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プロフィール
コメント数 102
性別 男性
自己紹介 DVDで昔の作品が出て、入手しやすくなったのは嬉しいですが
チャプター分け4つ以下っていうのは勘弁して下さい。

特に、チャプターなしっていうのは犯罪に近いですよ。

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1.  タイムマシン(2002)
本作は公開前から「あの」『タイムマシン』ということで、イーロイ族とモーロック族をどのように描くか、ということに焦点が当てられていました。ウェルズの原作は古典SFの名作ですから、みんなが内容を知っていて当たり前、ということを前提に作られているわけです。従って後半の展開、私は驚かなかったのですが、何も筋を知らない人はさぞかし面食らったことでしょう。さてこの作品、結構おもしろく観ることができました。時間旅行の風景、思わずニヤリとしてしまう図書館員、恋人を救おうとしてタイム・パラドックスに陥るところはいいですね。しかし全体として低調なのは、前半と後半が決定的に乖離していて、消化不良を起こしているからです。ウェルズの作品をなぞっているのは後半だけであり――原作との比較は敢えてしませんが――前半は創作です。ところがこの前半、後半とベクトルが違うにもかかわらず、出来がよすぎるんですね。こっちだけ切り離して一本作れるじゃないかというくらい。皮肉にもこれでバランスが大きく崩れてしまってるんです。本作に対して「観客に対する説明が不足している」という評価をよく見ますが、おそらくどれだけ修正を重ねても、この前半と後半、綺麗にまとめることは難しいんじゃないでしょうか。
6点(2004-12-09 23:47:25)(良:2票)
2.  大列車強盗(1903)
あらすじで書いたように、本作は非常に意義深い作品です。しかし内容はとるに足りません。当時は『スターウォーズ』に匹敵したかもしれないこの10分間も、21世紀の現在、観客を楽しませることはまず無理でしょう。さて、こういう映画をどう評するべきでしょう。現役のソフトとしての能力に乏しい以上、1点をつけざるを得ないというのが私の考えです。私は私の感想に基づいて採点しています。私が10点をつけた作品は、私が現在観賞した上で、横綱に相当すると判断したものです。そこに歴史的意義、名作度が入り込む余地はありません。それらは私と作品の一対一の関係を阻害します。私のレビューは、私自身の責任において述べる「感想」であり、映画史の「評論」ではありません。映画史上に残る名作を選んでいるのではないのです。ですからこの「1点」には、歴史的意義も名作度も一切入ってません――採点上は。さて、ここで特筆しておかなければならないのは、いま「採点上は」とことわった中身に関してです。そもそも「老人が現役としての能力を失っている」という状況と、「彼の業績をリスペクトする」という行為は、全く別次元の話でしょう。私は『大列車強盗』を作った人を尊敬しますし、その価値(先駆者としての業績、資料性、骨董価値)を大いに認めます。それでいて1点をつけることは、私の中では矛盾しません。『大列車強盗』は神話の時代の偉人であっても、私が選ぶ精鋭としては、老人である彼はとても戦力にはならないと思うからです。このように、自分の感想と他人の評価を常に分けて考えないと、「歴史的名作だから」という理由で、正直な採点が出来なくなる可能性がある。私はそれを避けているのです。
1点(2004-10-10 16:51:35)(笑:2票) (良:11票)
3.  タワーリング・インフェルノ
『ポセイドン・アドベンチャー』の成功を受けて作られた本作は、いわば「続編」と呼べると思います。『ポセイドン~』は、逆さになった部屋というギミックが効いていましたが、火災ビルではそれは使えない。ただ火を避けて、一階に下りていくだけではつまらないな、と思っていました。すいません、浅はかでした。迷宮脱出ものだった『ポセイドン~』とは構図を変え、集団作業によるレスキューが大胆に取り入れられています。主人公は建築士ダグ(ポール・ニューマン)。ビル内に恋人がおり、観客が感情移入できる存在です。対する消防隊長オハラハン(スティーブ・マックイーン)の出番はずっと少ない。プライベートのことも判らない。なのに印象に残るのは、もちろんマックイーンの上手さもありますが、敢えて「通りすがりのプロのおやじに過ぎない」、そのかっこよさを徹底させたからでしょう。いやいや満喫しました。ただ、主人公二人のビジュアルがかぶってるのが気にかかりましたが。そしたらどっちが髪型を変えるかでまた大もめするんでしょうね(メイン主役をどちらにするかは、当時深刻な問題だったらしいです)。
8点(2004-09-11 21:28:35)(良:1票)
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