1. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 最初のタイトルロールと、役者の名前だけでもうワクワクする映画だ。 スティーブ・マックイーンと、ポール・ニューマン。 この二人だけで、すでに満足してしまいそうだ。 案の定この二人は渋い!ポールは70年代の伊達男風味なのだが、 動きの一つ一つに、男臭さが漂っててよい。 マックイーンのほうは、消防隊長という役柄も相まって、唸るほどのかっこよさ。 超高層ビルを舞台にしているのだが、実は低予算で撮られている気がする。 セットの使い方がうまい。この時代の映画は、とかくよく考えられている。 セットが故の臨場感が特によく伝わる。 スタントももちろん派手で、娯楽映画としての要素も満載なのだが、 火事という身近な災害であるため、場面場面で「こういうときどうすべきか」 という、課題が頭に浮かぶ。いまだにビルが火災に弱いことを思うと、 消防隊長の「火事にならないビルの建て方を教えてやる」という言葉が響く。 40年の時代を感じさせない、名作。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-20 00:28:55) |