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プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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1.  追跡(1947)
運命的で因果な物語はギリシャ神話のような悲劇ですので、全編を通して暗い映像が基調であり、孤独感や陰鬱な空気が漂っています(家族がオルゴールで歌う楽しいシーンですらどこか暗い)。自身の出生について悩み続けるロバート・ミッチャムも決して笑顔を見せず精神的な屈折を感じさせますし、例えば出征の際に義兄弟とハグをしないところなどからも、完全に兄弟になりきれず一線が引かれているようで重いものがあります。しかしそんな籠った世界の一方で、ディーン・ジャガー演じるグラント一味(グラントの不気味さも良い)がミッチャムを追って来るシーンの切り立った岩山の高さであるとか、義兄弟の銃撃戦で見せる奥行きの深さであるとかは非常に開けており、ウォルシュ監督のまさに縦横無尽の働きっぷりがうかがえます。
[DVD(字幕)] 9点(2009-06-05 18:31:32)(良:1票)
2.  椿三十郎(2007) 《ネタバレ》 
黒澤信者で三船ファンであり良くなっている可能性などあるはずがないと先入観バリバリの私が観に行くのは、もはやオリジナルの評価を高めるためや血眼になって粗を探しケチョンケチョンにけなすためという不純な動機からではないかと思い、最も気になる一場面を除いては楽しむ気分満万で鑑賞したのですが…、残念ながらその場面がこういう風に撮られていたら面白くないだろうなぁと想像していた通りのシーンになっていました。それは人質となった若侍を助けるために三十郎が斬りまくる一連のシーンなのですが、黒澤版では三十郎が三人を追いかけ一瞬のうちに斬り伏せた後、走って屋敷に戻る一連の動作を長回しで撮り、さらに屋敷内で皆殺しにしてしまう場面では電光石火の早業で逃げ惑う門番すらもバッンバッンと(この効果音も凄い)たたっ斬ってしまいます。この迅速さに容赦の無さが化物三十郎の抜き身たる所以だと思っていたのですが、本作ではまるでスピード感に欠けるのです。もちろん同じ方向で勝負しても勝ち目はないわけですし、時代劇の現在の枯れた土壌を考慮すればもはや殺陣ができないのは仕方なく工夫した結果だと思いますが、血糊で斬れなくなる面白味の無い妙なリアリティや斬り合いの最中にすっ転ぶ必要性がどこにあるのかとツッコみたくなるのです。それとは逆に、最後の決闘の場面は一瞬で終わってしまうのでこれは練習すれば現在の役者さんでもイケルと思っていたのですが、スロー再生で見せ意味深に刀を鞘にしまわせるとは…。転ぶのと同じでそんなことする必要性がどこにあるのかと思ってしまうのです。まぁこれは最も有名なシーンですのでそこで独自色を出したいという作り手の心情があるのでしょうが。  それでも私のようなノスタルジーに浸る者のツッコみ覚悟でリメイクした勇気は賞賛に値しますし、個人的には?だった小林桂樹さんの押入れの捕虜がそれらしくなっていたのは良かったですね。 
[映画館(邦画)] 6点(2007-12-04 18:09:12)(良:2票)
3.  妻よ薔薇のやうに 《ネタバレ》 
「タクシーに乗ろう…」「歩こう…」などの何気ない会話から夫婦に生じた僅かなズレが感じられます。亀裂が生じるのは大きな出来事よりも小さい出来事の積み重ねの方がはるかに多いのかもしれません。再びいくら一緒の時を過ごしても修復することはありえない夫婦関係がシビアに描かれています。芸術性の高い立派な妻と痒いところに手が届くような愛人のお雪の対照的な女性像が男女の仲を端的に、父親と母親の対比が人間性を明確に示しています。父親は完全にダメ男ですが母性本能をくすぐられるのかこういう男に女性は意外に弱いですよね。男は男で貧乏してでも一緒にいられればそれで良いと言うお雪のような女に弱いです。世間的および倫理的に考えれば本妻のもとに残るのが道理ですが、妻と愛人だけでなく父親を愛する三人目の女、娘の君子の一歩離れた視点から見せることにより、愛人のもとへ帰るのが妥当な選択と思えてしまう結末。君子の最後の台詞〝お母さんの負け〟が悲しく胸に響きます。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-29 18:13:40)(良:1票)
4.  椿三十郎(1962) 《ネタバレ》 
「用心棒」に引き続き化物級の働きで事件解決してしまう〝何ちゃら三十郎もうすぐ四十郎だがな〟。やはり三船敏郎が素晴らしいというか凄過ぎて圧倒されます。今回はその三十郎と、頭は足りないが真っ直ぐな若侍とのコントラストも室戸半兵衛との一騎討ちも見所ですが、私は奥方との関係が何とも好きですね。まるで正反対の人間である二人が、お互い一目置いていると言いますか認め合っている様子が随所に表われています。奥方は三十郎のような鋭い切れ味はなく抜き身の三十郎を〝よく切れる刀〟と称し鞘に収め最高の刀にし召抱えたいと考える。そして危ないほどにギラギラしている三十郎には奥方のような品格が備わっていず、立派過ぎる奥方の前では居心地が悪く借りてきた猫のようになる。このキャラクターの造形と対比はシンプルですが、対極にあるからこそ互いに持ち得ない魅力に惹かれ合うという普遍的な事を面白おかしくも美しく描いています。奥方たちが合図は赤い椿だ白い椿だと緊張感のかけらも無い呑気な議論をしている間、三十郎がイライラを隠せず仮名をなぞるシーンなど笑えます。しかし何と言っても奥方のため三十郎が踏み台になる場面が秀逸ですね。
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-03-13 18:45:22)(良:1票)
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