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1.  TAR/ター 《ネタバレ》 
難解な作品だが、複数回観る事で理解度が増し、理解度が増すにつれてケイト・ブランシェットの正に鬼気迫る演技の物凄さが判る。 特に主人公の精神が崩壊し始める中盤以降のそれは演技と言うよりも「憑依」に近く、畏怖の念さえも感じるものだった。 その反面、終始気になったのは主人公TARの字幕翻訳。 性的嗜好からその様になっていたのかも知れないが、男性口調なのはLGBTQに必要以上に阿っている様で逆効果に感じた。 また、主人公再生の舞台となるのが最近増えた「シネマコンサート」形式のコンサートで有る事も妙に引っ掛かった。 クラシック音楽業界で生計を立てている人たちに取って、シネマコンサートの類は所謂「都落ち」的な扱いなのだろうか。 個人的には大好きな部類でこれまでに何回も感動を頂いているジャンルなので、個人的には「それは無いよなぁ・・・」と言うのが率直な感想で、満点にしないのはそれが理由。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-07-11 11:24:04)
2.  ダイナー(1982) 《ネタバレ》 
エレン・バーキン(出演当時28歳)、可愛いっすね。 一時期色々な作品に引っ張りだこでしたね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-21 13:05:38)
3.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 
「一発屋」の下馬評を見事に覆し、気が付けば5作も超大作の主役を張る。 これは周囲の協力は勿論、ダニエル・クレイグ本人の努力無しでは絶対になし得ないもの。 何はともあれご苦労様でした、と言いたい。 肝心の作品の方はスケールの大きな如何にも007シリーズらしいもの。 劇場により差はあるのかも知れないが、音響も素晴らしいものだった。 脇を固める共演陣も盤石の構えで、新007やCIAエージェント等魅力的なキャラばかり。 しかしながら、本作のジェームズ・ボンドは引退興行で有る事が最初から判っている影響なのか、 妙に饒舌でなんとも言えない違和感が。 終盤の展開も「実は生きていた」と言うどんでん返しを自ら潰していく様な流れ。 真面目一徹な展開だったスカイフォール後、新Mやマニーペニーの登場で往年の007らしい軽妙酒脱な味が多少は戻ってきたので、 「そこまで追い込まなくても...」と正直思った。 ダニエル・クレイグの007物語としては美しい終幕ながら、何と言うか「お仕着せ感」が終始ぬぐえなかった。 世界を牛耳る巨大な悪の組織で有る筈のスペクターが瞬殺されたり、設定と脚本に無理や粗が多い様に思えた。 それにしても、次にこのシリーズで主役を張るのは一体だれなのか。 関係者は相当なプレッシャーを抱えている筈だが、期待して続報を待ちたいと思う。  蛇足 ダニエル・クレイグ版ボンド私的ベスト5 5.スペクター 4.ノー・タイム・トゥ・ダイ 3.慰めの報酬(すみません、オリガ・キュリレンコ推しなので爆) 2.スカイフォール 1.カジノ・ロワイヤル(エヴァ・グリーン!!)
[映画館(字幕)] 7点(2021-10-04 13:52:35)
4.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 
ジェームズ・キャメロンが公式に関与している。 この事実がハードルを上げてしまったのでは無く、単につまらない作品だった。 人種や性別、更には大御所のシュワちゃんを起用する事に対し忖度に忖度を重ねた結果がこれ。 本作に比べれば、まだ「新起動(ジェネシス)」の方が面白かった。 …ったく、何なんだ、カールって。 サイバーダイン社製T-800が「カール」? シュワちゃんが登場してから、かの有名なスナック菓子のキャラクターが頭から離れず困ってしまった。 一体いつからT-800は自分でプログラムの書き換えが可能になったのか? T-2完全版で頭の中のマイクロチップを第三者に変更して貰わないと学習出来ない描写があったのに、 自ら設定を全否定って… ご都合主義もいい所。 どうせ新作を創るならば、原点に立ち返ってシュワちゃんT-800が悪役に徹し、 (不謹慎ではあるが)人を殺しまくる設定にしてリンダ・ハミルトンと死闘を繰り返す展開の方がよっぽど良いと思う。 同じお金を払うなら、劇場に観に行くべき作品は他に有る。 5点はリンダ・ハミルトンに献上。
[映画館(字幕)] 5点(2019-11-19 22:23:17)
5.  ダウンサイズ 《ネタバレ》 
SFらしい着想は素晴らしい。 オープニングタイトルに至るまでの描写から「おぉ、これから何が始まるのか?!」と言う ワクワク感はなかなかのものだった、が... 物語中盤から話の方向が妙にシリアスなものとなり、ダウンサイズした事など殆ど関係ない展開へ。 あれ、いったいどうしちゃったの?と混乱している私を横に置いて映画は終了しておりました。 何がどう作用したのかわかりませんが、恐らく監督さん本人が途中で訳が判らなくなってしまった様な。 物凄くちぐはぐで変な作品です。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2019-09-25 12:15:58)
6.  ダゲレオタイプの女 《ネタバレ》 
これは掘り出し物です。 印象的なTVCF以来、いつかは観たいと思っていた作品ですが、ここまで印象に残る作品とは思っていませんでした。 観客に明快な解を提示せず、随所に散りばめた伏線で様々な解釈を促す作風は、本来は余り好みでは無いのですが、 本作では抵抗無く受け止める事が出来ました。 ジャンルとしては「ホラー」に分類される作品だと思いますが、この流れはラブストーリーでも通用するかと。 主人公:ジャンはヒロインのマリーが生きている事を妄想し、妄想と会話する事で精神の均衡を保っていたのでしょう。 ラストの独り芝居は悲しすぎました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-06-04 13:05:54)
7.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
至極当たり前の事だが、「ノーランはノーランで有って、決してスピルバーグでは無い」のだと感じた。 私にとっての戦争映画No.1は、スピルバーグの「プライベート・ライアン」。 ここまで書けばお判りかと思うが、本作は私には物足りなかった。 「一風変わった描き方の戦争映画」と言う個性は充分に感じられたし、 鑑賞して損をしたなどとは微塵も思っていない。 しかしながら、私にとってはあっさりし過ぎていた。 「戦争映画」と言うジャンルに何を求めるのか? これにより本作の評価は大きく変わるだろう。 極個人的な意見だが、ノーラン監督には史実の映画化では無くもっとフィクションを撮って頂きたい。 「ダークナイト・ライジング」「インターステラー」のラストシーンで感じた「これぞカタルシス!」と言う思いを、 別の作品で是非もう一度味わってみたいのだ。
[映画館(字幕)] 6点(2017-09-18 17:38:10)
8.  卓球温泉 《ネタバレ》 
終始のほほ~んとした映画。 日曜日の午後に気楽に観るには良いと思います。 印象に残ったのは・・・ 1.蟹江敬三が場違いにギラギラしていて可笑しい 2.牧瀬理穂の顎から肩に掛けてのラインは芸術的 3.松坂慶子って綺麗な方ですね と言った所でしょうか?
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-09-13 13:00:51)
9.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
本作はシュワちゃんから歴代作品のファン達へのプレゼントですね。 肩肘張らずお気楽に観るのがベストかと。
[映画館(字幕)] 6点(2015-08-04 17:14:12)
10.  007/ムーンレイカー 《ネタバレ》 
脱力感一杯、退廃的な雰囲気まで感じられる007版スペースオペラ。 「未知との遭遇」「荒野の7人」等のアメリカ映画のパロディ(オマージュとはとても思えない)はまだ許せるが、まさか映画の後半全てが「スターウォーズ」等のSF映画のパロディになっているとは?! スペースシャトル打上げまでが異様に長く、謎の剣道男(英国のスパイ相手に竹刀とは、ボンドも舐められたもんだ)の登場は苦笑のみ。 しかしながら、グダグダの展開は終盤まで変わらないが恐らく007としては最高の費用が投じられたであろう宇宙での特撮シーンは、ストーリーとは全く切り離して観ればそれなりに見応えが有り、複数のスペースシャトルが編隊を組んで宇宙ステーションに向かうシーンや、敵味方の宇宙飛行士達が地球軌道上で銃撃戦を繰り広げるシーンはかなりの気合が感じられた。 でも、少なくとも私は007が宇宙に行く事など望んでいないし、本作はSF超大作が余に跋扈し始めた時代の悪影響をモロに受けた、有る意味悲劇の作品とも言える。  (余談:ジョーズが彼女と一緒に救出されたというオチは○)
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-02-25 09:41:22)
11.  007/私を愛したスパイ 《ネタバレ》 
何故かトランポリンで飛び跳ねる謎の主題歌シーンは、良くも悪くもロジャー・ムーア時代の007映画と言う印象。 冒頭のスキーチェイス~落下傘降下のシーンは中々見応えが有り、颯爽とヘリコプターを操縦しロジャー・ムーアに「色気ムンムン(死語)」のウィンクをするキャロライン・マンローは魅力的だ。 世界的に有名な潜水艇に変身(?)する名車ロータス・エスプリの描写も有り、娯楽映画として気楽に鑑賞するなら見て損はしないと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-12-10 12:39:01)(笑:1票)
12.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
シリーズ誕生50周年のメモリアル・イヤーに相応しく、色々な要素がてんこ盛りの記念碑的作品。 Web情報に因るとダニエル・クレイグのボンドはあと二本観られるらしいが、それが事実ならば気が早い話だが否が応にも次作への期待が高まる。 何故なら、リアル路線を追求しそれが故に批判も多かったと聞くダニエル版ボンドが、本作の中で描かれたまさしく世代交代と言える一連の流れ(主要キャラクターの交代と再登場 等)を経て、往年の007作品の魅力の一つで有るユーモアのセンスとようやく絶妙に融合出来るのでは無いかと思えたからだ。 シリアスなボンド像も興味深いが、ロジャー・ムーアを筆頭とする何とも言えない緩い雰囲気のボンドも、ユーモアを重んじる英国らしいもう一つの良さが有った。 旧作並みの緩い展開では勿論駄目だが、本作を経て次作で初めて、時代に即した理想的なボンド像が見られるのでは無いだろうか? 往年の秘密兵器の粋な再登場・頑張っていたハビエル・バルデム・IMAX上映の迫力に加え、50周年記念のご祝儀も加えて少々甘めの8点を献上します。
[映画館(字幕)] 8点(2012-12-04 13:48:35)(良:1票)
13.  007/死ぬのは奴らだ 《ネタバレ》 
とてもスパイ映画とは思えない緩い空気の中でまったりと話が進む。これがロジャー・ムーア版007の良さなのかも知れないが、本作は行き過ぎ。 私は駄目だった。 多分当時の観客も「何か違うな・・・」と思いながら鑑賞されていたのでは。中盤のモーターボートによる追っかけっこは多少見所は有ったが、何故か登場する地元保安官の間の抜けた存在がそれに水を差す。 他にも世界中の黒人の皆さんに喧嘩を売っているとしか思えない稚拙な設定等々、007の冠が無ければ只の眠くなるB級映画だ。本作以降このシリーズが低迷して行くのも納得。3点はボンドガールのジェーン・シーモアに対して、残り1点はシリーズを継続させた関係者の皆さんに献上。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2012-11-22 12:17:56)
14.  007/ゴールドフィンガー 《ネタバレ》 
軽いノリで気楽に楽しむ、堅苦しく考えながら鑑賞するのは似合わない作品。 美女揃いの女性パイロット達は目の保養になりました。 全体的には話の辻褄が合わない点が多かったり、無駄に豪華なゴールドフィンガー宅のセット等、何だかちぐはぐな印象もするが全てはご愛嬌と言う感じである。 個人的には催眠ガス散布でアメリカ陸軍の皆さんが一斉に眠ってしまうシーンが一番面白かった。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-10-29 17:15:56)
15.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 
面白かった。この手の作品は悪役が魅力的で有れば有る程、作品の質も向上する事が改めて判った次第。 何せ49年(!)も前の映画なのだ。毎回書いているが、全体的な雰囲気等々古臭い感じがするのは当たり前な訳で、そこをどうこう批評するのは野暮以外の何物でも無い。繰り返すが49年も前の映画だ。まだ海外旅行は一般的では無く、当然の事ながらインターネットも無い時代。こんな時代に、美男美女のスパイが異国情緒豊かな映像の中で世界を股に掛けて活躍する様が封切り当時に鑑賞した人達に与えた憧憬の念は相当なものだったろう。 現在に生活する我々にはたぶん想像も付かない位なのでは。 それに付けてもダニエラ・ビアンキ! 綺麗です。チャーミングです。正に銀幕に咲いた華そのものであり、人気が有るのも納得。 そしてロバート・ショウ! 恥ずかしながらエンドクレジットで名前が出るまで気が付きませんでした。あのJAWSの船長さんを演じていた人とは!! 他レビュアー諸氏も書いておられますがテーマ曲も素晴らしいです。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-10-26 09:36:22)
16.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 
10年以上前にBSか何かで鑑賞して以来、久々の鑑賞。本題から逸れるがブルーレイの画質の良さに改めて驚嘆。 作品自体は50年前(!)の作品と言う事も有り流石に古臭いが、それを今どうこう言うのは無粋と言うもの。そんな事よりも、現在まで継続しているジェームズ・ボンドの基本的なスタイル(所作、居住まい等々)がこの時点で確立されており、それが現在までブレていない事が凄い。 そして何よりも驚いたのは初代ボンドガール、ウルスラ・アンドレスの存在。 映画の新作公開が近づくとテレビで「歴代ボンドガール人気投票」が毎回の様に放送されているが、ウルスラ・アンドレスが毎回上位にランキングされている理由が今回改めて理解できた。魅力的な外観は勿論の事、主人公の脇でキャーキャー叫んでいるだけでは無い、50年前は稀有だった筈の自己主張の強いキャラクター。 強い女性キャラは今では珍しくも何とも無いけれど、この点でも本シリーズは時代に先駆けていたのだ。 様々な意味で一つの大きな流れを映画界に作り出した本作に敬意を表し、7点献上。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-10-23 10:28:35)(良:1票)
17.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 
参りました。  感服致します。  ここまで鮮やかに締め括られてしまうと、実現の可能性は皆無と判っていても最後に叫ばずには居られません。  「頼むから続編を作ってくれ~!」      いずれにしても、皆さん本当にお疲れ様でした。
[映画館(字幕)] 9点(2012-08-07 13:26:33)
18.  タイタンの逆襲(2012) 《ネタバレ》 
パーマの似合わないサム・ワーシントンが相変わらず前作同様、「ィィイヤァ~ッ!!」と叫びながら剣を振り回している映画です。
[映画館(字幕)] 4点(2012-05-14 16:04:31)
19.  TIME/タイム 《ネタバレ》 
広げた風呂敷が大きければ大きい程、畳むのは難しい事を再認識させてくれる作品。 設定と主人公の母親が亡くなってしまう展開まで8点、後半の展開でマイナス4点です。キリアン・マーフィーの役どころはもっと魅力的なキャラに出来た筈。惜しいです。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2012-04-02 13:00:25)
20.  ダークマン 《ネタバレ》 
懐かしい! 私この作品大好きです。 手が焦げる描写は正直引いたけど、ギャグをやりたいのかシリアスなアクションをやりたいのか、この中途半端な所がサム・ライミのいい所。
[映画館(字幕)] 7点(2011-11-15 18:11:27)
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