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1.  大統領の陰謀 《ネタバレ》 
あまりにも有名な「ウォーターゲート事件」だけど、恥ずかしながらアタシはごく大まかなことしか知らなかったもんで…この映画で改めて経緯をお勉強させてもらったって感じよ。 若き日のダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォード演ずるワシントン・ポストのアツい記者2人が、地道な取材によってニクソン大統領の巨大な陰謀を暴いていくわけだけど…アタシは見てて終始ハラハラしっぱなしだったわ。 だっていつ暗殺されたっておかしくないじゃない! 銃社会アメリカだもの、それこそ強盗殺人とかに見せかけて一介の新聞記者を消すなんて、国のお偉いさんたちにとっちゃ造作もないことでしょ?? もう心配で心配で…って完全に奥さん目線ね、アタシ。 オホホ。 …現役大統領を辞任に追い込むという前代未聞の事態となった「ウォーターゲート事件」だもの、アメリカ人がこの映画を見る場合はもっと違った感慨があるんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-15 16:52:59)
2.  第十七捕虜収容所 《ネタバレ》 
いわゆる戦争モノが苦手なアタシ、この映画もずっと敬遠してたんだけど…そんな必要なかったわね。 アニマル&シャピーロのコンビには終始笑ったし、男どもが手に手を取り合ってダンスしてるシーンなんてとっても微笑ましくって。 …スパイもジェームズ・ボンドみたいのだったらステキだけど、プライスみたいに人の信用を裏切って平気な顔してるフレネミータイプは…ホント勘弁してほしいわ。 大体プライスってアメリカ生まれのアメリカ育ちなのにドイツ系移民だからってことでナチスに寝返ったんでしょ? アメリカにもちょっとくらい恩義があるんじゃないの??とか思っちゃうアタシが甘っちょろいのかしら…。 ところであのスパイ、『スパイ大作戦』のピーター・グレイブスだったのね! そう言われれば確かに面影あるわ、ウン。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-20 15:02:09)
3.  大脱走 《ネタバレ》 
戦争モノは苦手なクセに、名作映画だから一応見ときましょってコトで今回見ることにしたんだけど…イキナリ流れる軽妙な音楽にアタシは(イイ意味で)拍子抜けしちゃったわよ。 イギリス・アメリカ・オーストラリア・ポーランドと多国籍なオトコどもが協力しての脱走劇はむしろ楽しげで、捕虜収容所のドイツ軍もけっこう紳士的だし、途中までは「なんかアンタ達…楽しんでない??」って感じだったけど、収容所を出てからはそう甘くはなかったわね…。 冷徹なゲシュタポによってジリジリ追いつめられる緊迫感、目の前で射殺される友人の姿、50人大量虐殺…やっぱり戦争って異常よね…って案の定アタシは凹んじゃったんだけど、でも!見終わった後そんなに落ち込まずにいられるのは、ダニー・ウィリー・セジウィックの3人は逃げきったっていう事実と、連れ戻されてもまるで屈した気配のないヒルツの鋭い眼光のおかげかしら。 独房に響く壁当てのボールの音は残された彼らの希望を象徴してるようだったわ。 …オンナっ気まるでナシの「男子映画」だけど、アタシも見て良かったわ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-24 20:11:38)
4.  誰が為に鐘は鳴る 《ネタバレ》 
メチャクチャ有名なタイトルにかなり期待して見たんだけど…やっぱりアタシは戦争がらみの映画はどうも苦手みたい。 爆破作戦に移ってからはテンポよく進むしハラハラドキドキもするんだけど、そこまでが長い長い。 おかげでアタシは、下側だけ妙に長いゲイリー・クーパーの睫毛とか余計なことばっか気になっちゃって…これも平和ボケしすぎたせいなのかしら?? マリアの恋もちょっと唐突よね。 人間は極限状態に置かれると子孫を残そうっていう本能が働いて惚れっぽくなるってのはホントらしいけど、そんなもん経験したことないアタシはお父さんほど年の離れたオッチャンにベタ惚れなマリアにもイマイチ感情移入できなくって…イヤ、息を呑むほど美しいイングリッド・バーグマンの「お鼻が邪魔しちゃう」発言も激カワだったし、ラストの悲痛な半狂乱シーンなんてアタシもしっかり貰い泣きしちゃったんだけど…なーんかねえ。 まあ一度は見ときたい名作映画がようやく見れたってことでヨシとしましょ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-02-12 15:52:30)
5.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
ひたすら暗い、暗すぎる…。 でもヒューマンドラマな出来はとってもイイと思うわ。 アタシはとにかくジョーカーが心配だったんだけど、ヒース・レジャー版も素晴らしいじゃないのー。 ジャック・ニコルソンのイメージがあまりに強すぎるジョーカー役は、ヒースみたいな若手俳優には荷が重いんじゃ…なーんて心配は無用だったわね。 イカレっぷりがゾッとするほどリアルで、ジャック・ニコルソンとはまた違ったジョーカー像を見事に作り上げてくれた感じ。 ホント惜しい人を亡くしたわ…。 あとは、本来ならジョーカー演ってもいいくらいイカレ役が大得意なゲイリー・オールドマンが珍しく真面目に演じるゴードンはじめ、バットマン・アルフレッド・フォックスあたりは前作に引き続きそれなりに良かったし、トゥーフェイスもソツなくこなしてたんだけど…レイチェルはどうしちゃったの?? しばらく見ないうちにえらくブサイクになっちゃって…。 映画一本につき一人くらいは美女が見たいアタシとしては、この前のケイティ・ホームズでも若干不満だったのに、マギー・ギレンホールはないわー(ファンの皆様ゴメンナサイ)。 タイトルから「バットマン」の表記が消えたのもアタシ的にはちょっとガッカリだし、前作同様もう少しエンタテインメント性があってもいいとも思うので…まあ7点かな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-02 16:49:34)
6.  ターナー&フーチ / すてきな相棒
すごーくひさしぶりに見たので、とっても懐かしかったわ。 アタシは若かりし頃、この映画ではじめてデンタルフロスなるものの存在を知ったのよ。 アメリカには面白いものがあるのねーって。 ホホ。 …動物が出てくる映画って、おいしいとこはすべて動物に持ってかれちゃうことが多いと思うんだけど、その点トム・ハンクスはちょうどいい存在感を保ってて、やっぱりすごいのねーってしみじみ思いながら見ちゃったわ。 内容的には適度にサスペンス、適度にロマンス、適度にコメディ、適度に友情ものって感じで、なんだか欲張りすぎな感じがしないでもないけど、1980年代のこういう映画ってアタシ嫌いじゃないのよねー。 なんとなく安心感があって。 …実はアタシ、最近のトムの映画はあんまり見てないんだけど、『スプラッシュ』とか『ビッグ』とかと並んでこの映画は、どことなくほのぼのとしててアタシは大好きよ。
[地上波(字幕)] 8点(2005-07-27 15:14:37)(良:1票)
7.  大安に仏滅!?
ごくごく普通の家庭に突然ふりかかった問題=「欠陥住宅」を通して、家族とはなにかを考えさせるっていうプロットは、一見とっても浅い割に意外としっかりしててなんだかよかったわ。それにしても本当に健全な、平凡な家庭よねー。みんなそれぞれに欠点はあるし、完璧な家族ってわけではないけれど、ほのぼのとしていてとっても温かい西岡家が、欠陥はあるけど自分たちで修復していけばどうにか住めなくもない家に象徴されてて…エンドロールで流れる映像なんてほんとに微笑ましかったわ。普通が一番ね。
[地上波(字幕)] 7点(2005-06-15 16:42:37)
8.  タッチ・ダウン'90
おもしろかったわー。 最初は「アメフトの試合で負けたぐらい、別にどうだっていいじゃないのよー」って思ってたアタシも、最後ジャックがボールをどうにかキャッチしたところでは思わず拍手しちゃったもの。 「やったー!!」ってな感じで。 ルールとか全然わかんないのにね。 ホホ。 まあ確かにストーリー的には最初から最後までなんの裏切りもないわね。 試合を見に来たおじいちゃんもキッド・レスターだってすぐにわかったし。 でも…安心して見てられるし、適度に笑いも感動もあってアタシは大好きよ。
[地上波(字幕)] 8点(2005-06-08 20:53:03)
9.  大福星
楽しかったわー。 アタシ、見るまでこの映画の舞台が日本だって知らなかったから、冒頭ちょっとビックリしちゃったわ。 しかも悪者の根城は新宿とか大阪とかじゃなくて富士急ハイランド。 なんだか最もヤクザさんたちに縁遠いような…。 でもほんとおもしろかったわ。 アラレちゃんのカンフーとか、大の男5人そろってやるお茶目なジャンケンとか、百恵ちゃん似のムキムキ美女とか…。 筋立てなんておかまいなしの、ちょっと悪ふざけが過ぎちゃった的なアホらしーい感じが、この映画の最大の魅力よね。 ところで…ジャッキーが主役じゃないのね。 なんにも知らずに見たからちょっと意外に感じたわ。 あのおデブちゃんのほうが有名なのかしら?
[地上波(字幕)] 7点(2004-07-10 19:25:36)
10.  たそがれ清兵衛 《ネタバレ》 
ステキだったわ。 時代劇ではあるんだろうけど、どの時代にも共通する「理不尽な社会で生きていく大変さ」みたいなものが描かれていたおかげで、チャンバラ時代劇ではなくヒューマンドラマな印象だったわ。 (アタシはチャンバラも好きなんで、別にヒューマンドラマのほうが高尚だって言ってるわけじゃなくってよ。) ところで、清兵衛ってホントに不器用な男かしら? 理不尽な世の中で上の人間に逆らってでも家族第一で生きるって、実はすごく勇気のいる難しいことだと思うの。 上司におべっか使って生きてくほうがよっぽど楽よ。 腕もたつし、ほんとは「おぬしほどの人間が、こげな田舎でウロウロしてる時ではねえ」って飯沼に言われるほど能力のあるスゴイ人なのに、あえて出世も望まずストイックにあの生活を守った清兵衛はやっぱりヒーローよ。 そもそも出世が能力的に望めないような人は結果的にああいう生活を送れるかもしれないけど(辛口かしら)普通の人にはそんな生き方なかなか真似できないもの。 だからこそ清兵衛は、休日返上で上司と厭々ゴルフに行くような(大変ねえ)サラリーマンたちのハートをぐっとつかんだんじゃないかしら? 観客は、理不尽な社会で生きる清兵衛に自分たちの姿を重ねて共感しただけじゃなく、それに逆らう彼の力強さに憧れを抱いたんだと思うの。 というわけでアタシはあえて、この映画は単なる「リアリズムもの」ではなく「ヒーローもの」でもあると言いたいわ。 ところで…りえって着物似合うのねー。 ほんと立ち居振る舞いが美しくって…襷がけするとこなんかホレボレするわ。
[地上波(邦画)] 7点(2004-04-29 20:40:46)(良:3票)
11.  黄昏に燃えて 《ネタバレ》 
なんだか…ジャック・ニコルソンとメリル・ストリープの演技派対決!みたいな映画ね。 純粋すぎるがゆえに人間社会でうまく立ち回れなくて浮浪者になってしまったフランシスとヘレンを二人とも見事に演じてて、ほんと甲乙つけがたい感じね。 その辺の路上にいるホームレスの人たちも、アタシなんかには計り知れない過去を持ってるのかも…なんて考えさせられちゃったわ。 もちろんだからって路上生活万歳!ってわけじゃないし、いかなる理由があろうと家族を捨てて姿を消した父親はやっぱり許しがたいんだけど、なんだか人間って切ないなあって思っちゃったわ。 フランシスはこのあと家族のもとに帰ったのか…アタシはやっぱりほかの人たちと同じように、決して癒すことのできない心の傷をかかえたまま路上で野垂れ死にしたんじゃないかと思うの。 普通の生活に戻るには真面目で繊細すぎるのよ。 …なんだかほんと切ないわね。
[DVD(字幕)] 7点(2004-04-03 13:29:26)(良:1票)
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