1. ターミネーター:ニュー・フェイト
《ネタバレ》 5点。テレビ放映で見れば十分。 映画館で見るまでもないといった映画でした。 前半は ストーリーはT2の焼き直しで面白みがない。 しかしアクションはまあまあ派手で見ていられないほど酷くはない。 懐かしのサラもでるしね。 という感じなのですが…。 カールおじさんが出て来てからはまあ酷い。 シュワちゃんを無理矢理ねじ込んだものだから、ストーリーが完全に崩壊。 T2の続編と言いつつも、今まで積み上げてきた設定も何もあったもんじゃない。 リンダハミルトンとシュワルツェネッガーが出演しているというだけで続編を 名乗っているのか?との疑問が。 何よりも新救世主ダニの存在がイマイチ。 カリスマ性0。なぜこの女優が選ばれたのか。 グレイスの女優の方がよほど華があります。 本当にキャメロン本人が絡んでこれなのか? と疑いたくなる映画でした。 [映画館(字幕)] 5点(2019-11-17 18:35:16) |
2. ターミネーター
《ネタバレ》 映画はつくづく偶然の支配する芸術だと感じます。当初の予定通り、カイル役をアーノルド・シュワルツェネッガー、ターミネーター役をランス・ヘンリクセンが演じていたならこれほどの名作にはならなかったと思います。ジェームズ・キャメロンもこの映画で終わっていたのかもしれません。しかしシュワルツェネッガーの、自分がターミネーターを演じた方が良いのではないか? というひと言で歴史を動かすような名作が生まれた。偶然の巡り合わせに感謝。今見ても怖さは一級品。素晴らしい映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2016-02-27 17:16:56) |
3. 007/スペクター
《ネタバレ》 色々と雑さが目立つ映画でした。特に致命的なのが敵組織の描き方。クレイグボンド歴代の悪の組織を束ねる恐怖の上部組織が今回の敵なのですが・・・。ボスと刺客役の肉ダルマ以外はほとんどがMOBキャラ。話に他の構成員がまったく絡んできません。どうにも影の薄い二人でボンドを追い詰めていくのですが、やり方が脳みそまで筋肉で出来ているようなごり押しで案の定あっさりと重要拠点を破壊され、逃げられる。組織力を生かす場面や、組織の恐ろしさが描かれている部分が皆無。諜報組織にすら存在が定かでなかった謎の組織の恐ろしさがこの話のキモでは? ボスが動けば動くほど組織にダメージがもたらされるというのも酷い話。さらにボスの個人的な恨みで組織を動かし、今までボンドに嫌がらせをしてきただけということが判明してしまい・・・なんともがっかりな映画でした。 [映画館(字幕)] 5点(2015-12-02 16:17:03) |
4. ターミナル
《ネタバレ》 甘々の人工甘味料山盛りでデコレーションされたケーキのような映画。このようなスピルバーグ的な世界観を受け付けなくなっているようで、甘ったるさに胸焼けを起こしてしまいました。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2015-09-21 10:29:09) |
5. ターミネーター:新起動/ジェニシス
《ネタバレ》 ターミネーターファンの大金持ちが、金に飽かせて作った二次創作のような映画でした。何もかもが低レベル。内容的には1よりも退化しているような印象すらあります。カリスマ性のかけらもないジョン。愚鈍なカイル。戦士らしさのないサラ。貧弱なターミネーター。派手なだけで緩急に乏しい場面の連続で、見ているだけで飽きてきます。こうやってビッグタイトルが食い尽くされていくのは寂しい状況です。 [映画館(字幕)] 4点(2015-07-14 22:30:33) |
6. タイタンの戦い(1981)
《ネタバレ》 ハリーハウゼンのストップモーションに尽きる映画です。今となっては牧歌的な技術で、かくかくとした動きですが、それを補ってあまりあるイマジネーション溢れる場面の数々にはため息が出ます。現在ではCGで何でも表現できますが、逆に創造力が乏しくなっているような気すらしてしまいます。お話としては、親ばかを遙かに超えたバカ親ゼウスが息子を猫かわいがりするあまり、周囲の人がとばっちりを受けるというギリシャ神話定番の不条理話でしょうか。江口洋介似のペルセウスの過保護ぶりと反して、その他の神の息子の扱いは酷いもの。まあこの辺が神話らしさといえるんでしょうね。 [DVD(字幕)] 6点(2015-05-22 09:49:33) |
7. 007/スカイフォール
《ネタバレ》 制作陣の迷いが伺える映画でした。昨今公開された様々な優れたスパイアクション映画(ミッション~やボーン~など。)を横目に見ながら、かといってそれらを上回る物を作るだけのものを制作陣は持ち合わせていない。でもああいうのやりたいなぁという思いがあったんでしょう。結果として出来上がった物は立ち位置が定まらず、他の映画の縮小コピーの場面が続くような映画。特に敵役の小物臭さからくる世界観の狭苦しさは致命的でした。まあど派手でな演出が多く、見ていられないというほどつまらなくはないのでテレビでやっていたら見る程度が良いかと思います [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-05-19 21:40:45)(良:1票) |
8. ターミネーター4
《ネタバレ》 映像の迫力は増していますが、中身はすっからかんな最近のハリウッド映画そのものでした。特にストーリーに関して。コナー、マーカス、カイルと三人に均等に焦点を当てているので話が散漫です。視点を分散させることで薄いストーリーを誤魔化すためのテクニックのような気がしないでもないですが。謎の男マーカスに焦点を絞り、マーカスの視線で荒廃した世界やコナー、ハイブリッドの存在を描く作りの方がよほどストーリーに深みが出せたような。何よりも、この設定、見せ方ではターミネーターである必要がなく、ありがちなSF映画をあえてターミネーターブランドで作る意義が感じられません。 [地上波(吹替)] 3点(2015-01-18 11:55:17) |
9. 堕天使のパスポート
《ネタバレ》 サスペンス仕立てにしたために、全体的に言いたいことがぼやけてしまった印象の映画です。この映画におけるNYは移民たちが作り出した幻想の楽園ですよね。辛い現実を耐えるための夢というか。そういった移民たちの夢にはほとんど触れず、サスペンス部分とラブストーリー部分だけに注目して作られているので移民たちがNYに憧れる切実さがいまいち感じられません。なぜNYなのか。とにかく現状から脱出出来ればどこでも良いのか。その部分がまったく描かれていません。辛い現実ばかり並べ、だからNYに行きたいんだと言われても説得力に欠けます。といったように全体的にピントがずれて惜しい感じのする映画でした。 [地上波(吹替)] 5点(2010-06-14 18:14:50) |
10. ダ・ヴィンチ・コード
シリアスな雰囲気のナショナル・トレジャーと言った感じの薄っぺらい映画でした。謎解きから登場人物、展開まですべてが薄っぺらくあくびを抑えられない出来だったので見ているあいだずっと疑問が浮かんでいました。なぜこんな映画が話題になっているのだろう。原作とは別物なのかと。観賞後つらつらとレビューを見ているうちに疑問が解決。あくまで蘊蓄を楽しむ原作であって、物語としてはB級のサスペンスだったんですね。原作の面白い部分を全部はしょってしまえばこの程度の話になるのも当然です。こんな退屈な映画を、次作の宣伝として流すのは逆効果にしかならないと思ってしまいました。 ※後日原作を読んでみました。トンでも気味のうんちく以外良い部分なし。間抜けな警察、強引なこじつけの推理、行き当たりばったりの展開。あの原作では映画がこうなるのも当然です。むしろ良く再現されていると思いました。教会を巻き込んでの話題性まで含めて良くできた商品ということでしょうね。 [地上波(吹替)] 2点(2009-05-17 13:10:14) |
11. ダークナイト(2008)
私のハリウッド感をめためたに打ちのめした映画です。大味で粗野、観客に粗に目をつむることを強制するようなイメージが今までのハリウッドにはありました。ましてや原作がアメコミです。敵はことごとく間抜けで、大がかりで中身のない犯罪計画を立て、ヒーローを追いつめてもぐだぐだと裏事情を説明し、無駄に大げさな処刑装置でヒーローが危機を脱出する機会を作らなければならない。悪人鉄の掟などと馬鹿にしていましたが、見事にひっくり返りました。今までのヒーロー物と思って見に行ったら大火傷をします。子ども連れはお勧めできません。現在の社会情勢を写し取った部分はもちろんある。ただそれをプロパガンダだなんだかんだと穿った見方をして悦に入っている人も見受けられますが、そんな見方しか出来ずこの映画を楽しめないのは損をしていると思う。脚本、演出、役者などすべてが完璧な映画です。私はBDを持っていませんが、ダークナイトのBDが発売されたらレコーダーと同時に購入しようと思う。それほどパワーのある作品です。見終わった後、立ち上がるのが辛いほど精神的・肉体的負担は大きい。それでも公開期間中、後二回は見に行こうと思っています。 [映画館(字幕)] 10点(2008-08-15 11:28:19) |