3. チャーリーとチョコレート工場
すっごくおもしろかったわ! ワイルダー版の『夢のチョコレート工場』の世界観があまりに完成されてたので、正直アタシはこのバートン版にはあんまり期待してなかったんだけど…とっても素晴らしい出来だったわ。 ほんとによくまとまってて、最後まで全然飽きることなく楽しめたもの。 ただ…アタシはウォンカのお父さんのエピソードはいらないと思うわ。 あのチョコレート工場はこの世の常識では説明できない「夢の国」なのよ。 だから、そこに住むウォンカやウンパルンパ族は最後まで「人間離れした奇妙な存在」でいいと思うの。 したがってウォンカにお父さんはいらないし、ウンパルンパ族との出会いのエピソードなんかもいらないと思うわ。(クリストファー・リーの存在感は捨てがたいんだけど。) ウンパルンパ族の歌も…すっごく好きなんだけど、ワイルダー版の何度も繰り返されるあのメロディ(耳にこびりついて離れないの)に比べると不気味さが若干足りないっていうか。 なーんていろいろケチつけながらも何気に『夢のチョコレート工場』よりも点数が高いのは、「ワイルダー版には到底…」なーんて意地の悪い見方をしてたアタシでさえも、いきなり焼けただれる人形で釘付けにして最後まで引きつけっぱなしだったからよ! いつか原作も読んでみたいわ。 [映画館(字幕)] 8点(2005-11-09 14:48:23) |