1. ツユクサ
《ネタバレ》 これは、アイドル映画です。隕石が衝突したのに無傷というファンタジー、キスシーンの処理、そしてラストシーン。おばちゃんアイドル・小林聡美のファンのための映画。マーケットはそこそこありそう。あ、ケチつけてるつもりはないですよ。ワタシもその一部だから。「ツユクサ2」があったら、それもみたい。でもまあ、点数はこんなもんで。しかし、それで満足。 [DVD(邦画)] 5点(2023-07-30 11:13:06) |
2. 翼よ!あれが巴里の灯だ
《ネタバレ》 ビリー・ワイルダーによる宮崎駿の世界!(いやいや、もちろん宮崎監督が影響を受けているのだと思うが、そう言いたい。【追記】でも、そんなこと言ってるの、オレだけ?)カッコよくって、やはり美しい。好きなシーンがたくさんあります。離陸のシーン。滑走路がぬかるむって、こういうことなのね。大勢のオトコたちに助けられながら悪路を進むセントルイス魂号。泣けてきます。着陸のシーンも好き。長時間のフライトで、着陸のカンがおかしくなるって。人間くさいリンドバーグがものすごい好きです。もちろん、飛行機製作のシーンも好きだし、娘さんが手鏡持って、スーッと現れるシーンも好き。最後のシーン。ワタシ、今後とも何事もなく人生を終えてしまいそうですけど、偉業を果たした人には、せめて名前を連呼して賞賛できるようになりたいと思いました。これは、いいぞ。 [DVD(字幕)] 9点(2021-05-09 21:31:54) |
3. 妻は告白する
《ネタバレ》 これはちょっと理解できない。裁判中に関わらず、オロカな振る舞いをし続ける「奥さん」と幸田。アホかとしか思えないのは、ワタシはまったく「奥さん」の魅力がわからないから。イヤ、惚れたはれたの渦中にいれば、多少強引な展開もむしろそんな風に振り回されたいのかも、と思いますけどね(アホですよね)。しかし、2019年、この手のオンナ、無茶苦茶めんどくさっ、ってもう世間では共通認識になっています(多分)。幸田も責められるべき所はありますけど、オトコの勤め先に、ずぶ濡れで来て、薬で死ぬなんて、いやいやこの「奥さん」だいぶたち悪いですよ。なんか、取り返しつかないくらい自分に酔っていますよね。【追記】なんか、「近松物語」を思い出しました。 [DVD(邦画)] 3点(2019-03-29 22:00:00) |
4. 終の信託
《ネタバレ》 好感持てない塚原検事ですが、たぶん彼のジャッジは正しい。観客は早く江木の願いを叶えてやってくれと思っていたはずだが、そこに至るまでの折井医師の行いがマズすぎてヒヤヒヤする。子守歌のシーンは、目も当てられないほど。職分を超える判断に迫られた時の蟻地獄を見たような気がしますが、いかんせん重すぎる。せめてここで竹中直人が出てくれれば、と思ったのは初めて。 [DVD(邦画)] 5点(2013-06-02 07:45:41)(笑:1票) |
5. ツレがうつになりまして。
《ネタバレ》 最近では「風邪」ではなく、「こころの生活習慣病」と呼ばれているようですね、うつ病は。物語後半、ツレから渡されたノートには、驚愕の事実が書かれていたはずですが、それにもふれずじまい。でも、ことさらリアルを求めなかったのは結果、正解だったように思います。単にハートフル・コメディとして、楽しめればよろし。 [DVD(邦画)] 5点(2012-05-12 21:59:53) |
6. 月に囚われた男
これはいいです。SF好きのみなさんのレビューを拝見して、いちいち納得。その通りですね。なので蛇足ですが、ここでワタシは、洋の東西を問わず、また時代を超えて、オトコのひとり暮らしの暇つぶしが模型づくりはともかく、「壁ピンポン」であったことが妙に可笑しかったことだけを書き留めておきます。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-07 23:31:40) |
7. 冷たい熱帯魚
《ネタバレ》 一度見始めたら、やめられない。自分もいつ、何をしでかすか分からないと、自戒しているワタシですが、村田にはなれないと断言できる。すべての自分のトラブルを自分で解決してきたと言える村田。「善人面」のワタシはグウの音もでない。ラスト間近の展開は、社本が村田のスパルタ教育に過剰適応してしまった結果。「善人面」って、そういうことをやらかしちゃうもんなんですよ。村田の誤算。「お父さん、ごめんなさい。もうしません」と繰り言をいう村田をその妻に、「ボディを透明にしろ」と命じた後、社本には、警察に行って欲しかった。壊れて自ら命を絶つよりも、正気を取り戻し、この忌まわしい体験に身を焼きながら、生きて過ごす残りの日々の方が、「善人面」の社本には、絶望的なはず。それでも、そうして欲しかった。 [DVD(邦画)] 8点(2011-09-10 10:18:04)(良:1票) |
8. 罪とか罰とか
《ネタバレ》 「頑張れ。正しく頑張れ。」って、ワタシなら言われたらかなりへこみそうな言葉。でも、犬山イヌ子さんから言われるんなら、納得しそう。そんな感じの、円城寺アヤメや耳川モモらのアイドルの女の子に向けた「オトナのセリフ」がもう少しあると、本作の不安定な感じをときおりビシッと締めてくれて、良かったのではないでしょうか。グラグラするのが、ケラ監督の魅力と思ってますけど(矛盾してる?)。要するに、もう少し緩急が欲しかったということです。 [DVD(邦画)] 6点(2010-11-20 09:40:32) |
9. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 あの有名な「血しぶき」のシーンが頭にあったので、もっと凄惨な映画かと思いきや、むしろコメディ。あまりにもいいところで登場し、先が読める三十郎は、この話の本当の悪役かと思いきや、さにあらず。縛られた状態での椿の花のくだり。おー、とんち。なんか「一休さん」とか、思い出しませんでしたか? [ビデオ(邦画)] 6点(2009-04-06 21:21:55) |