21. 帝都物語
まず2作目よりもスケールがでかい事に驚かされる。そして話が唐突に展開していくのにも驚かされる。いきなり「加藤が来るぞ~!」といわれても唐突過ぎてよう判らん。ギーガーまでがちゃっかり参加してたりと、SFXのほうは、凄いわけではないけど、なかなか味があってよろし。ただやっぱ話が唐突というかなんと言うか、殆ど島田久作が強引に引っ張って行ってる感じ。もう、この人ってばはまり過ぎ。西洋の悪の権化がダミアンなら日本における悪の権化?というか悪のヒーロー(ヒールか)は加藤で決まり。というか普通に恐いよ。間違いなくこの人の勝ちですな。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-30 01:52:27) |
22. 帝都大戦
《ネタバレ》 加藤がいつサイコクラッシャーを撃ってくれるかとずっと待っていました…というのは冗談ですけど(勿論撃ちませんけど)、「帝都大戦」という大それた題名の割には実に小ぢんまりした戦い、A級になり損ねたB級と言った感じです。しかしこのいかにもな感じが逆にいい雰囲気となってます。ストーリーは、(原作&前作未見のため)「一体何がどーなってるんだ??」状態でしたが、スクリーミング・マッド・ジョージの特殊メイクはCGには出せないおどろおどろしいものになっていましたし、加藤保憲を演じた加藤久作…いやいや嶋田久作が役にはまり過ぎではまり過ぎで恐いくらいでした。超能力合戦は今から見れば「…」という感じは否めないですが、しかしそれもまた味のあるものになってますし、こういう類の映画が好きなら(恐らくは)楽しめると思います。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-22 19:48:50) |
23. 電車男
《ネタバレ》 普通に見れば今までにもあったようなラブストーリーですが、実際にあった事、と言う点と、これが色々な意味で有名な2ちゃんねるが元ネタ、というところが新しいといえば新しいですね。ストーリーについては、展開がやけにあっさりしていてもう少し電車男とねらー群の掛け合い、エルメスとのやり取りをもう少し深く描いて欲しかったですけど、それ以外の小ネタ、というか画面効果というか、そう云う所はなかなか面白かったです。特にオタク3人組の一人が戦死するところは思わず「プラトーン」を思い出してしまいました。あとラストについては、それほど感動するものでもありませんでしたが、その前のねらー群が駅のホームで電車男を励ますシーンはなかなか心に訴えてくるものがありました。作品としては、ドラマの進化版、という感じがしないでもなかったですが、見て損はないと思います。ちなみに、友達と見に行ったのですが、そのうちの一人が映画が終わってもずっとハイのままでした(笑)。どうやら彼には今年一番のヒットだったようです(いろんな意味で)。 [映画館(字幕)] 6点(2005-08-14 20:44:16) |
24. デンジャラス・ビューティー
《ネタバレ》 あまり期待はしていなかったんですけれど、それが幸いして物凄く楽しませてもらいました。風刺の利いた台詞回しやユーモアの数々、ミスコンでのティアラの奪い合い、そしてラストのくだり等々、ありきたりながらそれでも面白い作りをしていて、最後まで飽きずに見ることが出来ました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-23 00:11:11) |
25. Deep Love アユの物語 劇場版
《ネタバレ》 演技やカメラワーク、その他諸々色々と荒を捜せばきりがないけれども、一番の問題はストーリー。エイズについての描写が物凄くいい加減であったり、言ってる事とやってる事が一致していないという時点でアウト。アユが死ぬ理由も結局は自業自得だし、これで感動しろというのは土台無理な話。それでも、これを見て(原作を読んで)援交をやめようと思った女の子達がいたのだから、この作品の存在は無駄ではないということでしょう。まあ、アタクシからしてみれば取るに足らない作品ですが…。 [DVD(字幕)] 4点(2005-06-22 23:55:03) |
26. デビルマン
《ネタバレ》 ある意味幸運な映画であり、ある意味不幸な映画。 普通こういうものは劇場公開すらされず、黙殺されるのがオチだが、この映画は原作があまりにも有名なため全国で公開された。それが幸運な点であり、それと同時に、そのあまりにも出来が悪いせいもあって、本当ならここなどで(俺含む)有志の人々に貶されるだけで済んだものを、普段は好んでこういう類の作品を見ない人々にも貶される羽目になった…それが不幸な点である。 で、実際、どのくらい出来が悪かったのかといえば、個人的な意見だが、そこまで“すんげぇ駄作”というわけではなかった。勿論、原作の持つ壮大なテーマは見事に消えうせ、ストーリー展開は「え?こんなんだったっけ?」という感じであったし、役者の演技は超が付くほどの下手さ。 悪魔特捜隊の連中が「サンゲリア2」のあの連中にしか見えなかったり、原作を2時間少々で纏め上げたせいもあって、何故サタンが人類を滅ぼそうとしたのか等というテーマ性を孕んだ部分がすっぱりカットされているなど、あげていったらきりがないが、原作と映画は違うものと思っているので(といっておきながら、恐らくジョジョが実写で映画化された日には、ものすごいこと書くんだろうなぁ…)そこら辺はあえて目を瞑り、ストーリーだけを見てみた。 とりあえず、話は進んでるなと思う。 そう、世の中には、本ッ当に全然話がわからん支離滅裂な作品てぇモンが存在するんですよ。それに比べりゃ、本作はまだマシな方。という事で、この点数。だけどね、やっぱり、演技は………。 [DVD(邦画)] 4点(2005-05-06 03:23:20)(笑:1票) (良:1票) |
27. テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる
《ネタバレ》 さて、世間では奥様方が「ヨン様~」と年甲斐も無く黄色い声をあげている所謂“韓流ブーム“というものが到来しており、レンタル・ショップに行ってみても韓国産のドラマや映画が以前とは比べ物にならないくらい沢山のスペースを取っております。そこで、ワタクシも世間のブームに乗り遅れまいと早速と韓国産の作品を借りてきました。それがこの「テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる」です。タイトルだけでもあの「博士の異常な愛情、または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」なみに長いですが、上映時間は約1時間と短め。こんな短くて良いんだろうか?なんて疑問が浮かびました。見る前は「バラバラ殺人にあった女子高生が怨霊となって次々に人を呪い殺していく」というものを想像してましたが、見事に外れました。で、“上映時間の短さ”ですが、ぶっちゃけ、この長さで本当によかったです。ていうか、60分のハズなのに120分くらい過ぎてるような錯覚が起きました。もうテンポがのろい事のろい事。そして肝心のストーリですが、いや~ぶっちゃけ、こんなスバラシイ出来をしている作品を見るのは久しぶりです。なんて言うんでしょうか、荒唐無稽という言葉を軽く超越しています。女子高生はまあ良いとして、あの担任の先生の形相はなんなんでしょう?ていうか、先生と対局した時に流れる「♪夕暮れの~TVセットぉ~」っていうあの歌は何なんでしょう?聴いてると思わずため息が出てきました。そんな映画でも一つだけ笑えたシーンがあります。それはラスト。あれは「ロボ・コップ」の劣化コピーなんでしょうかねぇ(笑)さあ、皆さんもこれを期に韓国映画を満喫しましょう。そして韓国ノワールを存分に堪能しましょう。ただし、その際の精神的苦痛の責任を問い詰められても当方は一切負いかねますのであらかじめご了承くださいませ。 1点(2005-02-11 17:52:16)(良:1票) |
28. デイ・アフター・トゥモロー
「ID4とどっちが良い?」と聞かれれば僕はID4と答えるでしょうね。でもこっちもまあまあといったところでしょうかね。CGに関しては今じゃこういう描写は見慣れてるせいかインパクトは殆どないけど、それでも迫力がないというわけでもないし、それなりにスリリングな展開もあって普通に鑑賞する分には合格ラインかと思います。ただ、やっぱり冒頭の東京の描写がアレだったり、米国大統領の説教で幕を閉じる展開はちょっといただけないかな~と思うので少し減点。あとは、世界規模で異常が起きてるのに描かれてる範囲が少し狭いかなと思います。点数は、映画自体は5点、あとは、津波がNYの摩天楼群を次々に飲み込み、人間が流されていくシーンで「うわ~、楽しそ~♪」なんてあさってな考えが頭をよぎったので、おまけして6点(笑)。 6点(2004-10-31 22:16:15) |
29. DENGEKI/電撃
《ネタバレ》 ストーリーはなんか複雑ですけど、最後の方になると「あ~、それであそこでラトレルは相棒を殺さなかったんだ」と納得できるのでまだ良い方かと。アクションの方はと言えば、微妙にマトリックスを意識してると言った感じですね。珍しくアクロバティックな技を決めてますし。まあ、セガールの交通整理の警官姿や机に挟まってそれを取るためにぶっ壊す姿など、ところどころ笑えてくる場面もありますし普通に楽しめる作品だと思います。 6点(2004-10-23 22:56:20) |
30. 天国と地獄
《ネタバレ》 今から約40年前にこれほど完成したミステリー大作が出来てるとは、そりゃ今のミステリーがかすんで見えるのもうなずけます。勿論、今でも良い作品はありますが。冒頭からいきなり会社の重役たちの重苦しい会議が始り、決してドアップで映されているわけではないのに、まるでアップになってるかの如く登場人物全員が圧倒的な存在感を放ってます。そして中盤列車での身代金受け渡しは勿論、後半の犯人を徐々に追い詰めていく時のこの緊張感。全く無駄がありません。今では犯行に動機として色々な怨恨等が取り上げられますが、この犯人はただの羨望、妬みによって犯行に及んだ。それはどんな動機よりも恐ろしいです。そして、これほどまでに題名に深い意味が込められていて、作品の根幹に位置するものと密接なる関係を持っている作品も今では本当に珍しい。点数は文句無く9点。 9点(2004-09-20 18:47:27)(良:1票) |
31. デスペラード
《ネタバレ》 黒装束にギターケースを持つガンマンって、なんか「続・荒野の用心棒」のジャンゴみたいだな~(あれは棺桶だけど)もともと制作費70万円ほどの超低予算映画「エル・マリアッチ」の続編という事だけど、作品的には成功した部類だろうな。とにかくラテンの血がプンプンのバンデラスがこれまた熱きラテンミュージックにのって撃つ!撃つ!撃つ!そしてその相棒は、マシンガンが仕込まれた(何故に?)ギターケースでひたすら撃つ!撃つ!撃つ!ロケット・ランチャーが仕込まれたギターケース(だから何故に?)でひたすら撃つ!撃つ!撃つ!そして壊す!しかしあまりにもいい味出してたタランティーノやブシェーミをあっさり殺しちゃったのは惜しかったな~。ラストも、「兄弟かよ!ってか何でそんな大事な事今まで判らなかったんだよ!っていうか気付けよ!」って突っ込みたいけど、その前にストーリーが既にどーでもいいって感じなのでこの際気にしない。ささやかなるギャグも盛り込まれててなかなか楽しいし、これでもう少し、銃撃戦を激しく華麗にしてくれたら言うことなしだったな~…。 6点(2004-08-01 16:51:14)(良:1票) |
32. デーモン・ナイト
話題性ばかりが先走りして、全く怖くなくなってしまった近年のホラーですがこれはその中ではかなり良く出来た作品だと思います。冒頭からテンポよく展開されていくストーリー、篭城、キリストの血が入った鍵、そして人間を配下に置くために“誘惑”する悪魔などといったオカルト要素、そして程よいスプラッタ描写など、最後まで飽きさせずにきっちりと見せてくれるので、近年のホラーに飽きた人にはお薦めの作品です。 7点(2004-06-21 18:49:25) |
33. デトロイト・ロック・シティ
《ネタバレ》 ワタクシ、実はKISSはこれっぽっちも聴いたことがありません。しかしそんなことはどうでもいいくらい充分に面白い。学校をサボって大好きなバンドのライブに行く。母ちゃんには反対され、チケットは燃やされ、車は盗まれ、不良どもにボコられ…一見何じゃコリャア!?な展開ですけどこれこそが青春であると思います。判るなぁ、学校サボりたい気持ち。俺も去年のストーンズのワールドツアーは学校サボって行ったよ(正確には、ライブに行った次の日を「学校なんて行ってらんねぇ」ってサボったんですが…)見たかったバンドのチケットがやっとの思いで我が手に入り、会場に入るときの胸の高鳴り、そして会場内の熱気は本物のロックを生で聴いたことのある人ならば絶対判るハズ!スポーツに汗を流して勉学にいそしんでこそ青春?いやいやそれだけが青春じゃないよ~!好きなことやってそれに命かけてこそ青春でしょ!!こんな時期一度っきゃ来ないんだから!! [ビデオ(吹替)] 8点(2004-05-31 18:54:48) |
34. テキサス・チェーンソー
《ネタバレ》 1つのホラーとしてみれば6点くらい、リメイクとしてみれば4点くらい。なので今回は5点。冒頭、そしてラストの擬似ドキュメンタリー映像はなかなかのもの。しかし肝心の本編がどうもイマイチ。オリジナルよりも電ノコを使うシーンが増えてるのはまあいいとしてもあの狂気は何処へやら…手を切り落とさせるレザーフェイスは確かに間抜けだが、元々コイツは間抜けなところが良いのでそれはそれで良し。でも顔が見えるのはちょっとね。なんにしても、あの大傑作のオリジナルには遠く及ばない、と。 5点(2004-03-22 22:42:51) |
35. 電話で抱きしめて
《ネタバレ》 邦題から恋愛映画を予想してましたがその予想は見事に外れました。この題名、登場人物が電話をかけまくってるからこんな題名になったんでしょうか?まあ題名の事はこの際どうでも良いんですけど、まったく別な世界に生活する3姉妹が父の入院という変化によって段々とその絆を取り戻していくっていう展開が好きです。3人が3人とも自分の生きかたをしていてその唯一のつながりは電話だけ、悲しくも和やか。父親が死ぬシーンは少しベタだと思いましたが、心電図の音と父との思い出がフラッシュバックする場面は感傷深いシーンです。それにしても、病院内ででかい声で携帯使うなって(笑) 7点(2004-03-20 21:07:53) |
36. デアデビル
有毒廃棄物を浴びたために視力を失うがその他の感覚が超人的に発達するという安直な設定はアメコミならではですね。人を殺してもこれが正義だッ!文句あっかッ?で通すと思ったら以外に苦悩するシーンもあったりしてなかなか面白かったです。マイケル・クラーク・ダンカンもグリーン・マイルで善人を演じておいて「この世に真の善人はいない」なんて事言ったりしてなかなか悪役にハマってたと個人的には感じます。しかしこの連中は片手で人を投げたり物凄い距離を跳んだりとデアデビルでなくとも超人ですね。 6点(2004-02-29 03:04:36) |
37. ディープ・インパクト(1998)
内容は皆さんの言うとおりアルマゲドンとほぼ同じですね。あちらが少ない時間でいかに隕石を撃墜するかというスペクタクル重視の作品ならこちらは長い時間をかけてじっくり対策を練るといったストーリー重視ですね。ただし決定的な違いはやはりメイン・キャストの知名度やエアロの曲提供等ですね。あちらも好きですけどこちらは主人公が一人でないことや滅亡を前にして動揺する人々を描いているのでじっくりとストーリーを味わえます。それにしても。個人的には限られた人々と一緒に穴蔵で2年間生活するよりその他大勢と一緒に死んだ方が良いと思いますけどね(笑) 7点(2004-02-28 21:16:02) |
38. テロリスト・ゲーム<TVM>
《ネタバレ》 いたってフツーの作品ですけどピアーズ・ブロスナンが出てることと展開が【アトミック・トレイン】のようなものでなかっただけマシですし、2発目の核爆弾のオチも、普通なら【ギリギリで解体できる】か【爆発する】のどちらかというところを敢えてそれとは違う落とし方をしたところが斬新…ではないにしろ面白かった。 6点(2004-01-23 14:15:15) |
39. 鉄道員(1956)
高倉健主演の鉄道員(ぽっぽや)を激しく憎悪するワタクシの母親が「鉄道員(ぽっぽや)なんてぇのは鉄道員(56)のパクりにしか過ぎないんだよォ!」と言い放ち、ろくでもないものを見続ける私に対し「本当に映画が好きだったらこういうももを見なきゃいけないんだよォ!」と喧嘩を吹っかけてきた作品です(ぽっぽやを嫌悪する理由は高倉健、大竹しのぶ、広末涼子という三大“嫌”優がでてるからなんだそーです)。…確かに、母親が言っていた事はわかると思います。酒びたりで暴力をふるう父親や、それでも尊敬の眼差しを向ける末っ子。反抗する長男と長女、事の成り行きを暖かく見据える母親、そして、一度は崩壊した家庭だが、最後には皆ここに戻ってくる…。いつも居るはずの人が欠けて初めてその人の存在の大きさを知る…幸せって、やはりお金とかじゃなく、いつも自分のことを養子っている人がそばにいてくれるということなんですね。幸せな時期が訪れ、またすぐに過ぎ去ってしまうというラストの余韻がとにかく印象的です。 8点(2004-01-13 02:49:12) |
40. 天地創造
この映画で判ることは、神様ってのは凄く自分勝手なんだね…てぇ事じゃなくってぇ、旧約聖書では人類の誕生はこのように描かれてるんだな、ということです。有名な「光あれ」の言葉から天地が出来る7日間は見ていて物凄くダイナミックだし、その後のノアの箱舟、バベルの塔などの、断片しか知らないまたは順番がよくわからないエピソードが、聖書に忠実に、そして壮大に描かれていて、正にスペクタクル映画といった感じです。 7点(2003-12-27 23:57:12) |