1. タイガー・ハウス
《ネタバレ》 恋人にボウガンを向けて誤って射抜いてしまうような、あんなピンボケした息子に逆襲を食らうなんて、強盗団はそもそもプロ失格。それで計画が台無しになるのはまあ映画のストーリー上仕方がないのだが、もう少し脚本なんとかならなかったのかね、というのがずっと残って、どうしてもサスペンスというよりもコメディ寄りで観てしまった感が否めない映画。 で、強奪した金をさらに持ち逃げしようとするヒロイン。 これ主演がカヤ・スクデラリオじゃなかったら許せないところだが、彼女だからまあいっか。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-30 10:46:28) |
2. ターゲット(2010)
《ネタバレ》 まあね。そもそもエミリー・ブラントが観たくて観たので、彼女のいけすかないやりたい放題のわがままっぷりが心地よくて大満足。 こういう役をやっても憎めないのがエミリー様の魅力。 で、どう見ても年齢詐称のビル・ナイが彼女や彼のビッグ・マザーに振り回されるのがまたたまらなく面白い。アクションはちょっと雑だけど、ほんわか進む感じがちょうどよい映画。ザ・イギリス映画、かな。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-08-01 16:10:15) |
3. 007/スペクター
《ネタバレ》 ど派手アクションと火薬の量はそんじょそこらのアクション映画の比ではない。まさにやりたい放題。そもそも007て娯楽作品なんだから、こういう魅せるシーンも盛り込まないとね。そして新たなボンドガールかと思ったモニカ・ベルッチ様はこれまた派手に色気を振りまいてレア・セドゥに交代。「ミッドナイト・イン・パリ」のあたりから彼女のファンである私には嬉しい展開。彼女の陰影に富んだ演技は、感傷的なダニエル・クレイグのボンドシリーズによくはまっていると思う。 難点は、このシリーズの特徴であるストーリーの難解さ。誰が味方で誰が敵かとか、この人誰だっけとか、これどういうこと?みたいな疑問符がとりあえずたくさんつくのだが、まあダニエル・クレイグかっこいいしいっか。みたいな感じ。 このシリーズのオープニング、ちょっとくどいよねと思ってるのは私だけではないはず。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-01-04 13:08:09) |
4. 007/スカイフォール
《ネタバレ》 正直ダニエル・クレイグのボンドにはあまり興味がなかったのだが、3本目でついに白旗を上げることになった。 いや、面白い。 否、興味深いと言うべきか。 これまでジェームズ・ボンドの過去なんて考えたこともなかったし、それが007シリーズのセオリーでもあったと思うのだが、ボンドの生家がラストの舞台になり、彼の幼少期が明かされる展開になるとは思ってもみなかった。感傷的なボンドの真骨頂というところか。 まあアクションのド派手でスタイリッシュなことは、他のアクション映画の追随を許さない面白さ。嫌な奴だった上司が実はけっこういい人で次のMになる、なんて演出も月並みだけど嫌いじゃない。 そしてダニエル・クレイグの着こなしにも要注目。 やっぱ面白いわ、007。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-01-04 08:40:36) |
5. ダークタワー
《ネタバレ》 いや面白かった。 マシュー・マコノヒーの冷徹無比の悪役ぶりにしびれたのだが、この映画の一番のポイントはそこではない。 なんといっても「ガンスリンガー」という呼び名のかっこいいこと。 その響きだけで90分引っ張れる言葉の強さ。 いや、もちろん内容も面白かった。 異世界から来たイドリス・エルバがこちらの世界の慣習に戸惑うところなんて最高。 主役の少年も潔くてよい。 しかし、やっぱり「ガンスリンガー」。この響きだよ。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-11-23 12:06:13) |
6. 第7鉱区
《ネタバレ》 モンスターが燃料枯渇の解決に一役買う設定はなかなか興味深かった。それだけに惜しいのは、前半長くない?途中で観るのを止める誘惑になんとか打ち勝って、やっと佳境にたどり着いた感じ。 モンスターの造形はこの際置いておくとして、人物設定は少し不満が残る。 渋い隊長が実は悪役だったというのは、おお!ってなったんだけど、クズに思えた上司が実は正しくてナイスガイだった、ってなるのかと思いきや、やっぱりクズだった。そこは期待を裏切らないでいい奴じゃん!で終わって欲しかったなあ。 で、ヒロインなんだけど。 演技が、というか目線が過剰なんだよね。きっ!って睨むシーンを多用してるんだけど、それがもうちょっと鼻について正直観るのがしんどかったというか、可哀そうだった。あれ、監督の演出なんだろうけど、役者が気の毒。 そこが一番気になったんだよなあ。 なんだかもったいない映画。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-08-23 07:37:55) |
7. タイタンの戦い(2010)
《ネタバレ》 マッツ・ミケルセンが最高にカッコいい。 こういう脇役がいると、映画が締まる。 特撮には特撮の味があるけど、CGで作ると動きも滑らかでもはや実写にしか見えない。 難点は神々の会議。 あれ本気で撮っているのかと少し疑わしいレベル。 ゼウスとか完全に聖闘士星矢なんだけど。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-31 21:23:02)(笑:1票) |
8. 第九軍団のワシ
《ネタバレ》 いや、面白かった。 覇権を広げること自体が目的化しているローマ帝国。 そのローマの精鋭部隊ですら壊滅させてしまう北の蛮族。 互いにそんな誇り高き父を持つ青年同士の誓い。 後半、黄金のワシを取り戻してからの緊張と諦めと高揚の流れは素晴らしかった。 ローマの罪深さを裁くのは歴史家に任せて、ここは二人の友情に胸を熱くさせたい。 奇をてらわず、ちゃんと作り込んだ良質の映画。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-07-19 21:45:34) |
9. 大統領の執事の涙
《ネタバレ》 白人のために尽くしていると考えるかどうかはさておき、執事という職業はシンプルにカッコいい。 立ち居振る舞いも美しいし、威厳に満ちている。 でも、ホワイトハウスで雇われているとなると、少し事情も違って来るところあるんだろうなあ。 当初は政治的な意味も多分にあった感じがするし。 その執事の職を捨てて、息子とともに政治運動に身を投じて行くシーンは胸が詰まった。セリフは少ないけど、フォレスト・ウィティカーにはそもそもセリフなんかいらない。こういう無口な役をやらせたら、彼の右に出る者はいないんじゃないかな。 この映画の難点を挙げるとすれば、まあタイトル。説明し過ぎは反省しないと。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-04-22 00:11:15) |
10. タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら
《ネタバレ》 事の重大さなんて気にせずセラピーとか始めちゃうお気楽さがバカバカしくていい。 なぜ外ではなく屋根裏に逃げる?などなど突っ込みどころ満載なのは、大勢で観るときに楽しめるようにという配慮に違いない。 ヒロインの女の子も日本人受けしそうな親しみやすい感じで好印象。 ただ、串刺し2回はいただけない。もっと斬新なアイデアを盛り込まないと。 これ、シリーズにしてコンビで都会に行かせたりしたら面白そうだったんだけどなあ。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-04-13 00:30:35) |
11. ターミネーター:ニュー・フェイト
《ネタバレ》 新シリーズのスターウォーズで鳥肌が立つのは、やはりファルコン号の中でハン・ソロが登場するシーン。 ならば、ターミネーターの新シリーズで鳥肌が立つのは、サラ・コナーの登場シーンに決まってる。 やっぱりそうきたか! 最高にイカした60歳だぜ! 完璧に仕上げてきたサラとは対照的に、すっかりくたびれたシュワちゃんは、残念ながら登場のさせ方がいただけない。 そりゃないぜ、鳥肌立てたくて待ってたのに! でも、のっけから息もつかせぬ攻防に釘付けになること間違いなし。 あの二人のどんぱちが観られるなら、それだけで満足。 ただ、新しいターミネーターの性能の説明くらいはして欲しかったぜ! [映画館(字幕)] 8点(2019-11-23 02:13:09)(良:1票) |
12. ターミネーター:新起動/ジェニシス
《ネタバレ》 映画館で封切られた時は、ちょっと詰め込み過ぎなんじゃない?っていうのが感想だったけど、年月が経ってもう一度改めて観てみると、やっぱり詰め込み過ぎ感はあるものの、楽しんで観ることができた。 その原因は、私自身が歳を取って寛容になったから。 今まで積み上げてきた流れをちゃぶ台返ししても、まあそれもオマージュってことでありかなって思える度量を映画に対して持てるようになったから。 だってキャストがシュワちゃん以外総取っ替えなんだから、もう好きにしてもらっていいんじゃないかな。 サラもヒックス伍長も歳取っちゃって、全員フルCGでって訳にもいかないし。 なんなら、もう一回このキャストでターミネーターをリメイクするのも面白かったかも。 だって、シュワちゃん、ラストでアップグレードしてT-1000みたいになってんだもん。これはもうコメディの域。 いや、これは褒め言葉ですから、一応。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-04-30 02:22:36) |