1. 大怪獣のあとしまつ
《ネタバレ》 全体的には世間が言うほど悪くはないと思う。でも、小劇場の芝居を見ているような、、訳の分からない例え(これ、オモシロのつもりでしょうね?)とか種類の違うキノコだとかのギャグがサムい。小さな小屋の芝居では時間・空間の「共有感」が観客にバイアスを掛けて笑いや共感を得られるが、もっと大勢で多様な観客を集める映画で、これは多分無理だろう。 それと、真面目にシミュレーションしているつもりになってるかもしれないが、怪獣の生き物としての研究・考察とか、それを一撃に解決した「光」についての国家組織としての追求などが描かれておらず、不満が残る。、怪獣がどこから現れて何をしたのか何もわからない。わかっているのは足跡が一つあるだけ。実は突然あの河原に現れた怪獣を突然現れた光から現れた「人影」が連れ去る、というのを見て当然我ら世代の人間はウルトラマンを想起するが、ベータカプセルっぽいスマホなどを含めて、卑怯な気すら覚える。 悪くないなどと言いながら、文句ばっかりになってしまった。 [DVD(邦画)] 4点(2022-07-18 10:37:31)(良:1票) |
2. ターミネーター:ニュー・フェイト
《ネタバレ》 まあ相変わらずの追いかけっこなんだけどな。で、物語はT2以降に結局の所ジョン・コナーは殺されて、違う未来が発生しているという話。ジョン・コナー暗殺に成功したらスカイネットの思うままになる気もするが、どうもそうではないらしい。 新たな人類の救世主は女。未来からやって来るのは新ターミネーターと女兵士。今度の標的も女。これじゃ、前作と同様な展開は期待できないね。LGBT?でも子供は無理だな、なんて思ってたら、流石にそうではなかったか。サラは「聖母マリア」だったが、今作のターゲットは救世主自身。で、T2とT1のいいとこ取りで未来からやってきた戦士とT-800が共闘して、最後感動的にシュワちゃんが犠牲になるという感じ。 T-800が任務を完了したあとに人間社会に溶け込んで家族を持っていたというのが、衝撃だが何しろ人工知能の機械だからそういう進化もあるのかな?なんて思ったりもする。ちょっとイイなと思ったのは、サラとT-800の邂逅のあとに、T-800と新ヒロインの会話 「愛してるの?」 「人間のそれとは違う。それは利点だと思っていた・・・違ったよ」というところ。 ここが、本作の一番のキモだった。ワタシ的には。 ここが、もうちょっと物語の重要な部分に関わってきてたら、もっと評価できる気がするんだが。 何しろT2の終わり方が見事すぎて、続きは難しいのだろうが、率直に言って蛇足感は否めない。新たなキャストでシリーズを続けたかったのかもしれないが、あんまりこれを続けると結局機械の反乱は防げないって事にならんだろうか? でも単純に面白かったけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2020-03-08 20:30:37) |
3. 太平洋の鷲
《ネタバレ》 「鷲」なんてタイトルだから、てっきり勇ましい戦闘機乗りの話かなんかと思っていた。航空機戦力の重要性を説いていたという山本五十六の事だったんだな。 終戦後たった8年の、東宝としては戦後初の戦争映画だそうで、個々の兵隊の話ではなく開戦否定論者だった五十六の自伝的映画。政権が次々と変わる話や時局・政治的な話のシーンが多く、ちょっと理解するのが大変だったりするが、当時に人たちには当然の知識だったのだろう。話は淡々と進むが、アメリカの資料映像の協力を得ながらそれと(比較的)違和感なくつなげられた円谷の特撮は迫力があって、スゴイ!でも好戦的な話ではなく、「ダメだダメだと思いながら立場的に戦争を指揮する五十六」の生涯を割とじっくりと見せてくれる良い映画だった。 [DVD(邦画)] 7点(2019-08-13 07:39:15) |
4. 旅猫リポート
《ネタバレ》 猫は主体的な生き物だ。だから時々出て言ったりもするし、勝手に戻ってきたりするのだ。だから家族なのだ。世間では野良猫を捕まえて避妊手術をして回ったりする連中がいる。彼らにとって猫は家族ではなくただの害獣・百歩譲ってもペットどまりだ。猫のためなどという言い訳するやつもいるが完全なジェノサイドだ。エジプトの子供を襲って回ったユダヤの神か!生き物の第一義的な(そして恐らく最終的な)目的は、次の世代に命をつなぐことである。それを無理やり奪い取るのは、他種族の傲慢である。 また、猫を飼うときには最後まで面倒みられる経済的余裕があるか、看取ることができる年齢か、など審査する人も多い。余計なお世話である。貧しくたって子供が欲しいではないか。高齢でも、というか親は普通は先に死ぬ。 話が逸れてしまった。 ナナは悟の家族だった。良き家族だった。彼は悟と暮らせないのなら潔く家を飛び出してノラの生活に戻るが、悟の最期を看取ることだけは出来た。悟も幸せだったろう。私ももう一度猫を飼いたいと思った。保護猫運動家の連中からは、「もうダメ」と言われるような年齢と収入だったりするが、わが子(勝手に猫を「子」扱いするのも傲慢かもしれないが)に看取られて死ぬのは幸せなことかもしれない。 [DVD(邦画)] 7点(2019-06-09 20:13:01) |
5. 多羅尾伴内
《ネタバレ》 まあ、荒唐無稽なんだけど、ミステリというよりはサスペンスドラマ的な面白さ。好きな人には楽しいんだろう主演役者の様々な演技を楽しめる。最後の名台詞の後にカッコいい藤村大造が現れた時に、ああ、ようするに変身ヒーロー的な最後のカタルシスと同じなんだなと思った。とはいえ、せむし男の仮面をはぎ取った後に帽子かぶってるのは流石にどうよ?なんて頭によぎるが、カッコよさ優先なんですね。ハイ、正解です。 さて、犯人が分かってしまってからがちょっとダラダラと長い。また、ワイヤで体が半分に切れるというのも何か趣味悪い感じだが、実際に宝塚歌劇団でそういう事故があったと知りビックリ。 [DVD(邦画)] 6点(2017-09-21 14:50:42) |
6. ダンケルク(2017)
《ネタバレ》 初めてMX4Dなるもので観た。いちいち水しぶきを顔に吹きかけ息ができなくなったり、銃撃時には背中を突かれて、何だオレ撃たれてるの?って感じたり。なかなか面白い体験感だが、(当たり前だが)映画なので視点が突然変わっったりするので感覚が突然切り替わるのが不思議。 などと言いながらも、取り残された浜から祖国へ帰り生き延びる事のみを徹底して描いたこの映画には、ふさわしい体験型鑑賞だったのかもしれない。 物語的な部分では、徴用された民間の小型船の親子の話が、ちょっと感動的でよい。どちらかというと、そっちの大勢の船乗りたちの物語をもっと見たかったとも思う。それと、最後一機になるまで戦った戦闘機乗りの話。 なんだ?結局作戦を遂行した人たちの活躍が見たかったのじゃないか。製作者側の意図とは真っ向から反するかもしれないけど。 [映画館(字幕)] 7点(2017-09-21 10:48:08) |
7. 鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス
《ネタバレ》 TSUTAYAで探したら、邦画でもアニメーションでもなくて「お笑い」のジャンルにあったのが不満。劇場公開作品なのに。 今までの予算ゲージは健在。だが、何かマンネリ気味なのは否めない。そして、プロダクトプレイスメントもギャグというよりは本気で広告している感があって、物語への移入を中断させ、鬱陶しい。そう言えば最近、Yahooニュースで韓流TVドラマが、プロダクトプレイスメントを使って大儲け、というのを見たが、こういうのはギャグにするのが粋というものだ。 [DVD(邦画)] 6点(2014-06-29 13:20:47) |
8. 第三の男
《ネタバレ》 なるほど、『霧笛が俺を読んでいる』のネタ元ですね。事件そのものの詳細、特に3人目の人間がいた・いないの件はちょっと判りにくい上に水掛け論的でイマイチ。門番が証言を覆す心情もちょっと雑っぽい。 だが、終戦後たった4年という時期の、敗戦国扱いと見紛うばかりのオーストリアでの出来事にしては、アメリカ人の妙な正義感が上滑りしている物語が良い。どこか倫理的な価値観による男の行動原理と比べると、女のそれはそういったモノとは違う感情に基づいており、「んー、いつの世も女は女なんだな」と、分かったような分からぬような事を思わせる。 正直なことろ、話としてはそれほど面白くは思えなかったが、後から振り返った歴史認識ではドイツに侵略されたと思っていたオーストリアが、終戦当初はドイツ側(合併したからか)である敗戦国扱いだったという事を知ったのが、これを見て一番勉強になり、驚いたことだった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-07-25 22:44:10) |
9. 探偵はBARにいる
《ネタバレ》 何かに似ていると思って考えたら、遠い記憶がよみがえってきた。ファーストシリーズのテイストを期待して見てみたら、コミカルの部分を間違って解釈して超駄作になっていた『ルパン三世』第二シリーズ。 そんな感じ。 本作は、(TVの方の)『探偵物語』の、ギャグ的な部分を拡大解釈して、大間違いしたハードボイルドではないだろうか。主人公たちが痛い目にあっても、死にそうになっても、神の采配を知って安心感を感じているように見えてしまうのも、コミカルに過ぎるからではないか。 これは本格ミステリではないんだから、犯人が判ってしまってもいいから、もっと小雪の描写をしてその心情を納得させてくれないと、復讐と言われても気持ちが乗らない。 [地上波(邦画)] 4点(2013-05-13 07:26:32)(良:1票) |
10. 太平洋ひとりぼっち
《ネタバレ》 出航前の主人公はロクでもない奴だが、何だかんだ言っても人のやれない事を成し遂げたというのは、大したものだ。 あえて「偉業」や「立派」という言葉を使わないが、人が目標を成し遂げるエラさというのは、本当のところ、その行為の意義とは関係ないチカラにあるんだろう。だから人は、こんな意味の無い事でも、感動してしまうのだろう。 また、たった一人の航海による、精神的な部分での葛藤など、役者・裕次郎の本領を見た気がした。 [DVD(邦画)] 7点(2013-04-23 18:05:18) |
11. 大魔神逆襲
《ネタバレ》 今回の物語の中心は、少年たちの冒険物語。正直、(少年役者たちに罪はないが)その一人が川に流されてゆくシーンの演技の拙さに引く。メインの視聴者層はやはり子供だと思うが、だからこそ、あからさまな自己犠牲によって、魔神が発動するのもどうかと思う。まあ、これは今だから言えることで、当時見ていたら、自己犠牲というものの胡散臭さには気付かなったと思うが。 それにしても今回は、煮えたぎる沼(?)の地獄谷とか、そのセットのしょぼさと相まって、あまりにもリアリティを失った。 ところで、この作品はどういう意味で逆襲なんだろうか?鷹を殺されたから?自身を木っ端みじんにされた前作を『逆襲』にして、農民と少年を苦しめている今作を『怒る』にしたほうが、名と体が合ってないだろうか? [DVD(邦画)] 5点(2013-03-24 22:24:38) |
12. 大魔神怒る
《ネタバレ》 取り立てて何が良くなった、悪くなった、と言う訳でもない話だが、ひとつだけ私的には不満が残るのは、今作以降の魔神は、聞き分けが良く、きっちりワルモンとイイモンを区別して、目的がすんだら行儀良く帰る、という事だ。魔神なのに、ヒーローになってしまった。コメディアンになったゴジラよりはましだが。 今作は前作と違って、ワルモンも火薬を使う事で派手で強力になった。まず初めに石像が木っ端みじんになるし、怒ってからも吹き飛ばされそうな場面もある。それでも結果が決まっている話だから、ドキドキ感は無いけれど。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-03-24 22:08:05) |
13. 大魔神
《ネタバレ》 謀反により領地領民を手にして悪辣非道を行う悪侍と、それに囚われた旧領主の残党たちの争いの物語。それと、昔からの言い伝え・神への信心を軽んじる者の話をうまく組み合わせて、勧善懲悪を描いた時代劇特撮。 映像的にはやはり、日本家屋の瓦が崩れて落ちる屋根が見事。ゴジラシリーズのビルのような「中身の無さ感」を感じない、今作の木造建築物の破壊シーンはリアル。 それと大魔神の怒り顔、その切り替わりの発想。我々のような子供(当時)にも、ちゃんと魔神の心がわかる仕掛けが良し。 で、興味深いのは物語中、人間たちは魔神を封じ込め石像を置いた、と思っているが、封じ込めた像と魔神は一体であったことだ。大魔神は単なる正義のヒーローではなく、悪を滅ぼすこともあれば人間に害することもある、畏れるべきものとして描かれる。人間に都合のいいばかりの神様ではない「大いなるチカラ」、ニライカナイなどと言う言葉を思い出す。 だからこそ、少女が「この身を捧げます」とまで言わないと、止まらない。正直、もうちょっと大暴れして、「ありがたいけどこのままでは大変」という展開になっても良かった。神様の御利益は、簡単には得られないのである。 [DVD(邦画)] 7点(2013-03-23 19:30:29)(良:2票) |
14. 丹下左膳 乾雲坤竜の巻
《ネタバレ》 面白いじゃないの。今、「決定版』と称している物よりも。 期待していた、隻眼・隻腕になった謂れも物語に密着していて、ダークヒーローとしてのカッコよさも充分。その後豪放磊落の部分が、拡大してゆく主人公の、シリアスで真面目な精神的な部分を楽しめた。 三人が旅立つラストカットは、連続活劇の始まりのような、続きを期待してしまう終わり方もよい。 [ビデオ(邦画)] 7点(2013-03-15 02:46:45) |
15. 丹下左膳 濡れ燕一刀流
《ネタバレ》 苔猿の壺物語の続編的で微妙なパラレルワールド物語。 面白いんだけど、絶体絶命の危機からの脱出場面を省略しちゃったり、裏切者だった与吉を簡単に許しちゃったり、そもそも与吉が左膳らを助ける事にした心境とか、とにかく大雑把で雑。 でも、苔猿の壺の話よりは面白い。悪く言えばTV時代劇的ではあるけど。 [ビデオ(邦画)] 5点(2013-03-15 02:45:40) |
16. 大空港
《ネタバレ》 『エアポート75』の方を先に見てしまったから、と言う訳でもないが、こちらはかなり地味。地味と言うよりは、物語の重きが、飛行機の命運のサスペンスよりは、登場人物たちのドラマにあるからだ、という。 「という」というのは、自分には、この人たちのドラマが面白くは感じられなかったからだ。 二組もいる不倫夫婦の物語だが、夫婦間の駆け引きや葛藤などの話は、通り一遍で、しかし不倫相手との話の中心は、飛行機トラブルの話だ。何か、話の中心がはぐらかされている感じ。地上組の不倫は要らなかったのではないか。 飛行機トラブルのサスペンスは、結構楽しめるが、意外なほど簡単に爆弾を爆発させちゃって、もっとドキドキさせてくれてもいいんじゃないか、と思うほどだ。客室の天井の破損も、あまり緊迫につながっていない。なにより判りにくいのは、滑走路をふさいで邪魔になっているという飛行機だ。邪魔になっている図を、映像的に引きで見せて欲しかった。 映像的といえば、破損して飛んでいる状態を見せるとかしないと、「意外に飛べるんだな、飛行機って」なんて、思ってしまった。 という訳で、この映画の中で一番面白いのは、無賃搭乗(しかも常習)のおばあさんのエピソードだ。 [DVD(字幕)] 5点(2013-02-21 23:24:14) |
17. 丹下左膳(1958)
《ネタバレ》 丹下左膳が主人公と言われても、納得できかねる感じ。 どう見ても話の中心にいるのは、柳生源三郎だし、なにしろ、左膳にカッコいい見せ場が殆ど無い。斬り合いのシーンは幾つかあるけど、圧倒的に強いシーン、たとえば敵の中で最も強いであろう、峰丹波との一騎打ちをやるとか。 彼が隻眼隻腕である理由は、おそらく新版大岡政談を見ると判るんだろうが、ここから初めて見る人にも判るようにしておいてほしいものだ。そう考えると、毎回小っちゃくなった説明をするコナンは、親切なのかも知れん。 近いうちに、これの前の物語を探して見てみたいものだ。 あ、それと、いつもいつも女優が綺麗と書くのもバカっぽいが、お藤の人、こういうタイプの人最近見ないけど、いいな。 [DVD(邦画)] 6点(2012-11-26 23:24:39) |
18. ダーク・シャドウ(2012)
《ネタバレ》 妹が借りてこなければ、まず見ないタイプの映画だが、見てしまったので感想などを一つ。 バーナバスが成仏するとか、その愛が成就するとか、がその結末だと思っていた。確かに、彼の愛は成就したように見えるエンディングだったが、彼女は、彼の想い人の、直系ではない子孫だ。昔愛していた人に、良く似た親戚の子との恋が実って、メデタシメデタシってのは、どうかと思う。よくあるのは、生まれ変わり的なもので、それだったら200年の時を超えて結ばれる二人、という話になるけど、本人とは別モノとして描かれている。 こんなこと気になるのは、自分くらいかもしれないけど、戦いの最後に現れた時に、二人が邂逅する、という展開もアリなんじゃないかと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-21 03:19:01) |
19. 大地震(1974)
《ネタバレ》 なんだよ、地震国日本の「地震列島」より6年も早くコレがあったのかよ。しかも、見てみれば、おそらくコレが、日本版の元ネタじゃないか、と思うほどの似通い様。 …なんて言ってみみるも、そういえば超低音を売りにした宣伝を見た記憶も、蘇ってくる。当時は、『ポセイドンアドベンチャー』以降の数多く作られたパニック映画は、なんか他の二番煎じっぽく思っていたので、観ていなかったが、地震で建物の倒壊するさまや、人々の脱出のドラマで、なかなか魅せてくれる。色んな人のドラマが少しづつ絡んでいて、数々の思いを起こさせる。殊に、州兵という存在とその危うさは、日本人としては興味深かった。 特撮的にも、ほぼ不満点はなく、というより同時期の日本のそれと比べると、見事という他無い。 それにしても、本作や、『タワーリング・インフェルノ』など公開された、この時代のアメリカの高層建築家は、怖かったろうなあ。と、二十数年前にサンフランシスコで大地震の起きた、10月17日にこれを見て、不謹慎にも思うのである。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-17 18:35:26) |
20. 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
《ネタバレ》 何と言ってもギャオスのデザインがスゴイ! およそ地球上の生き物で、こんな直線を持ったものを私は知らない。それ故に感じる、異常な違和感、ヤバさ。これが目の前に現れたら、恐ろしいという以上の危険を感じると思う。ゴジラシリーズで言えば、キングギドラに匹敵する強烈なキャラクターだ。 物語は、時代を感じる「高速道路建設には対する住民と建設業者の諍い」でその場所に、ギャオスが現れて、結局強欲住民たちが心を入れ替えるという話。 この作品で、急にガメラの性格付けが決定されて、「子供の味方」と言う事になったらしいが、せめてその経緯くらい描いてほしいものだ。それにしてもガメラお前、背中に手が回るのか? [ビデオ(邦画)] 6点(2012-10-13 00:59:22) |