1. ターミネーター3
《ネタバレ》 序盤のカーチェイスはそれなりに楽しめました。しかし、1と2のような独特の雰囲気は失われてただのアクションに成り下がってしまったように思います。今度は追う者が女性にして変化を持たせたかったのかもしれませんが、1のシュワちゃんや2の液体金属のお兄ちゃんのような威圧感が彼女には全く無かったのが失敗だったのかもしれません。(言葉が少ない役や無表情の役って実は演技力が必要なんですよね。)そして一番気になるのがキャスティング。2ではサラ・コナーの息子で将来世界を救うリーダーとして活躍する少年時代のジョン・コナーをエドワード・ファーロングが演じたのですが、3で大人になったらニック・スタールみたいなおっさんになってしまうとは・・・。そして恨みは無いけど、ヒロインを演じたクレア・デーンズは20代中盤にもかかわらず老けすぎでした。 6点(2004-09-14 17:03:25) |
2. TAMALA 2010 a punk cat in space
《ネタバレ》 タマラの喋り方が面白い。かわいく「ムカツクの」、「ぶっ殺すの」とか言われると思わず笑えてくる。しかしタマラの魅力だけのような映画で、タマラは死なないという設定があるのだけど、その設定は果たして必要だったのかが疑問で、マニア向けな作りを意識したかったのかな~と余計な想像してみたり・・・。正直、そのタマラが死なないという設定もそうだけど、ストーリー自体もよく分かりません。ゾンビネコが長々とタマラの話を聞かせてくれますが、この説明はむしろ要らないわけで、せっかくアニメーションなんだから映像で表現してくれやって感じです。しかもゾンビネコの話も分かりやすいとは言えないし・・・。タマラのキャラクター、独特の世界観、死なないネコと企業の関係など、面白い要素が満載なのに、それらを全然活かし切れていません。勿体無いな~と思いました。 5点(2004-01-13 04:09:58) |
3. ダンス・ウィズ・ウルブズ
ケビン・コスナーはマニフェスト・デスティニーと称してアメリカ人がインディアンにしてきた虐殺の歴史を重く受け止めなければならないと思っている人なんですよね。今までの西部劇ではインディアンは近代化して洗練されたアメリカ人を引き立たせるための未開で野蛮な存在でしかありませんでした。インディアンは街を襲い、人々を危険に陥れる危険な存在で、野蛮な側面でしか描かれていなかったのです。しかし、この映画はインディアンをなるべく真実に近い姿で描こうとしていますし、初めてインディアンの視点で開拓時代を描こうとした作品なのです。インディアンが弓と矢を持って闘う姿だけでなく、どんな家に住んでいたのか何を食べていたのかといったインディアンの生活や、インディアン自身に注目したことが新しかったし、なるべく真実に近いインディアンを描こうとしたその姿勢にはインディアンに対する敬意を感じます。アメリカ人にとっては開拓時代は痛快なアメリカ建国の歴史かもしれませんが、元々アメリカ大陸に住んでいたインディアンにとってはアメリカ人の言う開拓時代とは自分たちの虐殺の歴史でしかないのです。そういった悲劇を加害者であるアメリカ人自身もきちんと受け止めようという意思がこの映画からは感じられます。 8点(2003-12-07 01:20:52)(良:1票) |
4. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 母親の愛ですね。「こうすれば良いじゃないか」と思うし、もっと合理的なやり方もあったかもしれないけど、あれが彼女なりの子供の愛し方だったのでしょう。ミュージカルをセルマの空想の世界として表現することで不自然な感じも無かったですし、ビョークの歌も良かったと思います。後はビョークが母親に見えなかったのがちょっと……。 10点(2003-12-07 00:10:22) |
5. TATARI タタリ
《ネタバレ》 おどろおどろしい雰囲気はよく出ていたと思いますが、怖いというよりは気味が悪くてビックリさせる類のホラーですね。見終わった後も恐怖を引きずってしまうような映画ではないですが、見ている最中はそれなりに恐怖を楽しめました。 6点(2003-12-06 23:15:43) |
6. タイムマシン(2002)
見るべきはCGだけ。タイムトラベルに関しては論理性のカケラも無いので、深く考え込む必要はありません。字幕は読まずにCGだけ堪能していれば損した気分にはならないはずです。 4点(2003-12-04 16:51:06) |