1. 蝶の舌
たったいま録画していたこの作品を観ました。で、原作のほうはだいぶ前に読んでおり、ラストがどうなるかも覚えていたので、物語の行方はだいたいつかんでおりました。映画としては先生が引退する前の、主人公モンチョとのふれあいの場面をもう少し見せて欲しかったなーという気がします。(引退後も仲良く虫取りとかしてたけど) その他は兄の恋だとか、エッチなシーンを覗き見するだとかいろいろあったものの、ひとつひとつのエピソードが弱く、「これもいれとこ、アレもいれとこ的な、こんなエピソードはいらないんじゃないの・・・」という微妙な印象を受けました。スペイン人の中でも特に、スペイン内戦を経験してその当時の世相をよく知る人なら、ノスタルジーに浸りながら涙したりだとか、いろんな思いを巡らせたりとかできる物語なんだろうけど、日本人のわたしにとってはまずよく分からない、当時の彼らの心情も今ひとつ理解しにくい、という難しい作品。鑑賞前にスペイン内戦について少し調べておくか、もしくは「アテオ」(不信心者)とか物語の中でひっかかるキーワードが出てきたときにメモしておくといいかもしれません。 [地上波(字幕)] 4点(2007-12-11 18:54:08) |