1. 第九軍団のワシ
《ネタバレ》 生真面目に作られてるのは分かるんやけど起伏がなく淡々と進んでいく。 特に合戦の場面がたるい。 たるい上に延々と続く。 スローモーションの使い方も悪い。 臨場感がなく戦術である亀甲体系がアメフトにしか見えない。 ワシを奪い返してからなんとかギリギリ盛り上がっていくが、2人の関係もいまどきのティーネイジャー風で終わってしまったのが非常に残念。 最近の史劇は美術や時代考証はしっかりしてるのにどうしてこうにも、雰囲気がでないのか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-11-11 17:57:30) |
2. 大巨獣ガッパ
《ネタバレ》 チャチな特撮ものとして槍玉に挙げられることが多いけどなかなかどうして悪くない。 ガッパの動きがヤヤ固いのと目つきが変なところが難点なくらい。茹でダコは咥えてても別にいい。 しかし南方描写は時代のことを考えても苦しい。黒塗りの少年に物の哀れを感じてしまう。欲の深い人間たちがガッパの親子愛によって改心するというハートフルなストーリー。親子でのほほんと観る映画なんやろね。川地民夫が綺麗にまとめた後ヒロインがなんとも微妙な決断を下すのに違和感。 [DVD(吹替)] 6点(2017-10-22 20:10:12)(良:1票) |
3. ターミネーター
《ネタバレ》 何度も観てしまうオールタイムベストな一本。 2のほうがスケールも大きくアクションも痛快なんですが好みとしてはこっち。 サラコナーが平凡な毎日から徐々に修羅場に足を突っ込んでいく過程がテンポよくかつ、丁寧に描写されている。 あと低予算を逆手にとってスカイネットや未来の世界を見せすぎないところがポイント。 台詞で語らせることによって想像力がかきたれられる。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-02-13 21:58:38) |
4. 太陽の帝国(1987)
《ネタバレ》 スピルバーグの娯楽作品と社会派作品のちょうど間のような映画。 話はストレートでひねりはないけど結局なんだったんだろうと観た後になんとなく腑に落ちない。 映画の紹介では少年の成長が云々と書かれているけど、成長したとは思えないし。 戦争によって汚れてしまったかといえば最初からそんな純粋ではなかったし、本質的にはそんなに変わってない気がします。 一つ一つのエピソードが絵的にはインパクトがあるんですよ。ハッとさせられるシーンも多々ありましたし。 でもなぜか全体的に印象に残らない。 スピルバーグが大人になろうとしてもがいているように見えたと言ったら言い過ぎかな。 わかりやすそうでわかりにくい映画でしたね。 [DVD(字幕)] 6点(2015-09-24 22:47:20) |
5. 大魔神
《ネタバレ》 序盤はベタベタな時代劇。 そこでためて、ためて、ためて大魔神の怒り大爆発。 素晴らしい。最後のせつない余韻がたまらない。 もうちょっとためて、ためてのところに工夫があったらなぁとか思ったり。 [DVD(邦画)] 8点(2015-09-21 16:44:00) |
6. 大列車強盗(1973)
《ネタバレ》 バリバリ正統派の西部劇ですね。正直かなり苦手です。ジョンウェインの朗らかな赤ら顔がまず引っかかります。アメリカのええお爺さん風の役者が黄金を探すってのに違和感アリアリ。のほほんとした旅がまた癇に障るし、いざ戦闘が始まっても緊迫感なし。依頼人の美女もいいポジションやのに美女で終わっってる点がつまらないです。 最後のどんでん返しもこの依頼人のキャラが立ってたら上手くいってたろうにうすら寒いだけ。人によっては高評価なのも分かるけど、完全に合わない映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-08-22 23:34:56) |
7. ダンボ(1941)
《ネタバレ》 ディズニークラシックの中でもメジャーやしストーリーだけ聞くと母と子供の感動の物語なんやけど、実際観てみるとなんかおかしい。そうピンクの象のくだり。かなりトリップしちゃってます。絶対一服やりながら作ったなこれという仕上がり。まぁこのシーンなくしちゃうとちょっとつまらんねんけど。 うがった観方をしなければ純粋ないい映画です。このころのディズニーはキャラクターの表情の付け方がウマイ。漫画すぎず、実写すぎず絶妙。セリフや演出はふつうなんやけどそこがウマイせいですごく感情に訴えてくるものがありますね。 [DVD(字幕)] 7点(2014-08-02 22:28:44) |
8. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 なんでまだ見てなかったんやろってくらい好みの映画。 ニューシネマのくくりで紹介されてるから自暴自棄のデニーロが滅びのロマンに殉じると勝手に想像していたらさにあらず。 デニーロが英雄になることで社会道徳を揺るがせてしまったわけやね。 売春ブローカー殺して英雄になったデニーロが妙に達観しているのに対し選挙運動委員のねぇちゃんのなんとも卑屈に見えること。 なんてモヤモヤする映画なんや。 アメリカではモロに影響されてしまったやつがレーガン大統領を狙撃してしまったわけやけど、日本でもフォロワーがいないのが不思議なくらいその手の人に響く映画やと思う。 私は今は割と幸せやけど3,4年前に観てたらと思うと少しヒヤッとしたりなんかして。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-07-15 00:21:00) |
9. ターミネーター2
《ネタバレ》 名作というより定番って言葉が似合う一本。 前までは断然1派やったけどターミネーターとジョン、サラとの人間関係に惹かれるようになった。 母子モノっちゃ母子モノなんで日本人のメンタリティに訴えるものがあるね。 ジョンことエドワード・ファーロングのみずみずしさ!(絶対にファーロング現在で検索しちゃだめよ) あざとい役柄になりがちなポジションをギリギリな感じで演じきってくれた。 あと気になったのがダイソンさんの存在。 こういった映画では非戦闘員がゴミ屑のように死にまくって、かえりみられることは基本ない。気にしてたら、娯楽映画として成り立ちずらいけどこの映画はダイソンさんの立ち位置や、少ない台詞、表情で否応なしに巻き込まれ、無残に殺される非戦闘員の悲しさを娯楽映画の枠でめいっぱい描いてる。 いや、いい映画でした。 あ、シュワちゃんのことなんも書いてないや。 追記 あまり映画を見ない人と一緒に見たんやけど、スリルシーンで目を背けるし、有名なラストには涙するしで自分が純粋な気持ちで映画を観ることをいつしか忘れていたのに気づいた。 レビュー脳はなかなか治らない。 [DVD(字幕)] 8点(2014-04-30 20:46:57) |
10. 丹波哲郎の大霊界/死んだらどうなる
《ネタバレ》 他に見るべき映画がHDにいっぱいたまってるのに・・・。 中古ビデオ屋で100円で売っていて、ビデオデッキの寿命もやばいなぁという考えがよぎり思わず購入。 外国人のエルザさんが妙にエロいとか色々思うところはありますが、途中悪役が若山富三郎の霊界の説明に対して「もうそんな説教じみた話ええねん」って言ったのがこの映画のすべて。 点数は低いですけど観ることができてよかったです。 [ビデオ(邦画)] 2点(2013-09-14 12:18:21) |
11. ダイ・ハード
《ネタバレ》 いや~ベタっちゃベタなんだけど手堅く面白い。 スリルあり、爆発の爽快感あり、伏線も生かされててすごく優等生な映画。 こういうのにありがちな妙な悲壮感がなく軽薄な感じがええね。 よく聴くと字幕じゃ分からない台詞回しなんかもかっこいいし。 ナカトミビルって名前ありそうでない。 それとあぁバブルやってんなぁって思わせる描写が多い。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-13 08:42:47) |
12. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 前作がかなりガッカリで金返せとまで思ったのに同じ監督が作ったとは思えない。 シリアスな犯罪物の良さとアメリカンコミック物の良さがうまい具合に合わさっている。前作はリアルにしようとし過ぎてアクションや敵役がいまいちだったけど、今回はジョーカーがよくやってくれた。多分この映画を評価する人のほとんどが言うだろうけどヒースレジャー演じるジョーカーに尽きる。ジョーカーをチンピラやギャングの頭目にせずに「抽象的な存在」にしたのは大正解。これよこれ。この感じを望んでたのよ。欲を言えばもっと笑いながら楽しそうに余裕を持って一連の犯行をやってほしかった。 ゲイリーオールドマン演じるゴードン警部が前作に続きいい味だしてる。また容姿が原作に忠実でいいのよ。今までのシリーズがゴードン警部を軽視していた反動かかなりのいいとこどり。 しかしメイン張るべきブルースウェインがなんか薄い(笑) 私生活のトンデモセレブぶりをもうちょっと見せてほしかった。 あと口元がすっとしてるからかバットスーツ着たときのマスクがパッとしない。 これはマイケルキートンが異常なだけかもしんないけど。 デントの後半のエピソードは次に回してもよかった。焼けただれてからトゥーフェイスって呼ばれてたことを明かすんじゃなくて事前に伏線引いておいて欲しかった。 展開が駆け足すぎる。 あとリアル路線もいいけどそれを損なわない程度のカタルシスも欲しかった。もっとガッとバットシグナルを劇中で使ってほしかった。最後のバットシグナルを壊すシーンがより映えたはず。 おそらく製作者はそういうヒーロ、ヒーロした感じになるのが嫌で徹底的に排除したんやろうけど。 筋に関しては文句はほとんどないけど一つだけ・・・。やっぱり船の避難民にボタンは押さすべきだった。 そんでそのボタンは自分たちの船の起爆装置だったみたいな展開。こうしたほうが「恐怖で倫理や道徳を失うゴッサム市民」になってよりリアルになると思うんだけどやっぱ後味悪すぎかな。ここまでかなり冷徹に話を進めてきたのにこのところだけ浮くんよね。 間違いなくアメリカンコミックを映画化した中では一番完成度高い(一番面白いかとか好きかとかは別の話) これからにキャットウーマンやペンギン、リドラーを持ってきてこの映画並の評価が得られるか不安。 リドラーにジョニーデップは絶対にやめたほうがいい。 [映画館(字幕)] 8点(2009-08-02 17:50:53)(良:2票) |
13. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 ポセイドンアドベンチャー派やけどこっちもなかなか。 ビルからビルにロープウェイを作ったり、貯水タンクを爆破したりアイディアが素晴らしい。 純粋にパニック描写とかはこっちのが上やけど人間描写はポセイドンアドベンチャーのほうに軍配が上がるかなぁ。 ただ最後のスティーブマックインとポールニューマンの会話は内容、間共にレベル高い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-31 21:57:35) |
14. 大日本人
《ネタバレ》 あんまり評価高くないなぁ・・・。 爆笑というよりもニタリとする映画やった。 獣とかよりも別居中の子供にモザイク云々んとこや親父の介護のとこのほうがおもろかった。 UAの演技が良かった。 あのやる気ないでもちゃっかりしてるマネージャーぶりがリアル。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-24 22:09:45) |