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自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  追憶(2017) 《ネタバレ》 
 今の役者さん達で今の時代を描きながら、そこはかとなく昭和。でも、その愚直な作り、嫌いじゃないです。   殺人事件をめぐる刑事の物語ではありますが、ミステリーとかサスペンスとかではなくて。刑事のドラマが中心で、犯人が誰かはそんなには興味ない作り、ちょっと市川崑監督の『幸福』を思い出しました。   やや不満の残る部分もあります。尺が短いためにそれぞれのキャラが最初から明確なイメージで登場して、そこから大きく変化する事なく過ぎてゆくとか(ずっとしかめっ面の岡田准一)、あちらこちらに「偶然」が散りばめてあるとか、長澤まさみの扱いが中途半端だとか、殺人事件の当事者達の感情が省略されるとか。  ですが、役者さん達それぞれの不幸っぷりが上手くハマっていて、それはリアリズムとは別の世界のものではあるのですが、独自の寒色の映画世界が築かれていて。特に安藤サクラは不幸っぷりが画になる人で。   映画は過去の記憶を留めつつ、今日を、そして未来を生きてゆこうとする姿を描きます。幾つもの不幸と悲劇を描きながら、それでもなお、新しい生命に明るい未来が託されてゆきます。それは、この映画そのものに込められた想いにも重なって。日本の風景、日本の色、日本の空気、そして日本の人を画として残そうとしているようで、その真摯な姿勢を「古臭い」とかで片付けたくはないと思いました。あとは継ぐ者の問題、かな。
[映画館(邦画)] 7点(2017-05-08 21:28:31)(良:1票)
2.  繕い裁つ人 《ネタバレ》 
 坂を上がってヒロインの店に行く描写が繰り返され、それはまるで天上の、別の次元へと至る道のようで。ヒロイン自身が店と自分を別世界のものとして気取っていたりもしますし。   だけどその対比は殆ど無効。何故なら映画そのものが現実から遠く離れたぬるい、温室の中の世界としてしか成立していませんから、そこに描かれる現実っぽい問題も、ありそうな苦悩も嘘くさい絵空事にしか見えてきません。絵空事であるならば、絵空事として閉じてしまった方がまだマシなんじゃないか?と。   ヒロインの店に足繁く通い、一日の大半をのんびりとそこで過ごす大丸百貨店のバイヤー・・・大丸百貨店って随分ラクな仕事ができちゃうんですねぇ、と。わざわざ固有名詞まで出して描く事なのでしょうか?   年に一度の夜会に集う排他的とも言える人々、自分のスタイルを貫く事の苦悩、影響されて「改心」してゆく女学生達・・・それぞれに自己完結しまくる登場人物達。  そして最大の問題はその自己完結から生じた価値観を他者にまで押し付ける、その姿勢。その人、この映画だけ、この世界だけで完結すればそれでいいのでは? ステキなドレスに囲まれた温室ワールド、そこに酔えればそれでいいのでは? 何故押し付けてしまうのでしょう?  私にはそれが無自覚な優しい暴力のようにすら思えてしまい、気持ちの悪い映画という印象でした。私にとってこれはある意味ホラー映画。
[映画館(邦画)] 3点(2015-04-06 21:49:25)(良:1票)
3.  2ガンズ 《ネタバレ》 
 デンゼルもマークもA級とB級の間をフラフラしてるような感じで、この映画もまたそんなニオイを漂わせたそこそこな映画。   出だしからしばしは快調です。銀行強盗を計画する二人、この二人が実は、ってところから、物語は真相の上に更に真相を重ねてどんどんとひっくり返ってゆく状態。見ているこちらは予想外の展開に翻弄されてゆきます。   だけど、そんな物語のトリッキーな細工に気を取られ過ぎちゃったのか、一向にドラマは見えてきません。麻薬捜査官と軍人、それぞれの設定のみが先行してしまっていて、その人物が当然持ち得るべき背景は全く存在していないかのような希薄さ。  それぞれの個性は描かれても、それが職業やそれまでの経歴にはあまり繋がってないんですよね。何かハンパなバディものといった風情。   後半になると強引な展開が目立ち、もうひとヒネリありそうに見えたのに終了しちゃう人物もいて、なんだか雑な印象。  その混沌とした状況に一気にケリをつける方法も締りのない演出や編集のせいか、笑えないコメディみたいな事になっています。あんなスカスカした空間での対峙じゃ本当ならサックリと誰が死んでもおかしくないし。   悪人しか登場しない映画で、それは主役のデンゼルやマークにしても同様。炎上させたカフェや撃たれた獣医に対するフォローが無いのがスッキリせず、死者は大量、なのでラストでめでたしめでたしになられてもねぇ、って。   とりあえず慌ただしい脚本と主役二人の芸達者っぷりによって全く退屈する事は無いのですが。
[映画館(字幕)] 6点(2013-11-05 21:36:31)(良:1票)
4.  綱引いちゃった! 《ネタバレ》 
 冒頭の『トップガン』風な映像からハズしてしまっていたので、ちょっとヤな予感はしました。あそこ、戦闘機ではなくてセスナ機って時点でギャップが生じると思うのですが、早々にセスナを映してしまってたら意味ない気がするんですが。続く牛との追いかけっこはもう・・・。   で、本編はやっぱりこんな感じか・・・って。  とりあえず色々なエピソードを散りばめてあって、でも散りばめただけっていう感じなのですよね。ある程度物語として回収されたのは母と血の繋がらない息子のエピソード、パートかけもちのエピソードくらいで(それらもキレイにまとめているとはいかず)、あとは散らかしっぱなしな状態で終わってしまった印象。   主人公とコーチの間の感情や、渡辺直美の介護問題と主人公とコーチへの感情、給食センターの閉鎖の問題など、散りばめた様々なエピソードが、本来クライマックスであるハズの綱引き大会が映画の幕引きに利用された事によって全部放り出したままになってしまっていて「あとはみなさんのご想像にお任せします」みたいな話になっていて。   でも問題はこの映画を見て「大分ってステキなところだね」って思えたりもしないですし「綱引きやってみたい」とも思えないところですね。大分の問題は描かれても、大分の魅力は描かれないんじゃ仕方ないですし(捉えられる風景がどこにでもありそうなアーケードだったり工場地帯だったり廃工場だったり、自治体が無能集団のように描かれていたり)、肝心の綱引きをしているシーンがほんの少しだけで、綱引きがみんなにもたらしたものっていうのがちゃんと実を結んでいってないように思えます。  登場人物はなんだかまとまりのないパラパラとした描き方ばかりなのですが、せめて主題となる大分と綱引きの二点に関しては、しっかりと芯を通しておいて欲しかったところです。   じゃあ何もかもハンパなのかって言えば、井上真央はかわいい、ってところだけはしっかり描かれてたかな・・・。
[映画館(邦画)] 4点(2012-12-02 08:24:58)(良:1票)
5.  終の信託 《ネタバレ》 
最初に、TOHOシネマズ渋谷の映写状態が非常に悪く(極端に暗くてチラチラ明滅しまくり、キセノンランプが切れかかっているのに気付かなかったくらいにケチな映写してた?って感じ)、途中でモンク言いに行った間の1分ほど見られてませんが、それも含めて映画ってカタチで提供されたモノだという認識で(招待券が配られましたが症状は最後まで改善せず)。これ、始めにメッセージありきな映画でその主張に持ってゆくために極端な味付けが成されている訳ですが(悪いヤツはあくまで悪い、このテのドラマにはあり得ないような善悪クッキリ描き分け状態)、映画が「こう受け取ってね」ってぐいぐい押しつけてくる主張に「んー、でも違うんでない?」って思ってしまったのは、やっぱり主演女優の大根っぷりに起因するのではないかと。彼女、嬉しくても怒ってても悲しくてもほぼ無表情。テレビのバラエティにゲスト出演しててもやっぱり無表情。そんな彼女から伝わってくるイメージは、意志薄弱で精神的に脆く患者に極端に肩入れし職業意識が低く結局は自分が第一な女医さん。そんな流され易い生き方してたら、そりゃ罪にも問われちゃうでしょうよ、っていう状態で。そうでなくて、しっかと生き様を見せつけて、それじゃ仕方ないわ、ってくらいの存在感やドラマを見せてくれたなら、その主張にも納得できたかもしれませんけどねぇ。「ねぇねぇ、これって不条理でしょ?」ってぐいぐいと押し付けてくる結末に、でもワリと納得できちゃったという。もうほんと、ミスキャスト。これに尽きます。『バイオハザード』シリーズや、かつてのイーストウッド映画、ブロンソン映画じゃないんだから・・・。もうちょっと明るい映写してくれてて、途中見れなかった1分間が見られていたとしたら印象も・・・まあ変わらないでしょうねぇ。
[映画館(邦画)] 4点(2012-11-02 20:49:10)
6.  ツレがうつになりまして。 《ネタバレ》 
サポセン勤務歴のある身としては、あのストレスがよく判ります。退職者続出、抗不安剤が飛び交う病んだ職場と言っても過言ではない世界でしたからねぇ。私自身、勤務している間、記憶障害を起こしてたりして通院していましたし。で、この映画は原作が原作なだけに、まあまあ上手に映画化しているとは思いました。原作のハウトゥ物的側面を反映させつつ、一本の映画としてのドラマを通してもいて。だけど、原作が所詮は一夫婦の物語として閉じているように、映画もまた一夫婦の物語でしかなく、そしてこの監督の作品の毎度の悪いクセ、「情」で片付けちゃってる訳で。この物語は一つの症例でしかない訳ですよね。そこに普遍的な夫婦の愛こそが克服できるのです、みたいな方向性を付けてしまったところで、それは現実的ではないな、って。所詮は一創作映画作品として閉じてしまうか、と。真正面からうつ病に対して向き合っているのならば、ああいう「情」に流されるオチはないんでない?と。教会や講演で話を聞く人々のリアクション、ああいう画を撮ってしまうのがこの監督の限界。結論を1つところに誘導したくて仕方ないって画でしょ、あれは。大体クライマックスは丸々、同じようにエッセイマンガを原作とする『ダーリンは外国人』と全く同じ展開。マンガ描くのに追われて旦那を疎かにする事で大きな溝を作ってしまいました、って。そういう定型フォーマット映画を作りたいのならば、あまり問題性を抱えるような題材は選ぶべきじゃないんじゃないかなぁ。娯楽映画というものとの折り合いを付ける事こそが重要、って訳ではないですよねぇ?
[映画館(邦画)] 5点(2011-11-13 22:29:36)
7.  ツリー・オブ・ライフ 《ネタバレ》 
世間での評判を見て色々と覚悟して臨みましたが、思ったよりもずっとシンプルな映画で、とても良かったです。別に読み解こうとする必要もなければ、独自の宗教観や信仰がなくたってどうでもいい、これって、ただ受け手が映画を見ている間、自分って存在と向かい合い、自分の生を顧みる時間を提供するだけの作品なのだと思います。そこにあるのはミクロとマクロの世界。自分という個(人間という、ではなくって、あくまでごくごくパーソナルな自分)と、流転する万物の関係性について、ちょっと考えてみましょう、っていう。自らの行為、自らが体験する事柄、それらがこの世界に内包される以上、それは世界の一部である、ゆえに自らの考えや行動は、小さな、独立したものに思えるけれど、万物の進むべき道、意志というものが存在するならば、ただ勝手に存在しているのではなくて、その万物の一員としての心構えがあって然るべきなのですよ、って。もうちょっと簡単に言うと、自分がした事、思った事で、正しい事と間違っている事についてきちんと見つめてみましょうって、そんな映画かなって。回想される子供の姿は、何も過去を示している訳ではなくって受け手の過去から現在までを映すための誘因要素。映画を見ている間、私は自分の中の様々な事柄を思い、考えました。自分を見つめるなんて事、なかなか出来ない訳で、1つの家族のエピソードと壮大な映像に誘われ、貴重な時間を提供してくれる素晴らしい映画でした。
[映画館(字幕)] 9点(2011-08-14 13:36:00)(良:1票)
8.  ツーリスト 《ネタバレ》 
スターで映画を見るという事があまりないので、ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーが共演!みたいなところでワクワクする事もなく、予告編から予想される内容もありきたりに思えて決して心ときめかせるようなものではありませんでした。でも、結果的にはヒッチコック映画みたいな昔の娯楽サスペンス映画のノリで意外とまあまあ楽しめました。美しいベニスの街を舞台にしたサスペンスは、昨今のタイトでハードなものとは違って、なんだかのんびりしたムード。音楽もワザと前時代的にロマンチックに、また大仰に鳴って。ああ、肩の力を抜いて見て、って映画なのねって、その今時の映画らしくない大らかな空気を堪能しました。もっとも、アンジーをキレイキレイに撮りきれてないとか(メイクが作り過ぎで『サンダーバード』のペネロープみたいだし、ライティングがマズくてコワいカオが何か所も)、最初から予想付いちゃうオチとか、ミスリードの方法が強引過ぎるとか、難点はいっぱいあるので素晴らしい映画!とは言えませんが。どうせならもう少しコメディ寄りにしちゃって良かったんじゃないかな。完全に古き時代ののどかなサスペンスでも。狙撃隊とかタイトルの出し方とか、現代的なニオイがせっかくの雰囲気に水を差しちゃってて。どうせハナからリアリティなんて無きに等しいのだから、何をやったっていいのですしね。
[映画館(字幕)] 6点(2011-03-06 15:06:40)(笑:1票) (良:1票)
9.  TSUNAMI-ツナミ- 《ネタバレ》 
吹替しか選択肢ないし。吹替だと韓流ドラマみたい。字幕でご丁寧に「キャリアウーマン ユジン」とか出てきて笑わせてくれるし。で、韓国映画ってキム・ギドクとかポン・ジュノとかパク・チャヌクとかの一部のクリエイターを除くと中身は大体一緒って印象があるんですよね。これもそう。体裁としては災害パニック映画ではあるのですが、中身はいつもの前半それなりに笑わせたりしてドラマ描いて、後半に怒涛の泣かせに走るという典型的韓国映画フォーマット。対象となる障害は病気か事故か事件か戦争か災害かの違いはあっても、描いてる事はどれも同じって感じで。あまりの定型フォーマットっぷりに怒涛の感動的展開なハズの後半は笑えてきて仕方ないとゆー。もうね、大仰な泣き叫びの連続、声優さんの喉が潰れちゃうよ、って。ツッコミどころも満載でお笑いポイントが沢山って感じで。登場人物の多くが「お前ら、どんだけ生き残ってんのよ?」みたいな不死身っぷり。少なくとも巨大な津波が二度襲ってるハズなのに、それが直接描かれた、ただひと組を除いては一度しか襲ってきてませんよ?みたいな何事もなかったっぷりで。一度目の津波の時点で高層ビルどっかんどっかん倒れてるのに、まるで強風が通り抜けただけです、って程度の人間の強さっぷり。つーかラストじゃ海辺のテント小屋みたいな店の骨組とかテトラポットとかそのまま残ってましたしねぇ。ドラマは投げっぱなしで回収してねーよ、ってエピソード多数。あと、無駄に細かくカット割ってて、その意味なしっぷりもツッコミどころ。そうそう、寺門ジモンに志村けん混ぜたようなオトボケ顔の主人公に美人のヒロインって組み合わせも韓国映画らしいパターンでございました。それでも、災害映像だけはそこそこちゃんとしてるのね。樋口版『日本沈没』とか『252 生存者あり』とかに比べたらずっとマシ。足元もロクに映せない日本特撮映画は韓国特撮映画を見習うべきです。見習うのは特撮シーンだけでいいですけど。あとは前記の監督の映画以外は見習っちゃダメだ。
[映画館(吹替)] 4点(2010-10-12 20:08:15)(良:1票)
10.  釣りバカ日誌20 ファイナル 《ネタバレ》 
多分、このシリーズにお金を払うのはこれが最初で最後。ファイナルという事で、どんなモンかとでかけてきましたが、見ていてついてゆけず、ツラいところも多い映画でした。「合体」とかクライマックスの歌と踊りとか、ああいうセンスを喜べる引き出しが自分の中にありませぬ。これが最後なワリに、途中まで松坂慶子と吹石一恵の母子のドラマに重きが置かれていて、そうか、ここに世代交代が象徴されているんだな、と思ったらクライマックス以降、どっか行っちゃいましたねぇ。つーか、松坂慶子の演技はあれでいいの?とも思いましたが。彼女一人だけ舞台演技してるみたい。クライマックスはスーさんに三途の川で釣りさせてあげればいいのにねぇ。なんでそうしなかったのかな? 「釣り」って主要素やら西田敏行のキャラやら、どうも国民的人気を得るところまでは行けない感じがあったワケですが(原作とのギャップは今更語るべきでもないですが)、満席の新宿のシネコンではおじさん、おばさんによくウケていて、ああ、こんな貴重なシリーズが終わってしまうのは残念だなぁ、って。今の邦画は若い人向けなものばっかりですからねぇ。時代が内容にきっちり反映されている点も今の問題意識が薄くてファンタジーな方向に行っちゃってる邦画の中にあっては貴重でしたしね。
[映画館(邦画)] 5点(2010-01-09 18:48:24)
11.  追憶(1973)
この映画、私はダメでしたねぇ。キレイなテーマ曲やポスターの図柄とは裏腹に、見ていてバーブラとレッドフォードと、どちらにも共感できずにイライラしまくっていた、やたら時代を反映した背景のやかましい映画という印象がしました。もっとも、今から30年近く前、男も女もナンも判らない状態で見ての印象をそのまんま今思い出しているだけなので、今見れば少しは違った印象を受けるのかもしれません。もっとも、あの物語をもう一度見たいとは思わないなぁ・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2005-11-27 13:44:12)
12.  ツイスター 《ネタバレ》 
圧倒されるリアルな竜巻のCG、でも吊りの看板やらCGの牛やらは「そりゃねーべな」って飛び方をしておりますね。さて、映画の中身の方はと言うと、「おたくグループ同士は仲が悪いモノ」「おたく男の相手はやっぱりおたく女がいちばん」とゆー内容だったよーな。仲間はずれにされちゃった婚約者が可哀想、という見方な私でした。ディザスター好きの視点から語ると、やっぱり主な被害が「畑、農家、納屋、トラクター、ドライブインシアター、牛」みたいな世界はちょっとツラいかなぁ。田舎スペクタクル!うーん。危険に襲われる映画ではなく、危険に飛び込んでゆく映画では、恐怖も共感もあんまり湧きません。エンドクレジット部分は本編とは全く関係ないけど田舎の風景のコラージュとギターの音色が泣かせます。
[映画館(字幕)] 5点(2003-12-14 13:34:08)
13.  積木くずし
まるでホラー映画で、娘になんかヘンなものが取り憑いて、それを親が祓う、みたいな展開は「根本的なところで間違ってるんじゃないの?この親にしても、この映画の脚本家にしても、娘を人間として理解しようとする姿勢はないんじゃないの?」って思いました。不良や家庭内暴力は、本来の娘の姿じゃなくて、邪悪な作用によって変容したモノ、というスタンスじゃ、理解なんて生まれるワケはなくって、それも含めてあんたの娘なんだよ、って言いたかった感じ。テレビシリーズ以上に商業主義の興味本位優先で作られていて、悪趣味以外の何物でもなくて、寄ってたかって食い物にされちゃったんだなぁ、と。本当に悪魔が棲み憑いているのは、誰なのかな?
[映画館(字幕)] 1点(2003-12-11 22:48:00)
14.  ツインズ
うーん、あんまり笑えなかった、という印象のみが残り、後はちっとも思い出せないです。えーと、全然似てないけど仕草が一緒とか、同じ服着るとか。もう部分的にしか思い出せないくらい印象にないです。あ、なんかお母さん探しの旅する話だったっけか。この監督の映画はどれも半端な笑いと半端な人情話を盛り込んでて、本当に苦手だなぁ、と思ったのは確かですが。そうそう、シュワ、青筋立ててコメディすんの、コワいよ、と思った気が。
[映画館(字幕)] 3点(2003-12-11 22:25:44)
15.  追跡者(1998)
出だしのマジメな顔してチキンなところから、パニック映画風飛行機墜落までは「おお~!」って感じでしたが(あ、正確にはTシャツ着るトコまでですね)、そこから先は前作のパターンをなぞるような感じで、途中に登場する中国のスパイ、なんてのもエッセンスでしかなく、見せ場を作るのに苦労してるなぁ、って印象でした。どうせならジェラード警部の日常風景とか、ジェラード警部の恋愛モノとか見せてくれた方が楽しいのに・・・って思う人は少ないかもしれないけど。
6点(2003-12-11 22:12:57)
16.  ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 《ネタバレ》 
最初に映画館で見た時、全くワケわからん!って感じだったので、レンタルビデオで一気にテレビシリーズ全話を見て、一週間後に再度見に行きました。するとどうでしょう、ローラの悲劇に泣けて仕方ありません。ああ、これはローラの映画で、『ツイン・ピークスEPISODE1』であると同時に、ローラの救済の物語なんだね、と。ラストのクーパー捜査官とローラの姿に、救いを感じたのは私だけでしょうか。ところでボブって、志村けんに似てません? ビデオ見てると、ボブが出てくるたびに、「そうです、私がへんなおじさんです」って言いそうな気がしちゃって。
[映画館(字幕)] 7点(2003-11-23 16:13:45)
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