1. ダ・ヴィンチ・コード
日本人にとって、キリスト教のスキャンダルをテーマにした作品っていうのはなかなか実感しづらいものであるが、それを差し引いても楽しめた。たまたまテレビでやっていた「クリムゾンリバー2」との違いさえ日本人にはそのスキャンダラスさも曖昧なような気がするが(笑)しかし、こういったテーマの作品というのは、もっと深いところになんらかの謎解きやメッセージがあるようで、それをあれこれ考えたりいろんな人の意見を見聞きするのは楽しいもんだ。 [映画館(字幕)] 8点(2006-05-22 10:51:25) |
2. 箪笥
うわ、これ久々に見た難解な謎解き映画でした。切り口は違うけれど、「カル」や「マルホランドドライブ」なんかを最初に見た時に感じた釈然としないもどかしさ。しかし、あれこれ考えているうちに少しずつ自分なりの解釈ができてきて、もう一度見ずにはいられなくなる、そして解釈が広がってゆく・・・そんな映画でした。単にある家庭で起こった事故による心身喪失というわけではなく、近親相姦、歪んだ姉妹愛と嫉妬、妄想と超常現象、多重人格、一見何気ない立場に見える人物が全ての引き金であること、死んだ人物の背景にある心理、ちょっとしたシーンに隠された伏線、あらゆる要素が複雑にからみあった深い作品だったと思います。そして、見終わったあとに来るせつなさが、全ての恐怖を悲しみに昇華させてしまうというちょっとやそっとじゃ真似できない作品じゃないでしょうか。そう考えるとこれはもはやホラーというジャンルではないような気がします。あぁ、韓国映画恐るべし。 (追加) DVDで監督のインタビューを見ると、彼は「ペパーミントキャンディー」の方がもっとホラーだと言っています。それは、人間の中に潜む狂気が全てを語っているという事 ですよね。ただ我々の思う「ホラー」という言葉にとらわれると監督の考える本質を見失うので、要注意ですよね。 9点(2004-07-31 19:24:05) |
3. ダブル・ビジョン
導入は神秘的で期待したんだけど、オチの少女の存在感が少し弱いかなと。少し宗教色あるのはスパイスになっていたけれど、アジア映画では珍しい切り口かなと思った。 5点(2004-01-12 19:50:31) |
4. ダークネス(2002)
オカルトものとしては少しオチが弱かったような気がした。 物語の構成は悪くなかったんだけど、表現方法の問題か? 見終わったあとで、「それで?」と思うような感じかな。 4点(2003-11-11 15:20:16) |
5. 太陽と月に背いて
天才をあぁいう風なキレた感じで描写するのはどうかなと思ったけれど、ランボーが感じる一番怖い事ということで、「僕は心の中を見られること」とつぶやいていたのが印象的でした。同性愛的な描写はなんとなく理解できる部分もありましたが、人間として才能の突出した部分と、欠落している部分のギャップが痛々しかったです。同性愛は先天的なものなので、あまりその部分に気をとられるのはどうかと思います(僕はそうですが)。彼らの愛憎よりもお互いの才能に翻弄されるストーリーに興味を持ちました。 6点(2002-04-08 16:19:45) |
6. 太陽の少年
中国映画ですが、風景や少年少女達の表情はどこの国でも素敵だ。主人公の少年が少女に寄せる思いは懐かしくすがすがしい。見終わった後、思春期の頃の気持ちを思い出した。 8点(2002-02-05 11:14:28) |