1. 地中海殺人事件
《ネタバレ》 ピーター・ユスティノフのポワロ物。クリスティー物らしく全員に動機があるが、それらを説明した直後に容疑が晴れていく感じで溜めがなく、あまり犯人探しは楽しめない。真犯人もいつもの感じで、この点芸がなく直ぐに判ってしまった。「ナイル」でもそうだが、あれだけ距離を移動してしまうとその間に目撃者が出ても不思議ではない。寧ろ出ない方が不思議だ。それが犯罪者の緻密に見えて穴のある思考を表現したというのなら成る程だが、そういう訳でもないだろう。そして論証は前にも増して状況証拠のみで物証ゼロ。作中でポワロ自身も認めるほどだ。殆どポワロの妄想の産物として片付けられかねない。犯人もそうやって跳ね除けてとぼければ良いものを、何故か怪しげに開き直って墓穴を掘るとは、まったく低脳に過ぎる。作品として、ちょっと軽すぎる面もちらちら。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-04-06 20:14:24) |
2. 父と娘の歌
タイトル通り、いかにも文芸作品的な作りの親子愛の物語。クラシックが題材というのはこの時代の邦画では珍しいような気がする。まあストーリーどうこうよりも、吉永小百合がなんと言っても可愛らしい。浜田光夫と練習しながら見上げる顔の可愛らしいこと。モノクロの画に映える映える。ああもうこれだけで満足だ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-12-16 11:21:42) |
3. 父親たちの星条旗
《ネタバレ》 「硫黄島から~」のことを考えなくても、知らなかった事実も多く興味深く、これはこれでそこそこ楽しめはする。ただ、硫黄島の戦いを日米両面から描いた二部作なんだろうと勝手に思っていたために、戦いについては殆どそっちのけで虚構の英雄の話に終始する内容は正直肩透かしだった。その点でいうとあまり目新しい所はなく、感傷にばかり浸る感じがどうも違和感がある。それでいて「ずっと気に掛けていた」仲間らしき人影を何十年ぶりに見かけたのにそのまま家路を急ぐというのはどういうことか。それは大して気に掛けていなかったということだろう。こういう言い訳臭い嘘が嫌だ。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-29 20:30:33)(良:1票) |
4. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 いろんなところで耳にして馴染んでいる曲はさすがに良い曲が多い。しかし内容は強引な展開も目立つ粗雑な内容。行動に根拠がなさすぎだし、行動が後に影響しなさ過ぎ。大人が全く子供に対応出来ず、だらしないのも嫌な点。肝心の子供も、親友以外は魅力を感じられず。これではどうにも楽しめない。それにしてもこの映画に限らず、子供時代ってそんなに美化したり、全てOKみたいな捉え方をしないといけないものなんでしょうかねぇ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-05-29 19:56:30) |
5. 父、帰る
何故最後にあんな展開になってしまうんでしょう。そしてそれに対する息子達の対処もあんなんでOKなんでしょうか。さすがに受け入れ難い。すべて台無しです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-28 22:06:33) |
6. 父と暮せば
原爆被害の有様を最小限の小道具と豊富な言葉と役者の演技によって語られていく様は、惨たらしい映像をいっぱい見せられるよりも胸に迫るものがあります。舞台劇の土台を崩さないような演出も良好でした。そしてなにより原田芳雄の原爆一寸法師は圧巻です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-27 22:01:15) |
7. チルソクの夏
山を作るための無理やり感、感動させようとしての強引な演出が随所に見られる。差別や偏見の描かれ方も中途半端。なんとも締まらない映画。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-01-07 21:17:09) |
8. チャーリング・クロス街84番地
アン・バンクロフトとアンソニー・ホプキンスの二大名優の競演だけあって、演技は申し分なく、それを観ているだけでも満足はいきます。ただストーリーにイマイチ面白みを感じられず。悪くはないけど、今ひとつピンとこない。多少でも劇中に出てくる本に対する知識があまりないことも影響しているのかも。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-18 22:35:22) |
9. チャーリーとチョコレート工場
子供向けなのかと不安だったが、見てみると想像以上に楽しめる。寧ろ、子供にはあんまり見せたくないなと感じる内容。とにかくジョニー・デップが役にはまっていて良い。彼あってこその映画ですね。 [DVD(字幕)] 8点(2006-06-23 10:46:01) |
10. チェンジング・レーン
どうでもいいやりあいの、観ているのが面倒くさくなる映画でした。 [DVD(字幕)] 1点(2006-06-11 09:40:12) |
11. 茶の味
無駄にCG使いながら、淡々とした日常を描いた映画。ゆるゆるした作りの割りに、結構楽しめました。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-04 10:25:48) |
12. チェ・ゲバラ&カストロ
話はほぼカストロの話で埋め尽くされていて、ゲバラは殆ど出てこない。この邦題もあのパッケージも詐欺だぁね。革命の流れは大体理解出来る内容だったが、カストロの精神の変質の描き方が弱い。革命がなってからの流れが駆け足過ぎなんだろう。 [DVD(字幕)] 3点(2006-05-02 21:07:32) |