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プロフィール
コメント数 111
性別 男性
自己紹介 日本映画好きです。以前、Yahooブログに1000本掲載していたのが削除されてしまいました(涙)DVDよりスクリーンで観た作品の方が点が高い傾向にあるようです。月に3・4回は東京にある名画座に通ってます。

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1.  たそがれ酒場
ひとつの空間で戦後10年の日本の縮図を描いているんだと思います。本物の歌手を配して、様々な歌が披露されているのが印象に残ります。内田監督じゃなかったら、並の監督だったら持たせる事は出来ないのではないかな。
[DVD(邦画)] 7点(2009-11-01 17:21:31)
2.  瀧の白糸(1933)
序盤、山道を疾走する馬車を人力車が追い越すシーンは、ダイナミックでまるで活劇風。カメラの追い方やシーンの繋ぎ方は、以後の作品ではお目にかけることのない手法で興奮してしまった(笑)これは活弁が付くのと付かないのとでは結構違います。溝口監督は生涯90作品を撮っているが、現存するのが30少々と少く、残りの作品については若き日の監督が様々なジャンルに挑戦し、活劇や喜劇などを撮り、傑作とされる作品も多かったという。「瀧の白糸」は前述のシーンをはじめ、現存しない作品の面影を幾分残しているという意味では、非常に貴重な作品だと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2007-09-03 11:49:05)
3.  暖流(1939) 《ネタバレ》 
初見はレンタルビデオで観た際は、画質や音声が酷く、あまり良い印象は無かったのですが、映画館で観て「素晴らしい作品」であることを実感。  前半は病院内部の腐敗を曝け出す内容を中心に、後半は病院長の令嬢・高峰三枝子、看護婦・水戸光子、青年実業家・佐分利信の恋愛模様に転換されていきます。 高峰は一家が傾きかけている現実を受け入れ、冷静で、上品さを兼ね備えた人物。水戸光子は病院の佐分利信は頭脳明晰であり、情熱家で仕事をこなすが恋愛には疎い。真面目な会話の中に時に見せるジョークが面白い。  結局、佐分利信がブルジョワでなく、小市民を受け入れる。 この時代に、強い「階級格差」でストレートな表現だなと思ったが、「自分を一途に必要としてくれる」と佐分利は言う。高峰三枝子にフラレてきたばかりの男でも関係なく愛する彼女(水戸光子)の人間性に佐分利の心が動いたのですね。佐分利信の「仕事マン」的なキャラクターが、恋愛色から甘さを減じています。 いつの間にか「自分の妻」と言うところなんかが非常に上手い!  そのほか印象的なシーンとして、令嬢・高峰と看護婦・水戸がカフェで佐分利の話題になったシーン。はじめは左に水戸、右に高峰が座る。この時は佐分利は高峰に結婚を申し込み高峰三枝子は彼を「好き」なのだが、悩んでいた。しかし、水戸の佐分利への想いを聞いた高峰は席を外し窓を眺める。 この時、佐分利への想いを決心したのだろうか、席に戻った時に右から左へ席を替えた。水戸が右へ座る。この瞬間、佐分利の獲得権は水戸に移ったのだろう。この時の高峰三枝子・水戸光子の表情が素晴らしい。このような様々な演出技法が盛り込まれていて、ビデオでは解らなかった分驚きが多かった。この時、「名作」と云われる所以に納得したのです。
[映画館(邦画)] 8点(2007-08-30 14:38:01)
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