1. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 サディスティックなまでに人間の弱さ、愚かさ、醜さを観るものに突きつける作品。それをミュージカル仕立てで作る、というアイデアは「悪魔的」と言う他はない。そして、歌姫ビョークを得たミュージカルのシーンは、これまでに観たどんなミュージカルよりも圧倒的で印象的だ。そのビョークが演じるセルマが、すべてを引き受けて殉じる、衝撃のラスト。ビョークを使うのなら、別の終わり方にして欲しかった。身体的にも精神的にも後味はものすごく悪い。でも、傑作と言わざるを得ない。 9点(2004-04-17 08:56:54) |