1. 椿三十郎(2007)
同じ脚本を使って演出しても監督が違うとこうも違うのかという典型。それも悪い典型。 まず9人の若侍が念仏堂で相談をしてるところへ「ちょっと待ちな」と出てくるところから駄目。 黒澤版は、暗がりから三十郎がノッソリ出てくるから、この男の敵か味方かわからない謎めいた雰囲気が出るのに 森田版は、9人が振り向いたら、もう明るい所に立ってるんだもの、それじゃ駄目よ。 織田裕二がちっとも素浪人に見えないのが致命的。若侍の1人ならわかるけど、どう考えてもミスキャスト。 また森田監督は織田裕二をカッコよく見せたいんだろうか、やたらと織田裕二が見得を切るのも素人が偉そうに言うわけじゃないが 何故三船の三十郎があんなにカッコいいかわかってなように思う。 三船はいちいち見得を切らない、だから今どきのギャルが見ても「カッコいい!」のである。 ラストの有名な殺陣をどう処理するかと思ってたけどせっかくオリジナルと同じ構図で撮ったのに あれはないでしょう・・・・あれは・・・豊川も織田も殺陣くらい練習して来いよ、高いギャラ貰ってるんだから・・・ 城代家老に扮した藤田まことだけが素晴らしかった。あとは全部駄目。 [インターネット(字幕)] 3点(2016-01-06 21:24:28) |