3. チャンプ(1931)
《ネタバレ》 子供の気持ちで考えても、何不自由ない生活よりも、この肉体労働者風ボクサーの"チャンプ"との貧乏生活の方が断然魅力的で楽しいように見せてしまう、そんだけウォーリス・ビアリーがいい。豪快なこの男も別れた嫁さん家族の生活力に引け目を感じて、刑務所で気持ちと裏腹に息子を突き放したり、タイトルマッチに全力を注ぎこんだりするのだ。ボクシングシーン、見栄えは悪いが、息子以外何も無い男が、本当に何も無い男が、もうこの瞬間しかないとばかりに息子ディンクの為にだけ強いチャンピオンに向かっていく。く~、これハッピーエンドじゃ駄目なんかい!?とこっちが泣きたい気分になる。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-02-04 07:41:44) |