1. ダークマン
《ネタバレ》 これ、タイトルの印象や、ライミ監督で「スパイダーマン」のレビューでこの映画がよく出てきて比較されていたので、てっきりそれみたいなアメコミヒーロー物なのかと思っていたけど、そうじゃなくて、純粋!?な復習劇アクション映画だと思った。アメコミっぽい雰囲気はあるけど。凶暴になって復讐に燃える主人公は、1作目のスパイダーマンの敵キャラとどこか似てる気がした。関係ない人を傷つけないで、自分を見失わず人間の心を無くさないでいるところが違っているけど、ダークマンも、あとちょっと一線を越えてしまうと悪になりうるキャラという感じ。でも、凶暴性がましたといってもあくまで普通の人間なので、自分の姿が醜いために、最後にヒロインと別れて世間からも自分の姿を隠し、自ら「ダークマンと呼んでくれ」なんて言うのはすごく切なくて哀れだった。一方で、キツツキのおもちゃの起爆スイッチや、爆発で主人公が吹っ飛ぶところや、像のぬいぐるみがもらえなくて怒るところ(でも怒るのは正しいと思う)などB級っぽいところはおかしくて笑えた。 6点(2004-12-26 01:26:24) |
2. ターミナル
某番組で見て、詳しくは覚えてないんですが、フランスのシャルル・ド・ゴール空港に実際に何年間も居座ってそこに住み着いているおじさんがいて、彼の話を基にこの映画を作ったらしいです。空港で暮らしている理由やハプニングなどはすべて映画上で作ったストーリーらしいですが。パンフレットにはそのことが載っているかも!?この映画を製作するために、そのおじさんに多額の権利金が支払われたんだけど、空港暮らしに慣れてしまっていて、相変わらず居座り続けているらしい…。日本の空港じゃ、きっとありえない話ですよね。実際には迷惑だし、そのおっさんの甘えという意見ももちろんあると思うけど、それを大目に見て結局受け入れちゃってるフランスの空港って何だかイイ感じとも思える。お国柄の違いだよな(^^。 映画のほうは、私はトム・ハンクスの映画は「グリーンマイル」や「ロード・トゥ・パーディション」とかシリアスな役柄のものしか観たことがなかったので、彼のコメディタッチの演技はすごく新鮮で、そして面白かったです。入国管理官の局長みたいなオジサンとのボケとツッコミコンビの掛け合いも面白かった(笑)間の取り方とかバツグンだし、どこか温かみのある演技がとても良かった。「ポーラーエクスプレス」も観たんですが、それも同じような印象でした。その2作品で一気に、彼のファンになってしまった(^^;派手な大作って感じはしないし、周りの人々のエピソードや人情話はムリヤリ入れた感じもあって多少クサイけど、とにかく、映画館で声を出して楽しく笑える映画だと思います。あの皿回しの場面は、日本のお正月の余興にもあってると思いました。 8点(2004-12-24 02:18:51) |
3. TAXi3
なんだか、シリーズが進むにつれて、どんどんドリフっぽくなってるような…。カトちゃんとシムケンのコンビと、長さんの署長と、ゲストで登場する謎の美女!?みたいな。で、自分は嫌いじゃないですっ。下ネタには引くんだけど(笑)この映画観てると、フランス人てわりと親しみやすそうな人たちに見えてくる…かも。あと、シリーズが進むにつれて、カーアクションが「タクシー」の許容範囲を越えまくってきてるような…。改造されまくりの十徳ナイフみたいなタクシー!? 6点(2004-12-04 17:09:42)(笑:1票) |
4. ターミネーター2
中学生の頃、初めてアニメやファンタジー意外でレンタルして見た映画(当時はまだ、洋画は日本語吹替え版しか借りなかったな^^;)。初めてアクション映画で面白いと思った作品。冒頭の、ジョンのオートバイとT-1000の高速道路のカーチェイスからのめり込んでしまった。サラが、ただターミネーターに守られるヒロイン的な存在じゃなくて、自らも傷つきながら精一杯戦う姿にも感動したな~。「タイタニック」でヒロインがジャックを救うために奮闘するシーンを見たとき、この映画のサラを思い出してました。キャメロン監督作品の映画のヒロインは、(身体も)心も強くてカッコイイ!エドワード・ファーロングには私も同様クギ付けでしたよ~。公開当時、日本のカップめんのCMに出てました。日本の学生服着て(^^。 8点(2004-12-01 18:03:33) |
5. 太陽と月に背いて
実際のヴェルネールもランボーも知らないので…もうちょっと二人の詩を紹介してくれたら良かったな~。ディカプリオ君の演技、目つきが普通じゃなくて行動も逸していてハラハラさせられた。それと、犬の鳴きまねがうまい(笑)ヴェルネールと奥さん役の人も体当たりの演技ですごいと思う。あの奥さんて、もしかして実際に妊娠していて、産後にまた撮影に戻ったのでは!?と思えるほどだった。あの胸の感じなんか…。奥さんもまだ十代で、自分と同じくらいの年の少年に旦那を取られてしまうって、どんな気持ちなんだろう。同時に、夫婦の絆ってなんだろうとも思った。フランスの田舎の果てしなく広がる地平線の風景がとても幻想的。あと、あのエメラルドグリーン色の酒、飲んでみたいと思った。 7点(2004-11-14 23:48:16) |
6. 太陽を盗んだ男
もう10年位前に、深夜テレビでこの映画をやっていたのをたまたま見かけて、見始めたらクギ付けになってしまったのを覚えてます。タイトルも知らないままだったけど内容は強烈に印象に残っています。沢田研二の怪しいカッコよさとハマった演技に驚かされて、「もし今だったらキムタクあたりがこの役をやりそう~、でもそれ以上の魅力と存在感があるかも、スゴイ人!」と当時思った。この映画の批評に「邦画はアメリカ映画に及ばないといわれるけど、この作品を見ればそんな事言えなくなる」みたいに広告に載っていたことがあったけど、それを読んで「うん、うん!」とうなずかずにはいられなかったです。 8点(2004-04-11 01:58:47) |
7. タイタニック(1997)
劇場公開時に観たときは圧倒され、感動しまくりでした。いろんな批判もあるようだけど、やっぱりとてもいい映画だと素直に思う。主人公たちだけじゃなく、他の乗客や船員たちのエピソードもとても丁寧に描かれてるし。あえて船に残った人々や楽団の話や、ローズが一度乗り込んだボートが降ろされていく場面で、一緒に乗っていた母娘の親子が「パパもきっと後のボートに乗るから」と言って船に残った父親を見送る様子にも泣けた。氷山にぶつかってから沈むまでの2時間ほどの間に、とてもすべては描き尽くせない一人一人のドラマがある、というのが伝わってきた。それから、嵐に遭って荒れた海で難破するというのじゃなくて、池みたいに穏やかな海に船が沈んでゆく様子はけっこう衝撃だった。徐々に沈みゆく船の姿を上空から映すシーンがあったけど、上から見れば静かな水辺にぽつんと浮かぶ点みたいだけど、その現場ではまさに阿鼻叫喚の様が繰り広げられていると思うと、どこか滑稽にさえ思えてしまい、海の上での人間の小ささを思い知らされてしまうようだった。最後にはジャックとローズが、助かるために混雑した場を人を押しのけて先に進んでいったことは批判されもするけど、人間としてどうしても正直な気持ちで、安易には責められないかもと思った。あの窮地で他人の身を気遣うことってきっと難しい…自分だったらどうするだろうと考えてしまう…。余談ですが、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」に(このアニメ映画はいい作品です!)おそらくタイタニック号の事故をモデルにしたらしい、氷山にぶつかって沈没した船に乗っていて、人を押しのけてまで助かろうとするのをやめて、自ら海に飛び込んだクリスチャンの青年と子どものエピソードが出てくるのですが、それもまたあの現場でありえた一つの物語なんだな…。このレビュー書いてみると、単なる感動大作じゃなくて、自分にとっては多くのメッセージを受けて、すごく色々な事を考えさせてくれた作品になってることが改めて分かる(^^。 10点(2004-03-02 19:00:35)(良:3票) |
8. 竹取物語(1987)
この映画、懐かしい!当時小学生で、アニメ映画以外で初めて、自分で「観に行きたい!」と思って劇場で観た映画です。かぐや姫の話が、大人向けに難しくなっているのかも!?と感じていたけど、けっこう同じ年頃の子どももたくさん観に来ていたのを覚えています。内容はSFファンタジーで、かぐや姫が宇宙人だったということにされていて、月から迎えに来たのが円盤だったときは、子どもながらちょっと引いてしまったけど。かぐや姫が昇天するシーンは(死ぬのじゃなくて)けっこう幻想的できれいだと思ったけど、十二単姿のお姫様が吸い込まれていく先がUFОというのは…ちょっと夢が壊された感じだったなぁ。あえてそういう設定にしたんだろうけど、もう少し、幻想的で神秘的な展開にしてほしかった…と思いました。そのほかは、衣装や背景も豪華で見惚れるし、最後の洋楽の主題歌も、何かこの映画に合っていて好きでした。 6点(2004-02-02 18:52:35) |
9. ダンサー・イン・ザ・ダーク
ほんとに後味は悪いけど、そんなに批判する気持ちにもならないという印象だった。最後の、自分の死の間際に子どもが万事OKと聞いた時の主人公の表情は崇高でちょっとジーンときた。内容としては「レ・ミゼラブル」のファンティーヌの話をもっと悲惨にして引き伸ばしたものみたい、とも感じた。 6点(2004-01-15 19:21:24) |
10. TAXi2
エミリアンが今回の話ではあまり出る必要がなかったというか、脇を固めるひょうきんなキャラの一人っぽくなってしまってたと思った。あと、一作目みたいな、主人公と彼女の絡みのシーンがなくてちょっとホッとした。日本人の描写は滑稽だけど、あえておかしな表現をした感じもする。日本語のセリフなんかリアリティがあったと思う。フランスでは日本のことを(現代の日本も、昔の日本も)結構正しく理解してくれているほうだという印象があるんだよな。観ている時に、トリビアの泉でやっていた「パリのカフェではカニかまが食べられる」という話を何となく思い出した…。 6点(2003-12-20 02:20:40) |
11. TAXi
やっぱり、スクーターや車を走らせるシーンが気持ち良かった!最初に流れるあの音楽が、観てから数日間、ずっと頭の中で流れてた。エミリアンのお母さんのキャラが可愛いかった。 7点(2003-12-01 18:27:12) |