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プロフィール
コメント数 389
性別 男性
年齢 42歳

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1.  ダンケルク(2017)
2時間弱、休む間もなく延々と続く緊張感に、映画が終わって大きなため息をつく。長く水中にいて、ようやく水面に顔を出したときのような開放感。まさにダンケルクにいた兵士たちが味わったであろう緊張と安堵を、(もちろん比較にならないだろうが)少なからず感じさせてくれる見事な映像表現と展開力はさすがはクリストファーノーランと言うべきだろう。刻々と時を刻む不気味な音楽は最初から最後まで止まることはなく、終わりのない地獄を垣間見るようなそんな気分にさせてくれる。素晴らしい映画であることに疑いの余地はない。 しかし前回のインターステラーで見せてくれた圧倒的な創造性の前に、物足りなさを感じてしまうのも事実だ。クリストファーノーランならもっとすごいものが撮れるという勝手な期待を含めて、今回は8点としたい。
[映画館(字幕)] 8点(2018-01-27 07:02:11)(良:1票)
2.  誰も守ってくれない
題材はとても良い。でもそれだけ。この映画は何をやりたいのだろう。エンターテイメントをやりたいのか文学系映画をやりたいのか。どっちにしても中途半端と言わざるをえない。 個人的にこういった映画であまり盛ってほしくない。もちろん映画である以上必要な脚色というものもあるだろう。しかしこの映画はその必要な範疇を逸脱しているように思う。警察やマスコミの描き方には悪意しか感じられない。安いキャラクター安いセリフにうんざりでとても感情移入できない。こんなやついるわ〜(B級作品の世界に)みたいなやつしか出てこない作り物だらけの映画。全てのものに魂が込もってない。ペンションで尋問する警察官や妹の彼氏の再登場なんて失笑もの。これ面白いと思ってやってんのか?なにあのとってつけたようなテーマソング。 こういった映画の意義の一つは真実の追求であると思う。普段目にすることのできない世界や価値観を提示することに意味がある。にも関わらず度を超えた脚色によって真実から遠ざかってしまうことはまさに本末転倒はないだろうか? 見終わって何だか怒りしか残らなかったなあ。それでもこの映画で少しでも容疑者側の家族について考える人たちが増えるのなら、まあ少なからず意味のある映画だったのかもしれない。全く背筋が凍るぜ。じゃかましいわ。
[DVD(字幕)] 3点(2015-01-20 05:36:32)
3.  タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
映像は綺麗です。他のCGアニメと比べても作り込みはかなりのものだと思います。 ストーリー自体は王道です。王道が悪いわけではありませんが、どっかで観たことのあるようなものの寄せ集めに感じ、正直私には合いませんでした。アニメ映画の教科書的な作品です。私としては王道の中にも何かプラスアルファがほしいですね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-05-04 03:40:45)
4.  ダ・ヴィンチ・コード
とりあえず原作を読んでいる立場から言わせてもらえれば、評判ほど悪くないと思う。2時間という少ない時間の中でよくまとめあげている。まあそれでも原作を読んでない人からすればやはり訳がわからないのかもしれない。ロン・ハワードはよく頑張ったと思うのだが・・。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-07 04:26:13)
5.  TAXI NY
もっと新しくリメイクされてると思いきや、意外とオリジナルに忠実で全体的な雰囲気や流れはほとんど一緒です。映像などはさすがはハリウッドといった感じで、こちらの方が派手でおもしろいかもしれませんね。まあオリジナルを観た人にとっては物足りない感はありますが・・。
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-15 04:49:37)
6.  ダイナソー
ちょっと主人公のキャラが普通すぎる。もうちょっと色つけてもいいんじゃないかと。可もなく不可もなく。そんな映画。
[DVD(字幕)] 5点(2005-08-30 13:37:09)
7.  ターミナル
全体的にちょっと中途半端な部分が多かった気もするが・・。編集でカットされたのかな? まあでもおもしろかった。面白みのある設定と、たくさんの個性的な登場人物がいてそれぞれにドラマがある。ちょっと出来すぎだろ~って感じのするストーリーではあったがまあこんなのも悪くない。あと映像がきれい。なんというか清潔感のある映像。さすがスピルバーグって感じです。
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-29 02:43:25)
8.  タイタニック(1997)
この映画はエンターテイメントである。そういう観点で見れば、タイタニックは映像、演出、ストーリー展開、全てが完璧な映画と言うしかない。これこそエンターテイメントと思い知らされる。 特に映像が素晴らしい。臨場感があり迫力がある。何よりあれだけいろいろなものを一つのヴィジョンにつめているにも関わらず、そこにはまとまりや統一感があり、汚さを感じない。 ストーリーの恋愛面に深みは確かにないが、もともとそういう映画ではないし、好意的に見れば子供から大人まで共感できる素晴らしいものだ。船頭に立って飛行機ブーンってやってイチャイチャして何が悪い! これは大衆向けの映画である。イカの塩辛ではなく、カレーライスなのだ。タイタニックはベストオブカレーライスだと私は思う。 ところで男達を外に出さないようにがんばってた船員の人がジャックの友人に殴られてなんか悪者みたいになってたのがちとかわいそうだった。パニックを防ぐために彼らも一生懸命なのに・・。
[映画館(字幕)] 10点(2005-02-18 04:35:02)(良:1票)
9.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
10点と0点がこれほど多い映画は非常に珍しい。善くも悪くも印象深い作品だからだと思う。私は10点をつけたい。 批判的な意見の多くに、セルマは愚かで利己的、さらには馬鹿すぎるといったようなものまである。確かにセルマの行動には一般的には理解し難いものが多々あるのは事実だろう。もっと他の選択肢があったはず・・そう思わずにはいられない。滑稽に見えても仕方が無いかもしれない。しかし一つ考えてほしいことがある。それは彼女が重度の視覚障害者であり、金銭的にも決して恵まれた人生を送ってきたわけではないということだ。そういった閉塞的な環境が彼女の人格形成や知能に不利に働くことは想像に難くない。もしも彼女と同じような過酷な人生を強いられた場合、はたして私たちはどこまで常識的で、あるいは立派でいられるだろうか? それでも彼女には唯一の信念がある。息子の目を治療し、自分と同じ人生を歩ませないことだ。病気が遺伝することをわかっていながら産んでしまった息子への償い、そして母親として果たすべき最後の責任として。息子に必要なのは母親ではなく目なんだと、必死でキャシーに訴えるセルマの叫びが私は忘れられない。彼女も死にたくはない。死ぬのは怖い。しかし何をさし置いても、彼女にとっては息子の人生には目が大事なのだ。それは目が見えないことによる苦しみを彼女自身が一番わかっているからだろう。あまりに不器用な彼女の生き方が、私にはあまりに純粋で美しく見えた。どんなに滑稽で愚かだとしても、ひたすらに息子のことを想う彼女の生き方を誰が責めることができるだろうか。 この映画は娯楽ではない。エンディングは最悪である。救いは無い。観なければ良かったと後悔するかもしれない。しかしこの映画は他の映画にはない衝撃を間違いなく与えてくれる。それが善きにせよ悪しきにせよ、それだけで意味のある素晴らしい映画だと思う。 セルマという人間を見事に演じたビョークと、ダンサーインザダークという作品を情熱と信念を持って造り上げたラースフォントリアーに心から感謝したい。
[DVD(字幕)] 10点(2004-07-02 00:38:17)(良:1票)
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