってあまり好きじゃないんですけど、彼はハンサムだからOKですー。もっとも最近はそうでもないらしいけど・・残念! あのおみ足だけでも一見の価値あると思いますわ、ほんま。 7点(2004-05-31 00:06:45) |
14. 脱出(1972)
信じられる? これをデート・ムービーにしちゃった人がいるってこと。それもさ、初デートだったのよ。これを実際に見た人だったら信じられないよね、おそらく。 あ~、はずかし! 7点(2004-05-28 23:15:31)(笑:1票) |
15. ダンス・ウィズ・ウルブズ
ときは1990年(知ってた?最初にアップしたとき1900年と書いてた私。映画の黎明期にもなってないよね、あら恥ずかし)、バブル期まっさいちゅうでございましたねえ(フッ。遠い目・・)。この映画を思い出すときいつも決まって同時になぜかそのことを思い出すわたくしでございます。大変いい映画だとは思ったのですが、当時はファンだったケビン・コスナーが自分の名声や実力に思い切り酔っている感じがアリアリで、正直「ケッ」とか思っちゃいました。自分で自分をかっこよく演出する俳優監督って、ほんとにみっともない。レッドフォードを見習いなさいっつうの! 7点(2004-05-16 12:31:11) |
16. 旅の重さ
邦画でしか味わえないタイプの瑞々しい映像美がありました。私も昔1度見たきりですが、記憶にある素晴らしさは、ほかの皆さんがほぼ言い尽くしてくださった感があります。私も【キリコ】さん 同様、原作も読みました。この本はお蔵入りしていた投稿作品が偶然に見直され出版された後、作者が名乗り出た、という経緯じゃありませんでしたっけ? 何かそんな記憶があります。今の感覚で読んだら親子の関係などに古さを感じるかもしれませんが、既成の作家にない新鮮な切り口があって、その原作を上手に生かせた作品だったと思います。 7点(2004-05-15 19:01:24) |
17. ダウンタウン物語
うん、楽しかったですね、この映画は。映画館で見ましたよ。監督をまんなかに、出演の子どもたちがノリノリで写っていたスチール写真を覚えています。もう一度見たいな~。 7点(2004-04-16 22:46:45) |
18. 旅立ちの時
あら、レビューを書きそこなってました。てっきりすでに書いたと思ってたんだけどな…。忘れられないシーンがたくさんあります。両親役を演じたお二人、地味だけど幾つかの作品で見た覚えがあります。特にお母さん役の彼女はこれまた地味な作品ですが「ドクター」でウィリアム・ハートの奥さんを演じた方。いい仕事を重ねているなあと思いました。ラストがやはりよかったですね。これだけいい仕事をしながら、早世してしまったリバーのこと、やはりかえすがえすも惜しかったと思います。 8点(2004-03-25 21:42:42) |
19. 大誘拐 RAINBOW KIDS
若者組のキャスティングが、ダメ。この当時は若手男優の層が薄かったのかもしれないなあ、と思う。もっとイキのよい今どきの俳優たちでリメイクしてほしいけど、ダメかしらん? 今の北林谷栄さんのお歳だと、もう出ずっぱりの仕事は無理かもしれませんね・・。たとえば黒柳徹子さんあたり、どうかしら?(若い人は知らないかもしれませんが、あの方うまいのよオ)刑事は誰がいいかしら・・西田敏行さんなんかどうでしょ? 或いはもっと若い刑事を配してもいいかもしれないなあ。本作の話に戻れば、とにかく若者のキャスティングに成功していれば、もっといい映画になったに違いありません。かえすがえすも残念です。 6点(2004-03-20 11:28:11) |
20. たそがれ清兵衛
本作は時代考証をきっちりやったと評判ですが、清兵衛の言葉の中に「とんでもございません」の一言が。これで、私は一気に冷めました。現代劇ならまだしもだけど、それでも間違っていることに変わりはないのに、山田監督ともあろう人の時代劇で、これはそれこそとんでもないことです。正しくは「とんでもないことでございます」でなければ! 時代物でこんな言葉遣いは、許されないですよ。静かなたたずまいはいいし、ナレーションの(岸恵子の)声やトーンも絵と合っていますが、あまりに説明過剰。これまた解せません。ヒロイン像が、小手先だけ新しさを装った、昔ながらの「耐える女」だったのも、やだやだ。古くさいですよ。ラスト、老けた娘が出てきたことも、訳のわかんない主題歌も興ざめ。映像そのものは見応えあったのでそこには敬意を表し6点としますが、実質は5,5点といったところ。世間の高評価は間違っていると思う。 6点(2004-01-28 14:14:29)(笑:1票) |