2. タイヨウのうた
《ネタバレ》 ストーリー的には王道なのですが、ここ数年で観た邦画の中では傑作に入れたい作品でした。ただ涙が出たと言うよりは切なくて苦しくて体が痛くなる感じ。ものすごく感動してしまいました。わざとらしいお涙頂戴の演技や演出をしている訳でもなく、ヒロインの演技も等身大。言い過ぎればヒロイン自体あっさりしています。その分苦悩や悲しみは胸が痛くなるほど伝わってくる不思議。あれは演技になれていないのもあったのでしょうが、あの透明感や儚さ、本当にその辺にいる女の子らしさが出ているのに力強さも伝わってくる。きっと本職がシンガーなのでそこからなんでしょうか?という点で女優としての期待も込めて高く評価したいなと思いました。彼が彼女の顔を指でつまんでやり取りするシーンは可愛くて切なくて一番好きです。曲だけは映画を観る前から好きで聞いたいたので映画を観てより一層感極まりました。ドラマ化もされていましたが個人的にはキャストにしても雰囲気にしてもこちらに軍配があがります。シンプルな作りで飽きることなく一気に観れました。こういう恋愛映画好きです。それと岸谷五朗の演技も良かったです。 [DVD(邦画)] 9点(2006-12-15 22:18:18)(良:2票) |