1. チャンス(1979)
《ネタバレ》 ファンタジー映画という印象でした。そしてこの作品が遺作となることを知ってるかのようなピーターセラーズ渾身の演技に脱帽。 知的障害に加え敷地内から一歩も外へ立たことが無く育った主人公の、ある意味冒険物と言える作品。 些細な交通事故をきっかけに大富豪の屋敷に行ったことで驚きの人生をスタートさせてしまう。 まあ、本来ならすぐ障害のあることはバレるはずですが、そこはコメディーなので問題なし。 本来ドタバタコメディーが得意なセラーズさん。しかし今回はシリアスな演技に終始しており、皮肉な展開を笑いにしているこの作品の方向性にピッタシ。 大富豪の主人が亡くなった時、主人公のチャンスが涙を溢れさせるところが特に印象的。元の主人が亡くなった時はその意味を理解してなかった様なのでチャンスも人と関わることで成長したのでしょう。このあとチャンスはどこへ行ってしまうのかな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-21 10:48:01) |